珈琲おいしい

日々の日記の予定だったけど最近ゲームコラム風。いまとなってはレゲーレビューブログかな。

日本の事情とゲーム事情 【後編】

2005-02-20 09:15:37 | 素人視点のゲーム業界
『お金』というツールを考案した人は、すごいと思います。
人の頑張り。労働力。感謝の気持ち。その他様々な人間の行動を
計る道具として生まれているのです。コレはすごいことです。

困っている人がいたら助ける。相手から感謝される。
その中に生まれる互いの感情やお礼の気持ちが
『お金』に変換されているのですから。ホント凄い。
人間は『お金』という道具を利用する事で、他人に対しての
「何かしてあげたい!」「是非感謝の気持ちを伝えたい!」
というのを具体的に感じる事が出来るようになったのです。

上の文章を読んでいて違和感を感じている人は居ませんか?
多分ほとんどの人が違和感を感じていると思います。

「お金って自分のために稼ぐものじゃないの」

そのとおりです。時代の流れはついに、人々の感情よりも『お金』の先行を選んだのです。

「お金を得るために人に危害を加える。」
「お金を得るために汚いこともする。」
「お金を得るために身体を売る。」

コレなら今の時代にぴったりですね。見事に人がお金に振り回されています。
寒い時代になったものです。


さて、ゲームの話です。
近頃、ゲームの市場が狭くなってきている。と頻繁に耳にします。
ゲーム情報誌などを見ても国内のゲーム市場が縮減傾向にあるのが
数値で出ている事がわかります。あくまで国内の話ですが。
それもその筈だと思います。答えは単純です。

「ゲームというサービスを面白いと思えない人が増えているから」

という事ですね。ぶっちゃけ。
需要と供給のバランスが崩れはじめているという事です。
経済的な部分で話をすると、専門家などは
「それほど落ち込んではいない」
「将来性はある」
と並び立ててますが、その人達はヘビーなユーザーが増えていて
続編のゲームを期待するユーザーばかりが残ってしまっていることに
気がついているのでしょうか。
気がついているのだけれども、それを公的な場でコメントするのが
難しい状況もあるかもしれません。
『ドラゴンクエスト7』が400万本売り上げた時もこういいます。

「ホントに面白いゲームならお客さんは買うんですよ」

ドラクエが売れたのは過去の遺産からくる期待と
パッとしないゲームの現状の裏返しとも見れたのです。

今は海外展開をも視野に入れたゲーム制作が頻繁になってます。
日本のゲームが海外で先行発売されることも出てきました。

前回お話した企業のサービスへの意識の低下。
お金を設けることが最優先の社会。
今もあるゲームで不具合やバグが発生し、謝罪できない企業の体制。
そういった体制を作り上げてきた社会を恨むつもりもありませんが
このような寂しい現状に少しため息がこぼれたりします。

過剰な期待かもしれませんが、任天堂がNintendoDSにて
新しい『おもちゃ』としての『サービス』を提案をしてくれました。

今後も楽しい『遊び』を提案できる企業が生まれ、
楽しみを受け入れる事の出来る社会が出来上がっていくことの期待を
込めて、次世代機PS3やレボリューションには、現状の
テレビゲーム上位機としての提案よりも、
社会が受け入れることの出来る新しい提案であることを期待しています。

私がゲームを買うときは、個人の意識も働きますが、
製作者の心意気を買うことを優先したいと思っているのです。
ガンダム系は買ってしまうんですけどネ。


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