博多どんたく in ‘博多座’

昨日までの‘五月晴れ’とは打って変わって、とうとう朝から降りだしてしまった雨。
予報では今年の「博多どんたく港祭り」http://www.hanairo.org/2maturi_dontaku.htmlは晴れとあったが、例年のジンクス通り２日目の今日が雨になってしまった。
地元でありながら、ここ数年ゆっくりドンタク見物した事が無かったが、折りしも「石川さゆり博多座公演」期間中でもあり、姑ちゃんを招待して出かけてみました。


いつもは車で渋滞するメインストリートも歩行者天国となり、雨の中、驚くほどの人出で傘の花が彩り良く咲いていた。
バスを降りて博多座までの道中は、ドンタクのパレード隊と逆コースの為、通行整理の警備員さんも必死の働きで、私の行く手を阻まれ遠回りを支持されたり・・・真っ直ぐ歩けない状況にビックリしました。


次々と行進してくるドンタク隊は形ばかりの透明カッパを着用しては居るが殆んど役目を果たしておらず、ずぶ濡れ状態だった。
可哀想なのはブラスバンドなどの金管楽器などにも情け容赦なく雨が降り込み、せっかくの音色も鈍い音となって耳に届いてしまいました。
あまりの人出に、きちんと傘が開けなかったせいか博多座に辿りついた時には私のスカートも、ひんやり～雨が滴り落ちてました。


早速、入場すると前列から４番目・舞台正面で花道も近いと言う絶好のポイントに姑ちゃん大喜びで早くも感動でした。
サユリチャン・チャームポイントの顎のホクロまでがハッキリ見える～と姑ちゃんも大満足のハシャギぶりで、ソレを見た私も嬉しくなりました。

一部公演は『長崎ぶらぶら節』の、お芝居でしたがサユリチャン終始出ずっぱりで芸者さんの役どころに素敵な艶姿が披露され、三味線での弾き語りもありました。
３年前から７７歳の手習い？で、三味線始めた姑ちゃんには又・又お気に入りのシーンで、一緒に小唄を口ずさみ始めてしまいました。
長年、民謡をやってた姑ちゃんは、その頃から三味線も習いたかったそうだが、お爺ちゃんの手前出来なくて、舅が他界して３回忌を終えた頃、晴れて？三味線を手にしたそうです。
高齢だからと自宅に師匠を呼んでの個人レッスンですが～民謡師匠のスキルもある姑ちゃんは音感も確かでメキメキと上達してるようです。
一度、私のオカリナ・ケーナとも、お手合わせ頂き、披露出来る機会を設けてあげたいな～と、密かに/コッソリ夢見てます。

二部の『歌謡ショー』では、紅白に着用したと言うドレス姿で、イチローさん好みの「津軽海峡冬景色」のオープニングでした。
なんでも、紅白で耳にしたこの曲にイチローさんは一目惚れならぬ一聞き惚れをして早速ネットでチケット購入してライブ会場を訪れてからは、試合前のウォーミングアップ曲に用いてたそうです。
数ある紅白のエントリー曲の中でも、この曲の時だけイチローさんの耳を惹いたのは、サユリ節で唸る抑揚やメリハリでの感情移入表現がダントツだった事だそうです。


その後は又、和服での登場で、着物好きで着る機会も多い姑ちゃんは「どの柄も私好み～ィ！」と、粋な絵柄での着こなしを絶賛でした。
ユニークだったのは新曲「バナナの啖呵売」の披露に、バナナの総柄の着物で叩き売りの口上が入って、客席にも大ウケでした。
かぶりつき？のオジサマ達の野次が飛んだり～フィナ～レに近い、大盛り上がりでした。


私が社会人になって初めての慰安旅行のバス内で歌った「能登半島」の披露もありましたが、ちょうど目的地が大分・国東（クニサキ）半島だったから、能登⇒国東と替えて歌った事など３０数年前の事を懐かしく思い出されました。
フィナ～レは定番の「天城越え」でしたが、その前の新曲「惚れたが悪いか」http://www.youtube.com/watch?v=iqy6315dSP0は、これまでのサユリ節にない唸り？が見事で姑ちゃん共々、お気に入りの曲になってしまいました。

４時半に開演して延々３時間半余りの公演に終演時間も８時を廻り、空腹感も絶頂のタイミングで予約してた博多座地下の「御膳屋・いおり」http://www.ozenya.com/top.htmlに直行しました。
夫が接待に良く利用すると言うこの店は太鼓橋を渡って入店するという風流なエントランスがシャレた個室造りで、とっても素敵でした。
休日出勤で帰宅途中の夫と、子ども達は既に待機中で、今年３月に８０歳を迎えた姑ちゃんの遅ればせながら『傘寿』のお祝いの会となりました。