
先週末、スーパーでおさかなコーナーを見に行きました。
焼き魚は、狭い自宅ではけむりとにおいがたいへんなので、めったに作りません。たまに塩鮭、アジの開きとほっけくらいです。
しかし、北海道のおじさんのことばを借りれば、「子っ子」たっぷりのししゃもが特売なのですよ。ししやも、食べたいです。気になって仕方ありません。長いこと、居酒屋から遠ざかっているからでしょう。その日も、ししゃもをゲットするつもりでした。
そんな私の目の前に、さんま4尾380円(税抜き)がががが!
そんなにいい状態のさんまではありません。身も痩せているし、解凍の仕方が悪かったのか、トレイに汁も垂れてしまっています。
でも、さんま4尾380円(税抜き)! 税抜き100円でさんまを味わえるなんて、これは千載一遇の好機です!
落語の「目黒のさんま」を聞いて以来、さんまが大好物なのです。
グリルは、がんばれば4尾まとめて焼けるスペースがありましたが、焼くのは3尾までにしました。菜箸でひっくり返すと、皮がはがれたり、肝がこぼれたり、かたちが崩れてしまいます。こどものころの焼き芋屋さんを思い出し、軍手をはめて、手づかみでひっくりかえしました。軍手、最強! 熱い鍋もへっちゃらです。
その日は、お酒解禁。結局、その晩は、3尾、たいらげてしまいました。残り1尾は、翌朝のごはん。大根おろしを擦る手は、抗がん剤の副作用で痺れまくりでしたが、それに勝る快楽がありました!
トップ写真のように、柑橘系の付け合せが手に入らなかったのは残念ですが、あったかご飯と大根おろしといっしょに食べるさんまは最高ですね。
「焼きさんまを食べるなんて、もう庶民には不可能な夢なのか」と絶望的な思いに浸っていたのですが、今回は充実した時間を過ごさせてもらいました。
でも、乱獲ばかりで、サンマもウナギもマグロも絶滅に追いやって平気な日本の漁業のあり方は見直さないといけないですね。
よつばちゃんが作ってくれた今夜の夕飯のメインディッシュは、さんま。いただきます!
