
丹波で栗を育てています。だから、栗の話題には自然に敏感になります。
以前、「おや」と思った記事。
それは昨年秋、京丹波で栗をお買い求めになったフォロワーさんのお連れ合いのはなし。京丹波の道の駅に寄ったら、きのう収穫した栗だからという理由で、栗が半額になっていたというのです。たしか平日だったかと記憶します。
そんなんあり?
葉物野菜ならわかりますが、栗は新鮮だからいいってわけじゃないんですね。栗は冷蔵庫で熟成させてから磨きにかけて出荷しています。うちの栗園のばあいは2周間から1か月くらいですね。さつまいもといっしょで、寝かせたほうが糖度が増して甘くなります。
その道の駅、なんだったのだろう。解せません。なにか理由があるのか。考えられるのは、休日に出したのがぼったくり値段すぎて、売れ残って、翌日仕方なく例年並みの価格で売りに出したというのが真相ではなかろうかと思います。
同情すべき点もないではありません。去年は異常な暑さで、栗の収穫量はいまひとつでした。どんぐりも栗のなかまですから、お山もえさ不足だったのでしょう。私は昨年の秋の収穫には、検査やら入院やらで行けなかったのですが、うり坊軍団が栗園に侵入して、落果して収穫するばかりだった栗をだいぶ食べられちゃったそうです(栗は熟すとイガがはじけて自然に落果します)。数が少なくなれば、当然、値段は上がってしまいますね。
都会の人は何も知らないと思って、田舎にも小ずるい狡いせこいことを考える人もいるのです。一昨年の黒豆シーズンには、篠山市にクレームが集中したそうです。天候不順で生育不良だというのに、まだ黒豆が熟しきらない9月初旬から売りに出した銭ゲバ連中がいたからです。黒豆を枝豆でいただいておいしいのは、黒くなりかけの10月下旬ごろです。10月に入ってからならともかく、9月は早生にしても早すぎます。
篠山の農家は、栗にしても黒豆にしても技術的にレベルが高く、ブランドを守り抜いてきたというのに、こういうカネだけいまだけ自分だけの目先の利益にくらんだ外道がいると、ぶちこわしです。
しかし最近は、JAや行政からして、この丹波黒豆のブランドを毀損するようなことをしてやらかしてくれるのですから、困ったものです。「丹波」を名乗れるのは、兵庫県下では、丹波篠山市と丹波市だけです。播磨地方の多可町、宍粟市、西脇市、三木市、但馬地方の朝来市の黒豆も、「丹波黒豆」を名乗っています。これはどうなんでしょうね。産地偽装ではないですか。モヤッとしてしまいます…はぃ。
「丹波黒」という品種だから一緒なんだ、という理屈も成り立つわけですが、だったら業務スーパーで売っている中国産の「丹波種黒豆」の炊いたんも認めないといけなくなってしまいます。なんじゃこりゃと思うわけです。2年前のデータですが、1キロ税込み494円でした。北海道産黒豆を使ったフジッコは、115グラムで240円くらいですから、お得です。お味のほうは、ふつうにおいしかったです。
さて、きのうお話しした新潟の大伯母には、ブランド米の新之介といっしょに、北海道産の食べる黒豆茶も送ってもらいました。
「丹波で農業している(それは過大評価)くろちゃんには悪いんだけど」ということでしたが、いやいや大歓迎です。ちょうど黒豆茶を探していたところでした。以前は観光案内所で黒豆茶が手に入ったのですが、最近は閉鎖してしまって、道の駅に行かないと手に入りません。スーパーで見つけた黒豆茶は、黒豆は粉末になっています。割れや不揃いで出荷できなかった黒豆を加工しているのでしょうね。お茶を楽しんだあとは、やわらかくなった黒豆をボリボリいただきたい私としては、いまひとつ不満が残ります。
白米の食べ過ぎで、HbA1cが爆上がりという話を書きました。先々月の1日3合から先月の2合、今月は1合と、糖質低減に努めてきました。今は、十六穀米に、黒豆茶の出し殻(ティーバッグは封を切って)といっしょに炊いています。食べでがあり、満足度が増しました。今週末の診断結果に反映されたらいいのですが。
きょうのトップ画像は、れんちゃんたちといっしょに、黒豆を植え付けたときの写真です。