2016年5月28日(土)のこと。
@TOHOシネマズ新宿
9:30上映開始回のあと
監督:吉田恵輔
出演者:森田剛/濱田岳/佐津川愛美/ムロツヨシ他
上映時間:99分
登壇者
森田剛
濱田岳
佐津川愛美
ムロツヨシ
吉田恵輔
お声がけいただいて、久しぶりの舞台挨拶
暴力的な映画らしい、っていう心構えで観たけど。
想像以上の狂気。
清掃会社で働く2人と、お目当ての女の子をめぐる日常に
突然重なってくる殺人鬼の闇
この狂気のなかに、何かメッセージや込められた想いって
あるのかな。
あるけど、狂気が濃くて見つけられないだけだったのかな。
前半は2人のコミカルなやり取りにけっこう笑いもおこる。
始まってけっこうたったところで、スクリーンにタイトルが出る。
こんなタイミングでタイトルって変わってるなーって思って観てたけど、
舞台挨拶での監督の話によれば、
タイトルが出るところが狂気の世界のと境目
登場人物やエキストラの服装も、そこを境に
明るい色から黒い色味になってるんだそう。
もう、殺人シーンは目をそむけたくなるくらいの残虐で
そこまでする必要あんのかーって思ったし。
剛くん大丈夫なのかーって思った。
最後の、剛くん演じる森田の回想シーンがせつなすぎた。
あれだけ、無感情に殺人を重ねて、
車で逃走しようとする森田が
道端の犬をよけようとして自爆してしまう。
“お母さん麦茶2つ”っていうセリフ
犬とこの言葉が回想シーンとつながったとき
せつなすぎて涙が出そうになった。
すべての感情を殺して、自分を殺していた森田の
奥の方にあった生きていた頃の記憶
悲しかった。
こんなストーリーと映像で、いったいどんなテンションで舞台挨拶すんの?
って思ったら
MCはムロツヨシさんでした。
それで笑いがおきて会場の空気がほぐれた。
剛くん、顔ちっさい。
ムロツヨシさんがマイク持って、客席におりて
質問を受ける、ってやって。
すかさず挙手する人がいるのがすごいなぁ。
しかもこの質問した方が、素人じゃないんじゃ?ってくらい上手な質問で。
剛くんも感心して、“仕込みの方じゃないですよね?!”って言ってた。
殺人シーンは、どんな気持ちで演じましたか?っていうような質問に
“特に何も考えてなかった”って感じの軽い答えだった。
剛くん、今作が映画初主演なんだってね。
意外だったけど、確かに、舞台の人だもんね。
こんな深くて重い役をやっちゃうと、
普通の人の役とかやれなくなっちゃうんじゃ?とか思う。
いろんな役の剛くんが見てみたい。