珈琲おいしい

日々の日記の予定だったけど最近ゲームコラム風。いまとなってはレゲーレビューブログかな。

エルシャダイ【PS3】

2011-06-07 23:38:27 | PLAYSTATION3
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない。」

で一躍ゲーム業界の話題をかっさらい、2010年の流行語ともなったが、
発売まで話題性がもったかもたなかったかのギリギリとなり
売り上げ的には大爆発…とはならなかったのが

『エルシャダイ』 である。

はっきりいって、今回はネタバレと考察を超含む。
だって、クリアしてから考える事が多かったゲームだからね!

なので、読む際は…クリアしてから考える見ていただくか、
読んで忘れていただくか、今回は読まないか!という事でひとつ。

よろしくお願いいたします。

~~~~~

まずはゲーム性から話をしよう。

このゲーム、プロモーションがネタになりすぎたこともあり
次第に、どのようなゲームなのか、さーっぱりわからなくなってしまい
発売時にはすでにゲームとしてどうでもいいような感じになってしまって
いましたが、自分には買いましたよ!定価でね!

まぁ、いいやつだったよ。

ゲームとしては、アスレッチクステージを楽しむジャンプゲームという
要素がかなり強い。
ジャンプに失敗して谷底に落ちるという、なかなかに硬派なアクション
ゲームであった。
時々「神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと」って
言われて笑ってしまうわけだが。

なかなか骨っぽいが、『ロックマン』ほど鬼畜な難易度ではなくて、
一息にクリアまでたどり着くぜ!という感じだった。

また、敵との戦闘は難易度を中間ぐらいに設定して
プレイしたので、それほど難しくは無かった。戦闘のノリも
悪くない。(敵を)空中に打ち上げてからの空中コンボは
楽しいモノで、コレも大爽快!とはいわないまでも爽快だった。

戦闘でやられた際の復帰時には

「大丈夫だ、問題ない」

って言ってくれるしね!

そんな事もあり、個人的には簡単なアクションゲームをプレイした
感覚で楽しめたので、まぁいいヤツだったと思う。
定価じゃちょっと高いような気もするけど、面白かったよ。

~~~~~

さぁて、ゲーム性の概要は大体上記の様な感じで。
ここからは演出やストーリーについて話をしよう。

このゲーム。正直言ってクリアしても

「?」

という置いてかれた感でいっぱいになる。
なんというか、様々な内容について複線が解放されるわけでもなく
そして、まったく喋らない『イーノック(主人公)』に愕然とする
わけだけども。

ひとつもナゾが解かれないんだぜ!?

まさかの「こんなエンディングで大丈夫か?」状態。

という訳でネットを散々見回しましたよ。
一体この世界観やら『イーノック』やら『ルシフェル』は
一体誰なのか!?

まず、このゲームの目的は堕天使となったグリゴリの天使を
イーノックが捕縛し、天界に幽閉する。というゲーム。

天界のお話なのだね。

しかし、『イーノック』だけは人間でありながら『老いる』ことの
無い、という人間。そして天界にて書記をこなしていると言う
特別な存在なんですわ。

さて、ゲームをプレイしていると疑問がいくつか出てくる。
特にそれが顕著に現れたのが、チャプター05で話しかけてくる
なぞの声。そしてチャプター05のラストシーンで現れる
天空の城ラピュタ。

コレ一体誰?何なの?

と言うところから調べた結果を真相を無視して書き出していく。

このゲームのタイトルは『エルシャダイ』だが、正確には

『Elshaddai ASCENSION OF THE METATORON』

『Elshaddai』とは全能の神を意味するヘブライ語との事。
そして、副題の『アセンション オブ ザ メタトロン』は
"メタトロンの昇天"と直訳できる。

『メタトロン』とは?

以下は『Wikipedia』より、項『メタトロン』にて一部抜粋。

ーメタトロンの性格については様々な伝承があるが、「契約の天使」「天の書記」「神の代理人」「小YHWH」(YHWH はヘブライで神を表す)など、様々な異称を持ち、76の異名を持つともいう。ー

おおっと!キーワードありますね!ちょっと数値が違いますが。

そして同項よりまた抜粋。

ー偽典「エノク書」ではエノクが天上に昇りメタトロンになったと思わせる記述がある。また預言者エリヤともされる天使サンダルフォンとは、双子の兄弟であるともいわれる。大天使ミカエルよりも強大だとされ、神と同一視する声もある。ー

と、なっていました。
そうなんです、ここから導き出される回答を彼のセリフに
乗せて解説するなら・・・

「君の頼みは断れないよ、神は絶対だからね。」byルシフェル

ここなんです。すなわち、ゲーム中に『ルシフェル』が
携帯電話(らしきもの)を使って延々会話をしていたのは・・・
『メタトロン』となった元『イーノック』だと!

え、やっぱりおかしいって?
そうですね『イーノック』目の前に居ますモンね。
電話の相手が誰だかわかりますか?そう!
『ルシフェル』なんだね!

そう、『ルシフェル』と言えば
(以下Wikipedia『エルシャダイ/ルシフェル』より一部抜粋)

ー天界でも1、2を争うほどの大天使。赤い瞳で黒髪。イーノックの案内役を務め、時間を自由に操る能力を有している(セーブ、ロード、ポーズ等のゲームシステムはその能力と言う設定になっている)。ー

時間を操る能力があるわけで。
すなわち、『イーノック』こと『メガトロン』いや『メタトロン』が
過去の自分を救うべく、『ルシフェル』を遣わせた・・・
と、考えると『Elshaddai ASCENSION OF THE METATORON』のタイトルで
ある『メタトロン』は、ずーっと登場していた!!という
展開が読めてきます。そう、ゲーム中は全く『メタトロン』という
表記はタイトル以外に存在しないのですから!

そして話は戻ってチャプター05のナゾの声ですね。

これはやはり未来から来てます。そしてセリフが

「まだ、力が使えないんだね」

とありますから、力を使える様になっている『イーノック』を
知っている事になります。
これは『イーノック』のご子息『メトセラ』と識別できます。

そしてその『メトセラ』を連れ去る黒い影。これも、
『アルマロス』の最後、『イーノック』を連れ去る『ルシフェル』と
同様の抱え方をしていますから、これは『ルシフェル』なのでしょう。

また、エンディングにおいて、行われるはずだった天界の
エルダー評議会による地上界の浄化、すなわち大洪水を無事阻止した形で
終わります。

だからあのようなエンディングなのですね。
(ちなみにエノク書では大洪水による浄化が行われたらしい)

そして『エノク書』では。
『エノク』=『イーノック』が人類の祖先であると言われて
居るようです。
そのため、コレを書いている自分も、呼んでいる皆さんも
そしてこの世の生ける人すべてが!

『イーノック』の子孫!?

大丈夫だ。問題ない。

~~~~~

また、このゲームのイメージ的な演出も非常に効果的です。

商品としてのクオリティを高める日本には珍しく
作品としてのクオリティを高める事に力を注いだソフト。
という印象があります。

このゲーム、海外では非常に人気が出たそうで、そりゃそうでしょう。
『エノク書』なんてもんに日本人はなじみがありません。
が!海外ではどうでしょう。
これは、日本人よりはるかに知識があるように思えます。

ともなって、『作品』という色の濃いゲームにたいしても
きちんと評価できる基盤のある海外です(と思いたい)から
むしろ、このデザイン的な効果は高評価にあたったのだと
思われます。

ちなみに管理人は好きな部類です。

と言うわけで駆け足で感想を書きつづった今日のブログでしたが
いかがだったでしょうか。
語られる部分の無かったところは、実はエノク書ではきちんと
描かれていたと。

ゲームとしても悪くないので、土日などに暇があったら
プレイして未はいかがでしょうか?

今日はこの辺で。


P.S.
E3だというのに!なぜか『エルシャダイ』ネタ。

【PS3/Xbox360】 El Shaddai -エルシャダイ- E3 2010 ルシフェル


【関連ページ】
エルシャダイ(公式Webサイト)




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