くるるきにっき

クルルキ将姫/亜子が創作活動、バンド活動等をする中で感じた日々のいろんな事をかきます。

ドット

2008-06-15 01:03:28 | 詩でもかくかー
「ドット」 クルルキ将姫

点で埋め尽くされたこの世界
なにものもすべて
自在に形を変えられるはずなのに
アウトラインを信じて
ドットの隙間を見ようともしないね

メタモルフォーゼするひとたちに
異常者のレッテル
ぺたりぺたりと
あざ笑いながらね
迷いもせず貼りつけて
一人になったら孤独に震えるのに

顕微鏡のぞいて何が見えるか
言ってごらん
きみのしらないきみが
そこにいるはずだから

逃げ帰りたいほどの圧力
固まるから痛い
力緩めて
構成するドットを解放せよ
怖くない
一度身体をバラバラにしませんか

ほんの少しの理由だけで
結合しているだけの細胞

自分がちいさい存在などとは
馬鹿げています
きみのしらないきみが
そこでわらっているよ

きみの姿が変わっても見つけられるから

無断転載無断引用禁止です。

がんばった。。。
(自分で言うな)
いや思ったことをそのまま書くって難しいなってことです。
雰囲気出しをしないようにするのが難しいんですよ。

一気に三本、実は書いたんですけど、文体が似すぎなんで小出しにしよーと思ってます。まだ練れてないし!

慢性的に不足

2008-06-09 00:05:59 | 詩でもかくかー
「慢性的に不足」 クルルキ将姫

足りない足りない足りない足りない
何もかも 足りません
お腹が空いて堪らない
空気が薄くて堪らない
呼吸が浅くなっていく
鼓動が速くなっていく

少なすぎるのは なぜ
ヌイグルミを毟っても
ひとつも静かにならないの
なんにも満足できないの

走って走って走って走って
それですら 足りません

苦いお薬 飲んでも変化なし
どうすれば楽になれるの
迷子のまま
飢えた自分に押しつぶされる
迷子のまま
飢えた自分に食い千切られる

おもちゃの人形 みたい
お遊びでね 甘噛み
だあれも助けてくれないの
それでも満腹 ならないの

私が私を食べちゃったら、何が残るの?


無断引用無断転載禁止です~
なんか絵で描けることを文章にするとものすっごい怖いこと考えてることに気づくんですけど!!!!
こんなんで、大丈夫かなー

なんかね、文章リハビリ必要だなー
昔はあんなにすらすら出てたのに!!(ってことをここ数年何回も言ってる気がする)
でも、昔より、正直になったかと。
昔は世界観をさあ、崩さないことに一生懸命だったもんな。

恋の決意(古すぎる詩)

2008-06-01 01:11:54 | 詩でもかくかー
「恋の決意」 クルルキ将姫

確かなのは
頼りない鼓動と幼い美意識
退屈な愛情は 忠誠を誓う

正しいのは
甘い罪の重さと滲んだ煌めき
壊すほど大切なものだってあるの

あたたかい終わりに
このままじゃもう 息もできない
そう優しい手もまなざしも
今では切ない 偽りのお遊戯

苦痛 海に流れ
魚たちはもう 息もできない
そう 悲しみを盾にして
ねえ 狂ってよ ステージの上で


無断転載・無断引用禁止です~
懐かしい10年前位に書いてた詩。ノートが出てきたの!
痛いんだけど(笑)言葉がフレッシュなんで覚書的に。

タイトルは今の気分でつけたのです。
あとちょっと恥ずかしい終末思想っぽい単語は修正しました(笑)。

うさぎのリリィ

2008-06-01 00:38:58 | 詩でもかくかー
「うさぎのリリィ」 クルルキ将姫

このぬいぐるみリリィ なにを詰めましょう
フルーツキャンディー? わたがし?
にせものの宝石? それとも
あつめてたリボン? 折り紙?
はちみつとケーキ? それから

お気に入りを詰め込んで あなたにあげる
優しくしてくれて ありがとう
いつまでも ここにいて わたしのそばに
逃げ出したりしない そうでしょう?

このぬいぐるみリリィ なにを詰めましょう
有刺鉄線? 毒ガス?
注射の針? それとも
時限爆弾? 劇薬?
ジャム味の麻酔? それから

お気に入りを詰め込んで あなたにあげる
好きになってくれて ありがとう
ほらリリィ 抱きしめた あなたはすぐに
ここから動けない そうでしょう?

つめたくなってもいいのよ
わたしがあたためてあげる
なにもできなくていいのよ
わたしがおせわしてあげる

だけど それは いつまでかって?
そうね わたしが 飽きるまで

フルーツキャンディー? わたがし?
にせものの宝石? それとも
あつめてたリボン? 折り紙?
はちみつとケーキ? それから…
有刺鉄線? 毒ガス?
注射の針? それとも
時限爆弾? 劇薬?
ジャム味の麻酔? それから…


無断引用・無断転載禁止です~

Sっ子っていうより勝手な子、みたいな。(笑)
世界観的には正統派Sみたいなほうが好きなんですが…
(なんか全力で愛をこめて飼ってあげるから、あなたも死ぬ気で跪きなさい…みたいなの)
まあ、こういうわがままもいいかなーって。

痙攣(久しぶりに陰鬱なかんじでかいてみたよう)

2008-05-31 05:23:59 | 詩でもかくかー
ちとハードめにかいてみたけどどうなんだろうねえ。
まあ世界観的にはそういうのがもともとなんでしょうけども。
朗読には使用できないなあ。なんとなくいかつい語り口なんで。
毒吐くときはかわいい文体が一番効くと思ってんで。

これけっこう前向きな詩なんですよ私的に。でも単語が陰鬱かなーと思って。
死ぬなよ!みたいな。どんだけ苦しくても、思いようによっちゃあ、天国。みたいな。
そういうことをつねに書いてるつもりです。
痛いとこのない人間なんていないのだよ。隠したいとこのない人間も!
でも、私はなるべく自分の言いたいことだけは隠さずにいたいと思うのですが。。。
最近、誰かとやったら自分救われるんじゃないかなーって妄想がですね。。。
ひとりで朗読とかさみしいし。(笑)
ライフワーク的にいろいろ面白くやれる方がいたらやってみたいなあとか。
別ジャンルではいろいろ組んでやってるんですけどね。

まあ、そんなかんじで、いっこむりやり仕上げてみた。
勝手に自分にリミッターかけてる、いつも。
はずしてくださる方は、いつでも、募集中ですから。

「痙攣」 クルルキ将姫

小さな箱におさまって
痛いのに 苦い音探す君

あの音から逃げられない
あの音から逃げられない
まるで毒を食らったよう

笑ってるのかと思ったら痙攣してたんだね
括るなよ もっと目を開け
別の世界に行きたいのなら
踊ってるのかと思ったら痙攣してたんだね
潜り込め ずっと深くまで
細胞すべてに沁み込ませたら
墨色の景色 鱗粉の彩(いろどり)に染まる

きつく かたく 錠をして
痛いのに 苦い音探す君

あの音から逃げられない
あの音から逃げられない
でもそれが欲しかったろう

笑ってるのかと思ったら痙攣してるんだね
ひるむなよ もっと傷付けば
今より上に 突き抜けるなら
踊ってるのかと思ったら 痙攣してるんだね
弛緩して ずっと楽になれる
金切り声に 身を委ねたら
鈍色の景色 鱗粉の彩(いろどり)に染まる

震える視界は 鱗粉の彩(いろどり)に染まる


無断転載・無断引用禁止です~

鼓動

2008-05-29 00:18:58 | 詩でもかくかー

「鼓動」 クルルキ将姫

はげしく震える 重い匂いの中で
あたしはしっかりと 目を開けることができた

すべてのものがゆっくりと
あたしの瞳に記録されていった

見える
見える
理解できる

自分でも 驚くほどの スピードで
あたしはそこを はしりぬけた

いつもとちがうところが 動く
触れたことのない部分に触れたような
おどろき
はじけとびそうな脳

はげしく震える重い匂いの中で
けれども不思議と とまどうことはないの

ただ まっすぐ
どんどん加速して

無断転載・無断引用禁止ですー

これはいま出版社がどうなるかわからない(笑)
「オトノセカイ」
というわたしのポストカードブックの最後に
一枚だけある文章のポストカードに載せた詩です。
また書店で販売してもらいたいなあ。。。。切実ですよーーー!

なんか詩だけで使うものだってわかってるときはあまり言葉をきっちりそろえないようにしているんですね。
なんとなく英詩の和約文みたいにみえるような????笑
歌だとそろえるし1番2番・・・って作るでしょう?

なんか歌に使えるような、曲をのせてもいいような詩をまた書きたいな。と思う今日この頃です。
ここのブログで言うと、「矛盾の姫」は言葉をそろえて作りましたね。

最近あんまり痛々しくないのしか作ってないや。
ほんとは痛々しい専門なんですけどね。。。ははは。
いろいろ書けるようになりたいと思うので、可愛いのとかも書いてみたり。
一人称僕の詩が好きでしたが最近はわたしとかあたしってのも使うし。

そのあと

2008-05-28 23:53:22 | 詩でもかくかー

「そのあと」 クルルキ将姫


これ以上きれいなものなんて
わたしはきっと知らないよ
胸にささったのは
とても透明でとがっているもの

どこかとおくの湖で
いつのまにか 遠くまで
ぬけないくらいに

白い息にまぎれて
それもゆっくりと呼吸をする
忘れられない思い出みたいに
きらきらと かがやいて

そんなものはいらないのって
何度泣いたか知らないよ
胸にささってる
とてもきれいな棘なんだ

それはわたしの宝物
みんなに見せたいくらいだよ
どこかとおくの湖の
その きらきらの結晶を


無断転載・無断引用禁止です☆
これはポエトリーリーディングに使用しました。
私は韻を踏むのがそんなに好きではない(てかできない;)のであんまり正統派ではない。のですが。

僕の物理

2008-05-28 23:42:11 | 詩でもかくかー
「僕の物理」 クルルキ将姫


僕らはどうやってまっすぐ歩くんだろうとか
そんなことばかり考えている

身近な造形
光の濃さ
通り過ぎる影

外に出れば それらは甘苦く僕らをしめつける
これが力 これが力なんだよ
僕らを動かす力 甘くて苦い あらゆるもの

世界中の時計の動く音 輪唱になって
公園の子供の声は 遠のいていく
さよなら 僕がどこかに行っても
僕の住所は僕の居る所さ 手紙はきっと届くだろう

地球にある落し物は みんな持ち主の元に帰る
大丈夫 大丈夫だよ
僕らが動く意味 甘くて苦い あらゆるもの

ぼくらはどうやってまっすぐ歩くんだろうとか
そんなことばかり考えている





一年前くらいに書いたやつ。
UPしてないと思うので上げます。
無断転載無断引用禁止です。

矛盾の姫

2008-05-28 23:05:01 | 詩でもかくかー
いつぶりだっけ!?
久しぶりに書きためた詩をアップしまくろうと思います!
もちろん無断転載・無断引用禁止でございます~



「矛盾の姫」 クルルキ将姫


暗闇を愛す君
澱んだ暖かい空気
君の生まれたところだよ

痛みが幸せなら
もっと楽なのかな
だけどまだ走るんだろ
蒸気が肺を満たす
夜に住むから淡い灯りも見える
疾走
傷じゃ涙も出ない

孤独が裏切りなら
もっと簡単だな
だけどまだ選ぶんだろ
排気で空が見えず
皆がよく言う哀れな子供だろうと
きっと
明日は涙も出ない

安心して暴れて
緊張して大丈夫
何の象徴?
僕等の街だよ
ほら君が探していたひかり
ほら君が望んでいた朝だ

痛みが幸せなら
もっと楽なのかな
だけどまだ行けるんだろ
空気は未だ痛い
それももうすぐ青く染まるはずだ
そっと
君を撫でに来るさ

暗闇を愛す君
澱んだ暖かい空気
君の生まれたところだよ


久しぶりすぎる。。。!

2005-12-13 13:52:46 | 詩でもかくかー
FREEDOM

手が震えてホックが留まらない
まだ何もしてないのに
あなたが留めてくれるの?
まだ誰も見つけてない
私のことを
大丈夫

ああ、痛いなら痛いって言って
おねがいよ
私は痛いの

いやな汗
心臓のドラム
電気メーターは生きてるように動く

痛いなら痛いって言って
おねがいよ
私は痛いの

こわいならこわいって言って
おねがいよ
私はこわいの

それが自由を手にしたものの権利
恐れないで



200512将姫

これが私の糖度限界値!

2005-11-29 15:13:02 | 詩でもかくかー
TOXIC-SWEETS

例えばきみが絶望の淵をさまよって
どうしても浮き上がれないとき
暴れたい気持ちが
さみしくて抑えられないとき
ま しょうがないよね
地獄に堕ちてみるのも
悪くないよね
立派な悪魔になって
天国の気分を味わわせてあげるよ
きみが好きなんだよ

いつまでも一緒だから我慢して
それくらいのことは
最悪のことも楽しめるくらいの
幸せあげるから

たったひとりのきみを
楽に出来ないなら
守れないなら
あたしなんていらない

手を繋ぐといつも思うの
夏 腕を走る血管とか
甘いことが言えないあたしの口
痛いことがきらいなきみのココロ
あたしの毒が麻酔になればいいなあ

いつまでも一緒だから泣かないで
それくらいのことで
あたしさえいれば怖くない なんてさ
言って欲しくって

たったひとりのきみが
あたしのエネルギー
欲しくないなら
あたしなんていらないネ

きみが好きなんだよ


200511クルルキ将姫

限界だよっっ
11/27日にアップすればよかったか。。。(ひとりごと)

最近書いたの

2005-11-11 12:01:28 | 詩でもかくかー
いつもの日記

意味のないことで叩かれた
あたしはどうやって立ち上がったらいいの
足の震えは止まらなかった
泣くのを我慢したから喉が痛い

そんな、ほら、意味のないこと!
あたしが困ったって
    弱ったって
泣きたくて立ち上がれなかったとして

それに何の意味があるの
あなたにとって

あたしが笑ってさえいれば良いというのなら
あっちへ行って頂戴
そしてもう二度と戻ってこないで

全部無くなってしまえと何度思ったか知れない
それでもあたしは息をしている


それもあなたにとってなんの意味もないこと
それでもういいじゃない?
あたしの喉の痛さは土の中に深く静めてしまうから

2005将姫


去年の個展でキャプションと共に付けてた詩のひとつ

2005-11-08 23:56:28 | 詩でもかくかー
小鳥
あたしののどから ひねりだされていた音
しばりつけられて
ちいさな籠で飼われていた楽器
うまれたときからこうだから
苦しくはない

あたしののどから ひねりだされていた音
とじこめられて
ふかふかの毛布にくるまった楽器
うまれたときからこうだから
苦しくはない

あたしが神様だと だれが云ったの?
これ以上ないくらい
愛されて
だきしめられて
それでもこわれてしまったの
だいじなものは ひとつだけ
だけど それこそ もう戻ってこない

あたしが神様だと だれが云ったの?
これ以上ないくらい
愛されて
だきしめられて
それでもこわれてしまったの
あたしの体はもう鳴らない
かたわれの小鳥はもういないから

あなたにはもう 叫びすら きこえないわ
ちいさな石になって
この星が破裂するまで
あたしをひとりにしたいなら かまわないわ
地底深く潜って
だれにも届かない所で
泣けばいいのでしょう

おつかれっしたー

2005-11-01 00:39:48 | 詩でもかくかー
体調不良です(風邪と言う)。
朗読に来てくださった方、どうもありがとうございました。
今、無償に、甘いものと酸っぱいものが食べたい。
あと、ゆず茶とか。
あとねー。OzzOnに行きたい。買い物。
オトナっぽいゴシック風味オリエンタルみたいの着たい。
あとねー古着屋さんに行ったらぶりっぶりのロングスカートとエロいキャミワンピかなんかとレースたくさんのブラウスが欲しい。
服も作りたい。赤ちゃんみたいなツナギ(ってなんだよ!)。
……お金がないっす。

あー。朗読した詩をのせよう。


夕日の疑問
ゆうやけからしぼりとった
オレンジジュースをのむから
ゆうやみになるんだ

影から溶け出た闇色のネコが言った

彼は先日
つぶれて死んだ大きなかまきりを
みつけた時も となりにいた

わたしのちいさな ぎもん
それらのおおきな むじゅん

そんなことはどうでもいいよ

すきとおった瞳で
ゆうやけからゆうやみにかわるときを
いつもみつめている
君は
闇色のネコ

2005将姫

前書いた詩ね。

2005-10-27 02:24:26 | 詩でもかくかー
ノックする

この窓は白く
曇りつづけていた
雨はどこまでも降っていて
途切れることなんて
ないみたい

外に出なくていいの?

どこかできいた
おとぎばなしのように
とじこめられたわけじゃない
記号化された
じゅもんみたいな名前で
縛られてるわけじゃない
それは自由

そう思う
それこそが
ドアノブをまわすって事
だとしたら?

そとにでなくていいの?

止まない雨と思うなら
鏡を見てから出発
それでもきっとずっと
楽になれる
鼻歌くらい

ドア越しに叫ぶ
絶叫 絶叫
君の声を
もっとちかくで
きいてみたいなァ


2005将姫