2014年12月7日(日)のこと。
第30回 NAHAマラソン 太陽と海とジョガーの祭典
9時スタート
制限時間6時間15分
<競技制限時間(関門)>
①中間地点 12:15
②34km地点 14:10
③ゴール 15:15
出場者数:2万6905人(男子1万9652人、女子7253人)
完走者数:2万29人(男子1万5480人、女子4549人)
完走率74.44%
去年、フルマラソンデビューした沖縄NAHAマラソンに今年も参加。
ラン友と一緒に無事完走してきたー。
この、“無事”っていうのが大事。
どうもありがとう。
去年、なんとか走りきれたもんだから今年はもうちょっとタイムを縮めたいなーとか
思いつつも。
圧倒的に練習量が足りないし。
あくまで目標は完走。
去年はスタートゲート通過するまでに20分かかったから、
今回はエントリーするときの自己申告タイムをちょとさばよんだりしたんだけども。
やはり最後尾ブロックからのスタート。
それでもなるべく前の方へーって気持ちで整列したけど、イマイチ。
今年のスターターは具志堅用高さん
開会のあいさつのとき、まだ紹介してくれる人が話しているのに
しゃべりだしちゃったりして笑いがおこってた。
“みなさん優勝目指して”って言ってて、
マラソンで目指すのは完走じゃないのか?ってつっこみたくなって
おもしろかった。
ランナーのカウントダウンの声と号砲とともにスタート
テンション上がる瞬間
スタートゲートまでのろのろ進んでいる途中にコースを映すモニターがあって、
そこには今回の招待選手の川内選手の姿が。
ものすごいスピードで駆け抜けて行く。
おそらくわたしの全力疾走よりも速いんじゃないかっていうスピード
ただただカッコいい。
スタートから16分ほどでやっとゲートを抜ける。
国際通りがランナーで埋まっている。
うまくいけば約6時間も走るんだから、時間の有効活用しようかと思って、
来週の札幌は何着ていこうかな~とか、
クリスマスプレゼントのこととか考えようと思ったけど・・・ムリ。
思考回路働きません。
そんなとき、ふと、茂くんの24時間マラソンを思い出した。
今さらかよ、ってとこだ。
最初からそれ考えようよー、自分。
あのときの茂くんのラストスパートを目の当たりにしたからには、
わたしだってがんばらにゃーいかんと。
あのカッコよかったリーダーを思い出しながら走った。
7キロ地点では恒例らしいヤングマン
みんなで一緒に♪Y・M・C・A
あとたったの35キロですっ!っていうのが、35キロはたったじゃないだろーって
思いつつも元気でる。
イチバンきつかったのは19キロあたりの登り坂
こんな顔は知り合いには見せられませんっていう必死の形相になってしまった。
その坂を超えたところで、沿道エイドのちびっこからもらったチョコが
おいしかったー。
なんてことないふつーの、おそらくお徳用大袋と思われるチョコが
どんな高級チョコよりもおいしく感じたよ。
あのおいしさは忘れられない。
途中海が見える道も通る。
中間地点21.3キロの平和記念公園が第一関門
去年はここまで3時間かかったけど、なんとか2時間50分で通過
こりゃいけんじゃないの?と急に元気でてきて調子にのって。
そこからはペースを落とさないように気にしながら走った。
1キロずつ進めばいいんだと言い聞かせて走る。
しかし、この先の1キロの長いこと。
なかなか次の1キロがやってこない。
看板見落としたか、誰かいじわるして看板の位置動かしてないか?ってくらい。
スタートから3時間17分で25キロ通過
26キロあたりでトイレへ。
10分ロスしたのがもったいなかった。
沿道ではちびっこがエイサーで応援してくれる。
和太鼓好きとしてはあの音色を聴いたらがんばらなくちゃという気分になる。
ランナーズハイじゃあないけど。
こうやって沖縄まで走りに来られるのも自分や家族が健康でいられるおかげ、
とか思っちゃったらもう頭のなかは日々の感謝でいっぱいで。
それをパワーに足を動かす。
4時間06分で30キロ通過
4時間45分でやっと残り10キロ切った。
もう足も痛くてしょうがないんだけど、
一度止まると走りだしたときがさらに痛いから、もうなるべく歩かないように。
給水のときに歩くくらい。
止まると痛いからなるべく止まらない走法(←そのまんま)
ここまでくるとやっと、あとちょっと、って思える。
ゆいレールが走る小禄バイパス沿いのタイヤ館
長瀬店長に最後のパワーをもらった。
最後の曲がり角からゴールの奥武山運動公園までがこれまた長く感じる。
公園に入ると高校生ボランティアくんたちがハイタッチでむかえてくれる。
これがまたうれしくて、こっちからホイホイ手出しちゃった。
最後のトラックは気持ちよくてダッシュ
そして。
14:40 ゴール!
5時間40分13秒
参考タイム 5時間24分15秒
なんとかやり切りました。
記録証もらって、メダルかけてもらった。
メダルには“ありがとう”の文字
そんなぁ、ありがとうはこっちのセリフだよ、と泣きそうになった。
お友達も無事ゴールして、ごほうビール
今年のおいしいビール記録更新です。
ゴール付近で、若い男子に写真撮ってもらったんだけど、
撮られるわたしも撮ってくれた男子もめっちゃ笑顔で。
見ず知らずの人なのに、“おつかれさまでした”って声をかけあう。
ゴール独特の空気なのかな。
帰りの飛行機ではCAさんが“NAHAマラソンに参加された方おつかれさまでした”って
アナウンスしてくれて。
そしたら、隣に座っていた男性もランナーだったようで、ちょっと言葉をかわして、
降りるときにはやっぱり“おつかれさまでした”って。
マラソンは個人競技だけど、ある意味究極の団体競技なのかもしれない。
走る人、応援する人、みんな一緒の団体競技。
そんなことを思った42.195キロでした。