美しい秋の日が続いている
今日から11月
自宅まわりに霧が巻いてなくても、盆地全体は深い霧に沈んでいるので今日もまだ空は見えない。
でも晴れ予報。午前10時ごろには写真のような天気になる予定。
3年前の11月に職場復帰した。 絶望の夏を過ごし、その先のことなど何も考えられなかったわたしは
職場が待っていてくれると聞いて それではそこを目指そうと 生きる目標が出来たんだった。
その気持ちを後押ししてくれる人もたくさんいた。主に医療関係者の人たちなんだけど。。
でも実際に職場復帰した時に一人の医師が
「僕だったら、そういう病気になったらさっさと仕事なんか辞めちゃって好きなことするけどなあ~」って言ったことに
すごく違和感があって、でも、何が違和感かわからなかったんだけど
たまたま同じ病気の患者さんに話したら
「そんなこと言う医者なんて信じられない!医者じゃない!」て大激怒されて、それでも、まだわからなかった。
思い出していたのは、不治の病に罹った老人が 何の関係もない若者を連れて世界旅行にでるんだっけ?
そういう映画があったよなあ(見てないけど)とか。
その映画の予告を見たとき、私はまだ健康だったから、それが夢物語だとわかっていても
もし自分がそういう立場になった時どうするだろう?とか、ちょっと考えたような気もする。
実際にその立場に立った時、そんな映画のことなど ひとかけらも思い出さなかった。
今まで続いた日常が断たれる という絶望。 たぶん、そこにも気づけないほど 混乱した3年前。
ただただ、なぜ治らないのに治療するのか? それが疑問だった夏。
その時に、職場が待っていてくれるという一報が、断たれていない日常を思い出させてくれた。
私はそこに戻りたい
その気持ちが私の唯一の希望の光になったのだし、治療のモチベーションをあげることにもなった。
健康な人が 「私なら仕事なんかやめて、好きなことやるのに・・」というのは
それはあなたの現実逃避ですよね? と、いまならわかる。そう思うのは自然かもしれない。
だけど まだまだ続く日常からの現実逃避と、その日常が断たれるという絶望と 同等に並べられた気がして
絶望を味わったものにとって、それを言われると 「ふっざけんな!」って思っちゃうんだよww
仕事が嫌なら辞めます。好きなことならもうやってます。
人間関係 あれこれあるのだって日常の一部、ストレスが多少あるのも生きるための必要な負荷。
今まで続けてきた日常に戻れた幸せ。私はそれで充分なのよ。
今度の上司に、ぽろっとこぼされたその一言に あ~ 健康で若いな~ と思ったw
前の上司は、私と同年齢だったしね、そんなことは絶対に言わなかったんだけどなーと思い出し
世代交代のこの中で、さてさてどうしたものかなあ?と
私にも現実逃避するというほど 余裕の日常になったかと しみじみと考える11月の始まり~