福島県の矢祭町にある滝川渓谷は、以前は環境整備料という名目で
入山者から一人200円の料金を徴収していた。
それが東日本大震災の原発事故により、観光客の激減を招き、やむなく
料金を取らない無料開放をしている。
原発再稼働が取りざたされる昨今、原発事故が何をもたらすかを
考えてみたいものだ。
滝川渓谷は、地元の一人の男性が発見して、こつこつと山道をつくり
矢祭町に観光資源になると訴えて出来た渓谷である。
何年前であったろうか、たまたま349号線を走っていたら、手作りの
滝川渓谷という案内表示を見つけて、入っていった。
そこには初老の男性が立っていて、「私が道を作ったから見ていけ」という
いくつもの滝が連続する素晴らしい渓谷だよ、いま矢祭町に申請して
観光資源にする相談をしていると熱く語っていた事を思い出す。
あれから何度かこの渓谷には来ているが、最近はあの男性にあっていない
どうしているのだろうか。
来るたびに道はよくなり、四阿やベンチもできて、今や矢祭町を代表する
観光地になりつつある。福島の遊歩道50選にも選ばれている。
それがいま、原発事故の風評被害に泣いている。
観光客が「福島」と聞くだけで「汚染地域」と判断するため、観光客が
激減したという。
そんな福島を応援したくて、晩秋の紅葉を見に滝川渓谷に行った。
以下片道3キロの遊歩道でみた滝川渓谷の現在の様子だ。
あなたも歩きに行きませんか。
以下の写真は、順不同で道順にはなっていません
滝川渓谷についてはこちらの矢祭町のページをご覧ください
名前がわからないが昆虫が歩道の石の上で日光浴していた。
追記、アカスジキンカメムシの5齢幼虫らしい
アカスジキンカメムシは、5齢幼虫で越冬し、翌春に羽化
するという。
成虫は、緑色の体色に赤い帯模様があり、美しいカメムシだという
山頂のお店、「滝川の里」では十割そばが食べられるし、周りに
テーブルとベンチがある。
遊歩道の一部には、クサリ場があるので、しっかりした靴を履いていきたい。
ガイドマップ全図
ガイドマップの上半分
ガイドマップの下半分
案内所や滝川の里で配布しているガイドマップ
尚、山頂の「滝川の里」前まで車で行ける道が有るので、お蕎麦を
食べたい人は、そちらの道からどうぞ。
矢祭町のホームページはこちら
管理棟のある住所は「おおぬかり」と読みます
矢祭町大字滝平72-4
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花貫ダムから花貫渓谷へ歩くの途中だが、福島を応援するため
滝川渓谷の様子を入れました。
花貫ダムの続編は、また書きますのでお許しください。