▲ 山頂にある竈門(かまど)神社・上宮と方向指示版
年間を通じての登山者が約10万人で、九州の山々の中でも有数の人気だと言われてる宝満山(829m)に、今年初めて登って来ました。
最低でも、春と秋の年2回は登る事を目標にしながら~気がつけば神無月も、もう終わり・・・・・
昨年の5月(ココ)以来、1年半ぶりとなりましたが、紅葉にはまだ早い、この時期にようやく今年初の宝満登山ノルマ?クリアしました~♪
・・・が、しかし~当初の参加メンバーのうち、一組の友人夫婦が前日になって急遽、仕事の都合でキャンセル!!!山慣れしてる同級生の男性二人と、3人での登山になってしまい、二人の足を引っ張りそうで不安でした。
▼ 強風にあおられ帽子を飛ばされ、断崖を覗き込むY氏だが~・・・
▼ 偶然にも断崖絶壁、下山中・・・Y氏の帽子奇跡的にGet!
近況を聞けば、お二人は先週もそれぞれで久住・三俣山/四国・石鎚山に登ったばかりだと言います。
K氏は職場での山仲間数人と~・・・かたやY氏は思いついたらブラリ~・・・と一人での単独行、それぞれのスタイルでの山の楽しみ方を熟知してる様子に頼もしい男の世界?が、羨ましくもありました。
いつも宝満山くらいなら~・・・と単独行を試みながらも、なかなか実行できず、かと言って、良く山登りする友人に声かけても『アソコは、健脚向きだからダメ!』と、パスされてしまいます。
▼ ひと足早い大きな葉の紅葉は、ウリハダカエデだろうか~?・・・
思えばまだ独身の20代の頃、ひとりで登った宝満山で、やはり単独行のシニアのオジサマに「山と言えども若い女性の単独は危険極まりない!・・・」と、説教された事が「トラウマ」?とでも、なっているのかな~?
後日談だが、やはり一人で登った友人も同一人物と思しき御仁に、延々・・・と説教されたと言うのです。
若い女性とみると、こうして説教しては悦に入ってた?ものか、ある意味、青少年の育成?にも情熱を注いでらした御仁が、今では懐かしい思い出です。
これまでも宝満山を往復する中、色んな方々に出会いましたが今回も又、奇異?とも思えるスタイルで3合目付近を足早に追い越して行く紳士?の後姿に皆、唖然でした!・・・
ビジネスマン風に濃紺ストライプのスーツを着こなし、足元は茶系の革靴、
勿論ネクタイも締めて、上着も着用・・・まるで、ここはオフィスかと見まがうようでした。
突然の出来事にカメラが間に合わず、後姿のナイス・フォーカスのチャンス逃してしまいました~・・・
8合目辺りで、既に頂上、制覇?したのか下り休憩所で眼下の風景を写メに収めてるビジネスマンとバッタリ~・・・思わず『こんにちは~凄いスタイルですね~!』と一声かけてしまったら『全然、大丈夫ですよ~♪』と笑みも浮かべずポーカーフェースでの、ひと事でした。
彼が立ち去った後、休憩場に居合わせた人々は口々に『スーツの耐久性でも試してるのかな~?』など・・・初めて目にする光景に、話題が尽きませんでした。
▼ 彩を増して来たキャンプ場ロッジ周辺のカエデ
他にも、本日2往復目と言う方と二人も離合したり~・・・しかも、お二人共に既にリタイア組と思える初老の紳士方です。
頂上そばのキャンプ場では、さらにビックリ!・・・どこから、ともなく暗黙のうち?に集まって来たサンデー毎日と思しき方々のコミュニティ・スポットでした。
それぞれに持ち寄った食材でのランチタイム・・・ガスコンロでバーベキューしたり、賑やかな話し声も次第に声高らかに弾んできました。
話題は?と云えば、遺産相続対策での生前贈与・・・などなどリアルで、ついつい聞き耳をたててしまいそうになりました。
▼ 舌鼓に夢中でシャッター押し忘れてしまい空っぽの鍋です~♪
こちらも負けじ?と友人持参のガス・コンロで、キムチ鍋の支度に取りかかりましたが器具や食材の準備など、あらためてK氏のサービス精神に関心させられました。
やや、二日酔い気味だからとペースダウンで後列に付き、スローペースでの登りだったが、鍋・コンロ・水・調味料などなど・・・これらの装備だけでも、相当の重量あっただろうと今更ながら~頭が下がります。
私の分担と云えば、食材のニラ・キャベツのみですが、冷凍してた手作りギョーザも持参、解凍してて、くっついてたものの好評でした。
山頂でのキムチ鍋料理などは初めてで、3人では勿体無いランチタイムとなりました。
3人が中学校の同級生である事から、懐かしい思い出話の話題は尽きません・・・近々、小学校の同窓会があると言うY氏は『この歳になると同窓会が増えて忙しい・・・』と言うが確かに近年、プチ同窓会など案内も多く、旧交を温める機会が増えつつある事は、【出逢い】大好き人間の私にとっては喜ばしい事です~♪
▼ ロッジ屋根のソーラー板はバイオトイレの電源となります。
▼ 昨年8月、西日本鉄道(株)100周年記念事業の一環として2700万円を投じて寄贈される。
いつの間にかキャンプ場は、三々五々に集まって来た登山客でいっぱいになり、手早く片付けてロッジのテーブルを空けました。
この宝満山の、私のお気に入りはステキなこのロッジと女性には嬉しい綺麗なバイオ・トイレがある事なんです。
女性が山で一番苦労するのは、やはりトイレですが、その為には、大事な登山中の水分補給もツイツイ抑えてしまいます。
山登りの朝は大好きなモーニングコーヒーも控えますが、その点、宝満山は、このバイオトイレの設備で安心ですから、この日もランチの〆は勿論、香しいホットコーヒでした。
下山コースは、正面の石段コースを大きく迂回する、カモシカ新道/行者道コースを選択しましたが、石段コース回避する代わりに大谷尾根道を経由して随分、遠回りになる気がします。
暫く続く岩場を過ぎれば、後は膝に優しくクッション性のある落ち葉混じりの地面を踏みしめて、ただひたすら黙々と下山します。
途中まさに獣道の、人一人がやっと通れるロープ伝いの道があったり・・・湧き水のせせらぎがあったり、森林浴のマイナスイオン浴びながら、ようやく鳥追峠に到着すると、木立が開けて明るくなり、後はもう林道を下るのみです。
道端には黄色いアワコガネギク?や、赤い実を付けたイチゴなど・・・次々と目に映る可憐な山野草に立ち止まってカメラに収めたい衝動を抑えて必死で、足早に歩く同伴者の後を追いました。
登山口の竈(かまど)神社に到着した頃は、まん丸に輝く赤い夕陽が山の向こうに傾きかけて、日没の早い山の夕暮れを象徴してるようでした。
▼ 登山口の竈門(かまど)神社はナント!【縁結び】の神様です~♪