『記号の森の伝説歌』を読み返す。
何度読み返しても感動的な、
官能的な素晴らしい詩集。
眼のないエロスのために
きょうもひさがれる言葉
遠い過去においてきた
記憶の家の語調
空のつぎ目や涯ての村を
おわったあとも結びつけている
眼に視えない紐のような音
(唱歌)
この冒頭の「眼のないエロスのために」という詩句に、
わしづかみにされる。
これこそ原生的疎外だと思う。
生命であるというだけで、
無機的自然から疎外された異和の領域、
それがエロティシズムの本質ではないだろうか。
生物が飛躍的爆発的に進化したのは、
カンブリア紀、「眼」という光スイッチを
手に入れてからだ。
このときに見るもの-見られるものという非対称的な関係も、
食うもの-食われるものという対立も生じた。
(十三回忌。
タナトスにはたぶん眼もなければ口もない)
何度読み返しても感動的な、
官能的な素晴らしい詩集。
眼のないエロスのために
きょうもひさがれる言葉
遠い過去においてきた
記憶の家の語調
空のつぎ目や涯ての村を
おわったあとも結びつけている
眼に視えない紐のような音
(唱歌)
この冒頭の「眼のないエロスのために」という詩句に、
わしづかみにされる。
これこそ原生的疎外だと思う。
生命であるというだけで、
無機的自然から疎外された異和の領域、
それがエロティシズムの本質ではないだろうか。
生物が飛躍的爆発的に進化したのは、
カンブリア紀、「眼」という光スイッチを
手に入れてからだ。
このときに見るもの-見られるものという非対称的な関係も、
食うもの-食われるものという対立も生じた。
(十三回忌。
タナトスにはたぶん眼もなければ口もない)