新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

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When They Cry (2010参議院比例代表選 公報読みくらべ)

2010年07月10日 | 政治・経済・労働組合
 さて、日曜はいよいよ投票日。
 選挙公報を読み比べてみました(比例のみ)。以下その感想。政党は50音順。

 「現政権から幸福ゆき」
 幸福実現党 ☆


 「未来がある限り有効」だそうです(切符のデザインで、日付は投票日)。何かドッと疲れが。
 ドクター中松、今度は幸福実現党の特別代表? 今回は発明なしですか。
 疲れたし、発明もないので、☆1つ。
 信者数は公称1000万人だけれど、比例でどれだけ票が集まるんだろう?


 「借金穴埋めの消費税増税反対!」
 公明党 ☆☆☆


 「新しい福祉」でうつ病やDV、不登校などの問題に言及しているのが、少し目を引いたかな。加点。現代の『貧・病・争』に、どこまで根をおろせるかは別。
 「当面はデフレ克服、景気回復に全力」「経済成長と歳出削減」はいいけれど、与党時代にどうしてできなかったの? 「消費税は社会保障の目的税に。低所得者層の負担を軽減」といわれてもなあ。「デフレ」も「借金」も自公連立時代からのもので、年金も社会保障もガタガタにした責任は大きい。減点。
 プラマイゼロで☆3つ。


 「本格保守。我が国の伝統と誇りを継承する」
 国民新党 ☆☆☆


 「有言実行の国民新党」だそうです。こういうのはきらいではありません。もちろん好きでもありません。
 支持はどこまで広がるか。
 可もなく不可もなく☆3つ。


 「生活再建まっしぐら。いのち、平和を大切にする」
 社会民主党 ☆☆


 顔写真は公明と同じ人数なのに、なぜか超マイナー政党「女性党」より掲載スペースが小さい。(立候補者の数に比例してスペースが決まるのが理由)。
 公明党も共産党も全員の顔写真を出していないだけ。仮に供託金没収されたとしても、広報費用と割り切って、社民党も9人以上の候補を立て、政策をきちんと訴えた方が良い。
 「生活再建」では民主党との違いも見えない。「いのち、平和を大切にする」のは自分たちだけというのもおこがましければ、いつも国民の生命・財産や平和を理由に戦争が起きるという歴史認識にも欠ける。
 見るべきところは何もないけれど、ジュゴンとシーサーに免じて☆2つ。

 「いちばん。」
 自由民主党 ☆☆☆


 電通プレゼンツなんだろうな。演説中にこの人差し指立てるポーズの演出も。
 ものすごい予算がかかっているはずなのに、ウィークリーマンションの社長CMを思い出してしまうのは、なぜだろう。1週間から断然お得、お電話1本、電話番号0111だったね。
 さえないトップ自らがんばっている所が好感度が高いね。でも「俺に任せろ!」というやつは、映画では死亡フラグ確定なんだよね。プラマイゼロ。
 CMは三原じゅん子ねえさんが
 「カンはやばいよ! オジーやんな、オジーを!」
 とメンチ切ったほうが良かったと思います。(アラフォー世代にしか伝わらないな……)


 「女性党にやらせてください」
 女性党


 おれにいわれてもなぁ。
 マルチ商法まがいの化粧品会社が母体になった宗教団体の政治部門のようですね。この人達に女性の代表を名乗らせといていいのか。というか、女性だって一枚岩ではないよね。
 ☆はなしです。

 「世界の中の日本改革」
 新党改革 ☆


 パッとしないなあ。何だかよくわからないよ。舛添が元々国際政治学者だったのを思い出したけど、今では覚えている人は少ないだろうな。
 厚労大臣時代の業績をアピールした方が良かったように思われる。
 特に見るべきものがないので☆1つ。

 「日本復活!」
 たちあがれ日本 ☆☆☆


 なんだかノコギリヤシの広告を思い出します。「夜中すぐに目が覚める」「残尿感がある」など、具体的な悩みも書くようにすれば、説得力が増してよかったでしょう。せっかく杉村くんもいるのだから、「最近は若い人もお悩みです」と幅広い世代へのフォローがあればさらにグッドです。
 楽しめたので☆3つ(どんな基準なんだ?)。


 「財界にもアメリカにもノーと言える政治を」
 日本共産党 ☆☆


 「国民の立場で」とサブコピーが入っているけれど、これはない方がいい。くどい。
 「国民」は「日本国籍を有している」という以上でも以下でもない。財界人だって「国民」のはずだし、「国民新党」という保守政党もある。
 本当なら「労働者階級」「人民大衆」などの左翼用語が入るべきところだった。マルクス=レーニン主義がすでに重荷にすぎないのならば、旧イタリア共産党のように左翼民主党の道を進んだ方がいい。
 共産党が「ノー」と言えることは知っている。「ノー」としか言えないのに、中国には「ノー」と言えないことも。それより何をしてきたのか、何ができるかを聞きたい。減点。
 議席は減らなければいいですね。


 「地方は変わりました。私たちなら、日本も変えられます!」
 日本創新党 ☆ 


 確かに地方は変わったよね。山田前杉並区長はくるくるパー右翼の「つくる会」教科書の採択、中田前横浜市長は横浜開国博大失敗。石原都知事もご推薦の「たちあがれ日本」と一緒にやった方がよかったんじゃないかな。
 自称「自由主義者」は、市場(経済)の自由を叫びつつ、一方で保守的な社会像をおしつけて来る。彼らの「自由競争」を実現するためには、プレイヤーとして社会的弱者を再生産するための旧い社会の秩序が必要だからだ。
 任期途中で放り出した杉並区や横浜市で、どれだけ得票できるのか。
 大阪選挙区の浜野ゆきこの割烹着に免じて☆ひとつ。


 「元気な日本を復活させる」
 民主党 ☆☆☆


 またもやノコギリヤシ系アプローチ。しかしこちらは元五輪選手たちも大勢いて、とってもよく効きそうです。見た目だけね。
 民主党にはいろいろ言ってやりたいことはあるけれど、今回はパス。
 政党の広告としては可もなく不可もなく、見やすいかわりに見るべき所もなし。☆は3つ。


 「消費税を上げる前にやるべきことがあるだろう」
 みんなの党 ☆☆☆☆


 ごもっとも。この選挙公報の中では、いちばん勢いを感じますね。まやま勇一さんのお顔は久しぶりに拝見します。
 政策や立場は違いますが、このキャッチコピーそのものには賛成です。加点。
 やはり「みんなの党」が台風の目になりそうな予感がしますね。しかし、英国の第三党・自由民主党のような存在感を示していけるかどうかは微妙ですね。

 さて、私自身は、比例区はある人の拍手コメントに同じですが、選挙区はまだ考えているところです。
 「仕分け」で選管の予算もだいぶ削減されたみたいだけれど、センキョンのしおり、今回ももらえるのかな?





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