専門時代に「ヤンセンの絵に似てる」って言われた。
すきでしょ?って。
でも知らなかったもんで、どんな絵を描く人なのか調べまくった。
学校の先生は殆どがホルスト・ヤンセンを知ってて、ああーってかんじで私が調べるのに協力してくれました。
案外見つからなくて神田の古本屋さんに5万で売ってるの見たとき、買わないのに(立ち読み)倉庫から持ってきてもらっちゃいました。
本当に皆によくしてもらって見つけることが出来た画集ですが、どれも手に入れることは出来ませんでした。
ヤンセンの本が出てるのに気付いたのはつい最近。
思わず買ってしまいました。
ホルスト・ヤンセンは、優しくて凶暴。
私が躊躇する、あのひっかかりを、いとも簡単に表現してしまう人。
あの無尽蔵の淋しさは、とてもわかる気がする。
淋しさのあまり気が付いたら相手の内臓を握りつぶしてしまうような気がしてしまうよね。びっくり。
あれは生い立ちじゃないよ。
もっと、もっと先天的なものだと思う。
あの異常ともいえる作品を描いておいて、セックスはいたってノーマルだったとのこと。そりゃそーだ、あれでアブノーマルな性生活だったらあの絵は描けないだろ-。
異常なのは集中力なんだとおもうよね。
とにかく線が可愛い。
死が、冷たいながらも芯が温かくて、舌で触ると柔らかくて甘い。というような。
で、甘さはお砂糖じゃないの。ステビア!
苦い。
あれに少しでも似てると言われたのは誇りに思っても良いかな。
でも私は長生きします。
みんなにうざってーって思われながらね。
まだまだぜんぜん足りないもの。