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日々彼是。

日々の出来事・あれこれ、を思う気儘に書き綴るページ。

其の三十

2007-04-07 | BOOKS-LIBRARY
「算法少女」


遠藤寛子 著/筑摩書房 出版


概要:父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた…。
その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は…。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。



(感想)
私は数学が苦手ですが、でもこの本は面白かったです。
「算法少女」という本が江戸時代に実際に出版されていたという史実+オリジナルストーリーという形だそうですが、これが実際にあった話だと言われても納得できる様な内容でした。
一応、子供向けの本となっていますが、大人が読んでも充分楽しめると思います。





其の二十九

2007-04-07 | BOOKS-LIBRARY

「諜報新撰組風の宿り-源さんの事件簿-」


秋山香乃 著/河出書房新社 出版


概要:故郷長州を追われた壬生浪士・佐伯又三郎。彼は隊内の間者なのか―。芹沢一派の駆逐を謀る土方歳三。芹沢たちは、大和行幸を企てる浪士集団と通じているのか。近藤派の相撲興行の思惑は?斎藤一は何者か。歴史が動いたその時に、井上源三郎は巻き込まれながら「謎」を追う。時代のからくりの謎に挑む、新境地の新撰組書き下ろし長編小説。


(感想)
今回は、八・一八の政変~芹沢鴨暗殺~新撰組誕生が軸となっており、それに沿って物語が進められていく形でした。
読んでいく内に、どんどん話の中に引き込まれていく感じで、前作よりも面白かったです。続編に期待します。


其の二十八

2006-12-09 | BOOKS-LIBRARY


「柳生双剣士」


多田容子 著/講談社 出版


概要:書下ろし剣豪小説。赤鍔の十兵衛 vs.黒鍔の十兵衛。柳生宗矩の密命が、2人の十兵衛の行く末を翻弄する。肥前佐賀鍋島藩の杜村新吾丸は、剣がたつうえに、風貌が柳生十兵衛に瓜二つ。杜村十兵衛元厳と名乗っているその報に、柳生宗矩が動き出す。そして、2人の十兵衛が巡りあったとき、事態は思わぬ方向へと進んでいく。若き日の柳生十兵衛が、兵法の理を極める過程で経験した、不思議な事件。著者、自家薬籠中の柳生を主題にした長編剣豪小説。


其の二十七

2006-11-29 | BOOKS-LIBRARY


「女信長」


佐藤賢一 著/毎日新聞社 出版


概要:織田信長は「天才」ではない。普通の人間、そして、女だ。だからこそ、時代の最先端をいき、歴史はかくの如く動いたのだ-。鬼才が、空前絶後の大胆な発想で、史実のなかに「生身の信長」を描ききった戦国小説。


其の二十六

2006-11-11 | BOOKS-LIBRARY

「水戸黄門は旅嫌いだった!?」-種明かし日本史20人の素顔-

楠木誠一郎 著/朝日新聞社 出版


概要:時代劇のHERO―火事と喧嘩は江戸の華(「水戸黄門」の諸国漫遊の謎―徳川光圀は出不精だった!?;徳川吉宗「暴れん坊」将軍の謎―八代将軍の素顔とは?;遠山の金さん「桜吹雪」の謎―「遠山の金さん」はいつ片肌脱いだのか ほか);戦国のHERO―下克上!生か死か(武田信玄にまつわる「死」の謎―なぜ「三年間死を秘」したのか;山内一豊の妻「名馬購入」の謎―美談はいつ作られたか);伝説のHERO―虚実皮膜のはざま(源義経「伝説」で脚色された生涯の謎―八艘飛びはしていない!;赤穂浪士「四十七士」討ち入りの謎―

「水戸黄門」こと水戸光圀は旅好きな人物と思われがちだが、じつは旅嫌いだった!?山内一豊の「名馬購入」話はつくられた美談!?長谷川平蔵は6人いた!?歴史上の人物には数々のよく知られたエピソードがある。だが中には史実と矛盾したり、意図的に脚色されたりしているものもあった!「遠山の金さん」こと遠山景元、「暴れん坊将軍」こと徳川吉宗、赤穂浪士、源義経、武田信玄などヒーローたち20人にまつわる、誰もが知っている伝説を検証し、知られざる真実に迫る。