母の日に、上の娘からお手紙をもらいました。
「ママ大好き。
ママと遊園地に行くのも、お買い物に行くのも大好き。
ママは、私の話を聞いてくれる。
悲しいときや悩んで、涙が流れるとき、ママは、頭をなぜてぎゅーっとしてくれる。
ママの胸は温かい。
私も、そんなママになりたい。」
と書いてありました。
私は、その手紙を読んで。
子育て経験11年にして、やっと母親らしくなってきている自分がとてもうれしかった。
上の娘を産んだ日、始めて抱っこしたとき。あまりにも小さく軽く、頼りない赤ちゃん。かわいくて、いとおしくて。
しかし、初めての子育て、医学的な知識はたくさん持っていても、実際とはまったく違うことに戸惑い。
今までの生活ががらっと変わって、子供中心の生活。自分を殺し、がまんする生活に耐えられなくて。
私は、育児ノイローゼになってゆきます。
娘が1歳のとき、ほとんど寝たきりになっていました。
「娘さんと二人きりにならないように。時がたち、娘さんが成長すれば治ります。」という、精神科の先生の言うとおり、時を稼ぎ、娘が成長するのを待ちながら、私は仕事に生きがいを求め、健康になるのを待ちました。
だいぶ、元気になったと思っても、自律神経失調症は急には治りません。
いいときもあれば、悪いときもあります。
なかなか出口の見えない、長いトンネルを出口に向かって、迷いながら歩いていました。
しかしそんな生活に娘も耐えられなかったのか、3歳くらい。の頃、娘は三輪車に乗って、家出をしたそうです。
何処に行くかではなく、そんな母のいる家にいたたまれなかったのでしょう。
保育園を卒業するくらいまで、二人きりの時間は、お互い、ぎこちなく流れてゆきました。
昨日、もらった手紙の返事を書きました。
「お手紙ありがとう。
ママは、貴女に、ママにしてもらいました。
ありがとう。
ママは、貴女がまだ赤ちゃんの頃、具合が悪い日が多かったです。
でも、今日まで、ずっと、貴女のことを心から愛していました。
いとおしく思わなかったときはありません。
貴女が、成長して、私から離れてゆく日が来たとしても、これは変わりません。
一緒に過ごせる時間は、ママにとってとても大切な時間です。
貴女の苦しいとき、悲しいとき、ママも一緒に考えます。
守ります。
それが、家族です。
これからも、よろしくお願いします。」