goo blog サービス終了のお知らせ 

花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

映画「ウトヤ島、7月22日」をオンデマンドで見た

2020年03月02日 23時51分51秒 | 自然観察

枯れかけた「セリバオウレン」の葉、2回3出複葉

ノルウェーで実際にあった連続テロ事件を元に、生存者の証言から再現したシナリオで、映画化された
「ウトヤ島、7月22日」を「WOWOW」のオンデマンドで見た。

「ウトヤ島、7月22日} の公式サイトは こちら

2011年7月22日 ノルウェー首都 オスロ政府庁舎爆破事件と、ウトヤ島銃乱射事件が
連続して発生した。
政府庁舎爆破事件では8人、ウトヤ島銃乱射では69人が死亡し、合計77人の人が犠牲となった
負傷者の数は100人以上と言われている。
ウトヤ島には当時ノルウエー労働党青年部の集会が行われていて、10代から20代の青年が
700人参加していたと言われている。
映画は、その中の一人「カヤ」と呼ばれる女性の行動を72分間に渡って追い続けるワンカット
で撮影し、鳴り響く銃声の音とともに、見るものに緊張と恐怖を与える。

映画では、犯人は一度も出てこないが、事件後に逮捕されたブレイビクは「イスラムによる
乗っ取りから西欧を守るため」を動機として「反多文化主義革命」に火をつけることをあげて
「非道だが必要な事だった」と言ったという。
なせ労働党青年部の集会を狙ったのかでは、移民政策に賛成していた労働党の青年を狙って
移民政策の根絶やしを狙ったのではとも言われている。
事件の後で判明した事では、犯人のブレイビクは、警察官の制服を着用して、政府庁舎爆破
テロ捜査を装って、参加者を整列させ、確実に殺すため、一人に2発ずつの弾丸を撃ち込んで
殺したと言われている。
自分の価値観や思想に合わない人間は殺してしまえと言う考えは、民主主義とは全く相容れない
戦慄の思想である。
これほどの殺人を犯しても、死刑制度のないノルウェーでは、ブレイビクは禁固最低10年、最長
21年の刑が言い渡されているという。
また移民政策を快く思っていない人たちの中には、ウトヤ島の生存者に向かって「おまえ達も
死ねば良かったのに」と言う人もいるらしい。
真の民主主義とは何かを問われている映画だとも言えよう。
多くの日本人に見てもらいたい映画の一つだと思う。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。