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Beerかた手に独り言

建築とJAZZと酒をこよなく愛するオヤジの想い

【 Hi-Light All Stars 「 How Did You See It ? 」】

2012-07-15 | JAZZ・コンサート






桜で最後のブログ更新もすっかりご無沙汰、夏になってしまっております。
何とまぁ~時の早いこと・・・・


先日、久々にブログを書きたくなるようなCDを手に入れました。



【 Hi-Light All Stars 】と言う
早慶の大学ビッグバンドOBによる30周年記念アルバムです。



何と、ここでピアノを弾いているのは、公立はこだて未来大学の田柳恵美子先生なのです。

このピアノPARTがまた最高なのです。^^V


前にfacebookで録音をすると言う話しを聞いていて、楽しみにしておりました。


内容もスタンダートかと思いきや、何と全曲オリジナルと言うから凄い、
其の完成度の素晴らしさ、音のバランスには脱帽です。!



もう~最初の出だしから音の粒立ちと煌きに即、耳が反応してしまい、これがアマチュアかと!?


その演奏も然ることながら、楽器の音の粒立ち、音場の広がりと立体感のある録音がまた凄い!!

何と日本を代表するJAZZレーベルだった【Three Blind Mice】の凄腕レコーディング
エンジニアの神成芳彦さんではないですか!

  ・・・納得です。




"Monotone Makes Me Sad" Hi-Light Allstars







私の好きな、秋吉敏子とル・タバキンのバンドや今は亡き高橋達也率いる東京ユニオンを彷彿と
させる素晴らしい演奏に、久々に背中がゾク~っと来ました。



真に日本のビックバンドJAZZの新たな夜明けを感じさせるようなアルバムです!



【 Hi-Light All Stars 】恐るべし!・・・とにかく、素晴らしいの一言に尽きまする!!




田柳先生、最高に素敵なアルバムをありがとうございます。

是非、函館でのコンサートを!!^^V




ご興味の有る方は是非、こちらからご購入を!^^V











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【 After The Rain 】

2012-02-09 | JAZZ・コンサート







After The Rain - Manabu Ohishi


(ヘッドフォンかイヤースピーカーでの再生をお薦めいたします。)





「大石学トリオ」、私が今、日本で一番お気に入りのJAZZピアニストでありピアノ・トリオ。

函館でのコンサートは、欠かざず聴いてきました。



この曲【 After The Rain 】は、曲の美しさも然ることながら、この内面に染みこんで来る、
深い音の煌きに、聴けば聴くほどに惹かれています。



昨年、急逝したこのトリオのメンバーの一人、ドラマーのセシル・モンローの死はショックでした。
あの、叩きすぎるパワフルなドラムがもう聴けないと思うと、寂しい限りです。



昨年11月1日にやった「セシル・モンロ ー」追悼のコンサートを『月下草舎(山梨のペンション)』
が自主制作でCDにするそうです。


大石学の初のライブCD、おまけに500枚限定で一般には流通しないと
言う事なので、今からとても楽しみにしています。








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【 A TRIBUTE TO MAL WALDRON 】

2011-08-09 | JAZZ・コンサート







函館は毎日、茹だる様な暑さが続いています。
道内中で毎日のように記録更新、もう~沢山と言った感じです。




先日、グチャグチャになっていたCDの整理をしていて見つけ、久々に聴いてみました。

私のお気に入りの一枚です。




『A TRIBUTE TO MAL WALDRON  マル・ウォルドロンに捧ぐ』

山下洋輔トリオの名盤です。

1980年6/17~6/18 西ドイツでの録音

   山下洋輔(P)
   國中勝男(b)
   小山彰太(ds)



このアルバムは彼の敬愛するジャズピアニスト、マル・ウォルドロンのオリジナル
「1,Trane's Soul Eyes」「4,Minoat」の二曲を含めたトリビュートアルバムになっています。




なんと言っても聴きどころは、マル・ウォルドロンの名曲「Trane's Soul Eyes」
この演奏は本当に魂を揺さぶられ、凄いの一言!




Soul Eyes /Yosuke Yamashita






ブルースフィーリング溢れる山下洋輔のソウルフルな深い音のピアノにゆったりと
縦横無尽に走る奥行きのある國中のベースが重なって行きます。

二人を静かにサポートする小山のさり気ないスティックワークがまた素晴らしい~

お互いを認め合った仲間にしか出来ないとても深~い音の重なりです。



久しぶりに聴いいて背中がゾクゾク、このトリオは往年の山下洋輔トリオの
中でも別格ではないかと思います。


昔はこんな内容の演奏があちらこちらで結構聴けていたように思うのだが
最近は、中々聴けないのが本当に寂しい。



     何故なのだろう~・・・?





これから書く事は胸に納めて置くつもりでしたが、どうにもモヤモヤしたものが残り
我慢がならず、心からジャズを愛する者の一人としてあえて書くことにした次第です。



問題は先日の函館で行われた寺久保エレナの北海道ツアーコンサート。


彼女にはジュニアジャズの頃から注目していて、何度か聴いた彼女のアルトの
音が好きでとても楽しみにしていました。










いざ演奏が始まりそのカルテットの演奏に唖然、最初は緊張しているのだろうと・・・
プログラムは進むに連れても一向に変わらず、ついに帰りたいと思ってしまいました。


こんな事はライブハウス等ではあってもコンサートでは滅多に無かった事。


正直な感想は、自分のグループはまだ早いと言う印象です。


とにかく、音も演奏も薄くて、軽いのです。
何故だろうと思い、よくよく聴いてみると、もう各自がてんでバラバラで
纏まりがないのです。

特に酷いのがドラム、とにかく一本調子で抑揚がなく回りをリード出来ていないのです。
ベースも同じ、何を弾いても同じ音、リズムパートがこんな調子なので演奏としても
締りがないのです。

ピアノも速弾きに集中する余りに音の鍵盤離が悪くて音が響かない。
全くシュタンウェイの音らしくないピアノでした。

回りがこんな調子なので彼女自身の演奏も一緒に流れて行ってしまいます。


そんなこんなで、拍手もする気にもならずに悶々としていたしだいです。


この度のツアーメンバーのマネージメントをした人間は本当に彼らの演奏を
ちゃんと聴いているのだろうかと思ってしますのです。
本当にこの内容でいいと思っているのだろうかと??


私はそんなミュジシャンを潰してしまいかねない事を平気でやって退ける
マネージメントサイドに腹が立っているのです。


彼女はまだまだ、武者修行の段階、自分のカルテットなんかまだまだ早い!


期待しているからこそ、あえて厳しい事を言うのです。



聞く所によると、今年の秋からバークリーに留学の予定とか?
向こうで色々な人と共演して沢山の事を学び、もっともっと大きくなった
寺久保エレナの演奏を聴かせて欲しいと願っています。



きっと何時か背中がゾクゾクするような、そんな演奏が聴ける事を楽しみに、
これからも見守って行きたいと思います。



それにしても市民会館、大ホールのPAは本当に何とかしてもらいたい
・・・・・音が悪すぎる!!!







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【 I LOVE SARAH 】

2011-07-26 | JAZZ・コンサート






函館は暑い、暑い毎日です。

この所の暑さにかまけて、またまたブログもすっかりご無沙汰してしまいました。



今回は久々にJAZZの話題です。

毎年この季節になると聴きたくなる、アルバムがあります。


ジャズ・ボーカルの女王、サラ・ヴォーンのパブロレーベルから出ている
【コパカバーナ】と言うブラジル音楽を歌ったアルバム。


1979年10/1~5日でロイでジャネイロで録音されたもので、1977年にも
アントニオ・カルロス・ジョビンなど多くのブラジリアンと共演した
【アイ・ラブ・ブラジル】と言うブラジル音楽をモチーフにしたアルバムを
出していますが、その続編とも言える内容になっています。


ヘリオ・デルミロのギターとエドソン・フリードリコのアレンジがとてもいい~。

中でも3曲目のラブ・バラード[ TO SAY GOODBYE ]は絶品!鳥肌ものです。



この曲はセルジオ・メンデスなどで有名ですが、全く別物に仕上がっています。


Sergio Mendes & Brasil 77 - Pra Dizer Adeus, To Say Goodbye 1974







この頃のパブロ期のサラはとにかく凄い、その挑戦的なアルバム、自信に溢れた
その歌は何でも半端でなく高次元のJAZZになってしまう。








中でもこのアルバム【 Crazy Mixed Up 】は真にクレージー!
これのアルバムは別名、「キチガイの枯葉」と称され、色々な所で逸話を生んでいます。








最初にこのアルバムを聴いた時は、本当にぶったまげてしまいました。
思わず、曲名を再確認していました。


実際、私の馴染みのJAZZ BARでもお客からのリクエストでこの「枯葉」を掛けたら
まだ、掛からないのかと言われたそうですが、ま~無理もないでしょうね~
先ずこれを聴いて「枯葉」だと解る人は居りますまい。

それにしてもジョー・パスのギターも凄い!完全に皆サラの歌にシャウトされている。



サラの歌を聴くたびに思うのは人間の声の持つ力と素晴らしさ、
声は最高の楽器とは良く言ったものです。



前にある所で、昔歌っていたと言うとても魅力的な女性の声につい耳が
反応してしまった事があります。

本人は今はもう全然歌って無いから声が出ないと言っていましたが、
やはり一味も二味も違う、声に張りがあり厚みと響きがあります。


その声は歌う為に生まれて来た声とでも言うか、とても魅力的な声に、
本気で歌った声を聴いてみたいと思った事があります。




オジサンは昔から、いい声といい音、そしていい音楽に弱いのです。



あっ、もうひとつ・・・いい女にも・・・(笑)








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【In a Sentimental Mood 】

2011-05-31 | JAZZ・コンサート






5月も今日で終わり、本当に早い。
函館は新緑の時を迎え、山々の木々が一番輝く季節となりました。


久々のブログは、昔々の思い出深いコンサートの話です。





確か1974年だったように思います。

私もまだ、悶々とした日々を送っていた高校生でした。




1973年度スイングジャーナルJAZZディスク大賞(銀賞)



JAZZ喫茶【BOP】の主催で当時【アフリカン・ピアノ】と言うアルバムで脚光を
浴びていた、アフリカ出身のJAZZピアニスト ダラー・ブランド(アブドゥーラ・イブラヒム)
のコンサートが市民会館でありました。

今は耳慣れたアフリカンサウンドもその当時はまだ珍しく、彼のその力強いネイティブな
音楽はとても新鮮なものでした。



会場のピ~ンと張り詰めた空気・・・・・


ステージに現れた彼は、とても背が高く神経質そうな印象でした。



そんな彼の演奏が始まりしばらくすると、演奏を止めてピアノから離れ、
舞台袖に引っ込んでしまったのです。



原因は私の横で写真を撮っていた、私が止めるように言っても効かなかった
阿呆な新聞記者のカメラのシャッター音でした。



静まりかえり、張り詰めた空気の会場の中でのシャッター音、彼は相当気になっていたようです。

こんなのは当たり前な話で、この手のコンサートでは一番場違いな奴の仕業です。


その後の集中力を取り戻した彼の演奏は素晴らしいものでした。




コンサートが終わり、そのまま帰る気にならない人達が自然に【BOP】に集まり、
色々話しをしている所に、なんと彼がマスターと一緒にやって来たのです。


もう~みんな驚いて、拍手喝采、盛り上がったのは言うまでもありませんが
更に驚く事に少しすると、彼は立上がり店のピアノをポロポロ引き始めたではありませんか。

もう皆、興奮の渦でした。






デューク・エリントンの名曲、【テイク・ジ・Aトレイン】と【メモリーズ・オブ・ユー】


その時の【メモリーズ・オブ・ユー】は泣けてきそうな程、美しい演奏でした。




翌日、友人と彼を見送りに空港までいき最後に握手をしたその、黒く大きな手
はいまでも覚えています。





In a sentimental mood - Abdullah Ibrahim





今宵は久しぶりにオンザロックを片手に【Ode to Duke Ellington(デークエリントンに捧ぐ)】から
In a Sentimental Mood で行きましょう。

   



        アフリカの大地に沈む夕日のようなとても美しい演奏です!








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【 La Salle Of Jazz 】

2011-01-07 | JAZZ・コンサート




新年明けましておめでとうございます。
函館は穏やかな新年の幕開けとなりました。

今の日本の状況を考えると嵐の前の静けさと言う感じがしないでもありませんが・・・?



今年最初の話題はJAZZです。


新年早々、去年の話で大変恐縮ですが昨年、函館ラサール学園の創立50周年を記念
してラサールのJAZZ研OBによるジャズコンサートがありました。

ラサールのJAZZ研の存在は昔から知っており、顧問の沖田先生も奥さん共々お付き合いが
あり、JAZZ研の話は伺っていたのですが、このOBの数には驚きました。

     元岡 一英(P)
     高橋 知巳(ts,ss)
     寺下  誠(p)
     菊池 昭紀(ts,fl)
     浜田  均(vib)
     川村 裕司(ts)
     小林  裕(p)
     対馬 正徳(g)
     佐久間高広(b)
     吉岡 直樹(b)
     牧島 克彦(b)

JAZZ評論家 村井康司  佐藤大介

 




この日のコンサートはJAZZ研創部40周年の記念コンサートでもあり、
市民会館の大ホールは満席状態でした。

この日のコンサートは友情出演の久米雅之(d)意外は全てOBで
ピアノが三人、サックスとベースがそれぞれ二人にギターと言う
メンバーチェンジによる三部構成でした。

4ビートでアレンジされたラサールの学生歌演奏でスタートしたコンサートは
同じ楽器と思えない程それぞれ個性的でとても楽しめました。

また各人の完成度の高いオリジナル曲も良かったし、久米雅之の
安定感のあるドラムが素晴らしく、メンバーがリスペクトされて
行くのが面白いように分かりました。

中でも対馬正徳のスウィンギーなギターがとてもお気に入り、
圧巻だったのは、高橋知巳(ts)と寺下誠(p)のデュオによる
バラード、これは本当に素晴らしかった。


コンサートの帰りに買った記念の『Our Jazz Heart Is Here♪』と題された
このCDがまた中々の出来なのです。

西荻窪のライブハウス「アケタの店」で録音されたこのアルバムは全曲
メンバーそれぞれのオリジナルと言うもので、これが聴き込めば聴き込む程にいい~

全て文句の無い素晴らしい内容ではありますが、特に私のお気に入りはこれ!

4, ヴァイブの浜田均のオリジナル『Negunal』はサンバのリズムに乗せて
  コルトレーンばりの高橋のソプラノサックスが歌い上げて行くソロは圧巻、
  それに続く浜田均のヴァイブのソロも最高です。

7, コンサートでも演奏された小林裕(p)のオリジナル
  『Missing Moments3~The days with K.H』は2008年に亡くなった同期の
  ベーシスト牧島克彦に捧げたとても美しいバラードで小林の指が一気に
  メロディーを歌い上げ、聴く度に目頭が熱くなってしまいます。

8, 『Evening Tide』菊池昭紀(fl)のオリジナルでシンプルでオーソドックスな曲、
  ドルフィーばりの菊池のフルートの音色が本当にいい~

12, 『イャイライケレ』川村裕司(ts)のオリジナルでアイヌ語の「ありがとう」と
   言う意味だそうで、川村の活きのいいソロが凄い、それに触発された原大力の
   ドラムがまたパワフルで全編でスイングです。


このアルバムは本当に素晴らしい!久々に本物の日本のJAZZを聴いた気がします。

願わくばこれを期に毎年定期的にコンサートを遣って欲しいと
思うオジサンなのであります。

それにしても録音に参加しているドラムの原大力が鹿児島ラサールの出身だったとは
知らなかった。





どうぞ今年もピリ辛オヤジの独り言に宜しくお付合いくださいませ。

本年も宜しくお願いいたします。




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【 永遠なる BOP 】

2010-11-09 | JAZZ・コンサート





昨夜は下書きのブログを間違えてアップしてしまい、気付いた時には後の祭り。
Twitterには載ってしまうは、今朝ブログのカウントを確認したら案の定、
一気に上がっておりました。

見てしまった皆様には大変失礼をいたしました。(もう~穴があったら入りたい心境。)




と言う訳でネタはバレバレですが仕切り直しです。(笑い)




先週末は楽しみにしていた【BOP】での久しぶりのコンサーに出掛けました。







それも40周年記念のコンサート、東京に居る常連さんが企画して実現させたコンサートです。
店に着いたときには既に満員状態で身動きが出来ないような状態でした。


見覚えのある顔もちらほら、この日は本当にJAZZが好きでBOPを愛する方々が集まったようでした。
入口ドアの所にいたマスターの松浦さんと少しおしゃべり。

マスター曰く『今日で40年と3日です』と・・・








この【BOP】の40年と言う時間は私にとってもとても感慨深い時間なのでした。


【BOP】に付いてはこのブログでも何度となく取り上げていますが、私にとっては
本当の意味でのJAZZを知る切っ掛けになった店であり、本物の音楽を聴く事の意味を
教えて貰った場所、また趣味のオーディオを始める切っ掛けになった所でもあります。


(この店には「ジャージーな」などと言う軟弱な音楽は無かった。)



言わばある意味、本町の今は亡きあの地下への階段は私の原点。


剣持勇のヒモ椅子に身を沈めて音楽に聴き入っていたあの空間は私にとっての聖地でした。










この日の演奏は日本におけるバリトン・サックスの第一人者でありフリーJAZZの
宇梶晶二によるソロ演奏、久々緊張感漂う内容です。

店に入った時には既に宇梶さんは定位置についていてピリピリした空気が漂っており
あの当時の店でのライブの思い出と重なり、嫌がおうでも期待感が高まりました。


相変わらずのパワフルな図太い音、クラシックなタイトルを一気に吹きあげました。
最初の「ザ・ピーナッツ」で有名な『可愛い花』にはすっかりやられてしまい、
コンサートが終わって店を出ても頭の中で鳴り続けている始末。(笑い)


まさにカザルスにルグラン、緊張感溢れる低域バリバリのバッハの
無伴奏チェロは最高でした。

それはやはり、BOPならではの音楽、時間も場所も店も違えど、それはやっぱり【BOP】でした。



演奏が終わり、少し前の席にJAZZ評論家でありプロデューサーの大御所、
副島輝人さんを発見して驚きました。

わざわざこの日のBOPの為にお祝いに駆け付けてくれたようです。



コンサートが終わり、店を後にする方々を見送りに出たマスターとママの康子さん
の姿にみんな立ち去り難く、いつまでも佇んでいたのがとても印象的でした。



その後は当然の如く真っ直ぐ帰る気にはならず、頭の中で鳴っている
『可愛い花』を聴きながら気が付くと何時しか大門へ、軽く食事をした後は
いつものお気に入りのBARへ。


カウンターでグラスを傾けながら、山下洋輔トリオ、マル・ウォルドロン、
ダラー・ブランドに武田和命などなど、BOPでのコンサートが走馬灯の如く
蘇って来るのでした。





そんな我が青春の【 BOP 】


私にとってあの空間は永遠なるものなのです。

















  

【 Swing Journal 】

2010-05-26 | JAZZ・コンサート







先日、とても残念なニュースが入ってきました。

あの『スウィング・ジャーナル』が7月号を最後に63年の歴史にピリオドを
打ち、休刊になると言うものでした。


  ショックでした・・・


あちこちで行われるコンサートやライブハウス、CD売り場の状況から
JAZZを取り巻く環境の変化はひしひしと感じてはいましたが、最後の
砦たる『スウィング・ジャーナル』までも・・・と言う想いです。

『スウィング・ジャーナル』の歴史は真に日本のJAZZの歴史でもあり、
その影響力は計り知れないものがあります。


『スウィング・ジャーナル』を始めて手にしたのは38年前、高校生の時に
友人に誘われて始めて入ったJAZZ喫茶『BOP』でした。

それ以来JAZZの洗礼を受け、どっぷりとハマってしまい、この『SJ』と
『BOP』には本当にお世話になりました。


その『SJ』も下宿生活の高校生には買える筈も無く、毎月発売日を楽しみに
『BOP』に行き、コーヒー一杯で何時間も読みあさったものです。

中でもお目当ての記事は、毎月発売されるレコードの新譜紹介と各アーティストの
ディスコ・グラフィー、それらを参考に店でリクエストしたものです。




 アート・ペッパーのディスコグラフィー




その当時、函館で新譜レコードの情報と言えばNHK-FMと『SJ』
位しかありませんでした。

その『スイング・ジャーナル』には日本を始め世界中のミュージシャンの
ホットなライブ情報などが満載、おまけにアンプやスピーカーなど
オーディオに関する情報まで載っており、仲間とやれJBLだアルティク
だ、このシンバルのアタック音がどうのこうのと、持ち寄った新譜を
聴きながら喧々諤々とやったものでした。


今にして思えば、その当時はJAZZと言う『音楽』では無くJAZZの『音』を
聴いていた様な気がします。

この様にJAZZファンにオーディオマニアが多いのも少なからず、
『スウィングジャーナル』が影響しているように思います。



 ディスクレビューのオジサンマーク 

 


毎月、沢山発売されるアルバム、JAZZ初心者にとっては何を選んだら
良いのか分からず、このディスクレビューに付いている5段階評価の
この「オジサンマーク」が頼り。

中でも亡くなった「油井正一」さんの評論は、決して演奏者や
レコード会社に媚びない、時には励ましにも似た愛のある辛口の
評論で、私にとっては羅針盤的な存在でした。

自分が密かに「これは良い」と思っていたアルバムに油井さんが★を
五つ付けてくれたり、選定『ゴールドディスク』に選ばれた時などは、
鼻高々でした。

このレコードの購入にも逸話があり、勤め先のJAZZが好きな仲間
3人と話の勢いから普段買えない様なアルバムを10万円分カードで買い
毎月せっせとローンを払ったと言う馬鹿な事もやりました。(笑い)


そんな『スウィング・ジャーナル』も油井さんが亡くなり、段々
マンネリ化した内容につまらなさを感じ、あの「こぶ平」の記事が
載り始めた頃から何時しか買わなくなってしまいました。


もう~何年になるでしょうね~・・・?



 ディスクレビュー




そんな休刊のニュースの後、本屋で見つけ手に取ると表紙は大好きな若き日の
「ビル・エバンス」連載は「名盤のウラに記された真実・ビル・エバンス」
とあります。

中を覗いてみるとディスコグラフィーまで復活しているでは有りませんか
もう~たまらず、買ってしまいました。


夜一杯やりながら感じたのは、たまたま6月号がノスタルジックな内容
なのか?昔との余りの変化のなさに驚いたと共に、この変わりの無さが
この度の休刊の要因の1つの様な気がして複雑な気持ちになりました。



6月19日発売の7月号をもって休刊になってしまいますが、
日本のJAZZ界の為にも一刻も早い『スウィング・ジャーナル』の復活を
願ってやみません。

このスイング・ジャーナルオフィシャルBlogはそのまま継続されるようです。




   『スウィング・ジャーナル』よ原点に帰って頑張れ!!










【虹の彼方に】

2010-04-04 | JAZZ・コンサート




今年も早いものでもう~4月、新年度の始まりですが私の所は何も変化無し。

桜前線も今年は例年より早く、津軽海峡を渡りそうな気配です。


今回は久々に私のお気に入りのCDアルバムの話です。

私の好きなドラマー、森山威男のアルバム『虹の彼方に』

このアルバムは1994年の4月に闘病生活から森山威男が復活した記念のコンサートを
2日に渡り録音した物で、二枚同時発売されファンの間では「赤ラベル」「青ラベル」と
呼ばれています。

パーソネルは

      森山 威男 (ds)    1. OVER THE RAINBOW 
      板橋 文夫 (p)     2.わたらせ
      井上 淑彦 (ss.ts)   3.見上げてごらん夜の星を
      林  栄一 (as)    4. GOOD BYE
      吉野 弘志 (b)     5. OVER THE RAINBOW




森山威男のドラムの魅力はやはりこの格闘のようなドラミングの力強さと生み出される
音楽の重心の低さ、それにこの絶妙な「間」にある様に思います。
この『間』の感性は日本人のJAZZの特色かもしれませんが日本人のアイデンティティを感じます。


聴いていてもとても病み上がりとは思えない叩きっぷりで、メンバーが徐序にインスパイヤー
され、一音一音、ピリピリした緊張感が伝わってきます。


アルバムの中で私の一番のお気に入りは、なんと行っても『GOOD BYE』
板橋文夫のオリジナルですが、板橋文夫のピアノに森山威男の入魂のドラムが重なり
とにかくせつない位に美しいバラードで聴く度に目頭が熱くなってしまいます。


このアルバムを何度となく聴き込んでいくと、余りの真剣勝負に聴く方も半端な気分では
聴けなくなって来ます。

ですから聴くのはいつも独りの時、ブラインドを閉じアンプの電源を入れウォームアップ開始、
ボリュームは窓ガラスが共鳴しない限界の2:00の位置。

バーチカルツインのTADはこれ位でないと本領を発揮してくれず、音を身体で感じる
位でないとこのアルバムは聴いた気がしないのです。


森山威男のドラムがセンター右寄り、ゆったりとした吉野のベースが左、板橋文夫の
ピアノがセンター左、井上のテナーはセンター、その右には林栄一のアルト、ビシっと
定まった定位とバランスはさすが及川公生さんの録音です。


・・・音の余韻が素晴らしい!!









坂本九の歌でおなじみ、いずみたく、永六輔コンビによる名曲、イントロから林栄一の
アルトがゆったりと歌い上げて行きます。










板橋文夫の名曲『GOOD BYE』
このアルバムとは残念ながらメンバーが異なる別音源の『森山威男カルテット』の
演奏、森山威男のドラムにご注目ください。



では今回はこの板橋文夫の名曲、『GOOD BYE』を聴きながら終わりにするといたしましょう。









【 My Funny Valentine 】

2010-02-13 | JAZZ・コンサート






明日は『St.Valentine's Day』

オジサン達にとっては、本命、義理に関わらず、チョコレートの数に一喜一憂する日が
やって来ました。(笑い)


『St.Valentine's Day』それは、世界中の男と女の愛の誓いの日。



そんな訳で一日早いですが、日頃のご愛顧に感謝の意を表して、私から皆さんへ
スイートな【 My Funny Valentine 】のプレゼントです。


【 My Funny Valentine 】は言わずと知れた、JAZZのスタンダード。

1937年のミュージカル『ベイブズ・イン・アームズ』の中で歌われた
リチャード・ロジャース(曲)とロレンツ・ハート(詞)のコンビに
よる美しいバラード。

私にとっての【 My Funny Valentine 】と言えば何と言っても「マイルス・デイビス」
中でもアルバム『MY FUNNY VALENTINE』と『CooKin'』、どちらも甲乙付け難い
名演奏ですが今日はアルバム『CooKin'』方から・・・






次はチェット・ベーカーのボーカルで・・・







キース・ジャレットのピアノトリオ







サラ・ヴォーンのボーカル・・・何とも深~い歌、シビレます。







今人気のイケメンJAZZトランぺッター クリス・ボティー







そして最後はジュリー・ロンドン・・・とろけてしまいそうです。







私のお気に入りの【 My Funny Valentine 】特集は如何だったでしょうか?




実はかく言うわたしも、内心はチョコの数がとても気になっている一人、例えそれが
義理であろうが、オバサンからであろうが関係ないのです。
何せ、チョコの数がオジサンにとっては人気度のバロメータなのですから~・・・


少なければ少ないで寂しい限りですが、多ければ多いで、来月が恐怖なのです~・・・(笑い)





【J・S・BACH ゴルドベルク変奏曲】

2010-01-24 | JAZZ・コンサート




ほんとに【BACH】はいいねェ~



昨夜、チェンバロによるBACHの『ゴルドベルク変奏曲』全曲のコンサートがありました。
『ゴルドベルク変奏曲』は全32曲から成る、約80分に及ぶ大曲ですが、ピアノ演奏で聴く
事があってもチェンバロによる生の演奏は初めてでした。

演奏者は函館在住のチェンバロ奏者の『森 洋子』さん、以前に自宅で行われたコンサートに
お邪魔した折に私が『BACH』が好きだと言う話を覚えていて頂いたようで、先日ご案内を頂ました。









JAZZが好きな私は「BACH」と言えば「ジャック・ルーシェ」や「ジョン・ルイス」
「ロン・カーター」「キース・ジャレット」等の演奏がすぐ浮かびますが、この
『ゴルドベルク変奏曲』に関しては、何と言っても『グレン・グールド』です。



これがまた、凄い!!









今回の会場は『元町画廊』と言う画廊で30人程の広さ、ピアノと違い響きがよりデリケートな
チェンバロには良い広さのように思います。

最初は少し硬く感じた演奏も休憩を挟んでの後半にはリラックスしてとても良い
内容で最後のアリアの演奏の余韻は素晴らしいのものでした。


ただ少し残念だったのは、音響環境としてはかなりライブなはずなのですが
部屋の広さに対して観客(冬の厚着をした観客は最高の吸音材になってしまいます。)
の人数が多くてデットな状況に成り過ぎチェンバロの響きが少しスポイルされて
しまった事です。


もう少しライブな環境だともっと豊かな響きが得られたように思いますが、今度は
チェンバロの設置位置をもう少し壁際に寄せた方が良いかも知れません。



いつも森さんのチェンバロを聴く度に教会の多い函館こそバロック音楽が似合うと思います。

取り分けこの元町の環境にとって「チェンバロ」の響きは特別な様に感じます。

ほんと『バロック音楽』で町おこしも有りかも知れませんねェ~(笑い)



今度は是非、教会の中で森さんの「平均律クラヴィーア」を聴いてみたいものです。










【 私のお気に入り 】

2009-09-15 | JAZZ・コンサート


今年もまた、9月15日になりました。

今日は私の最も敬愛するJAZZピアニスト、『ビル・エヴァンス』の28回目の命日です。


今夜は何も言わず、この内に秘めた情熱に耳を傾けてください。















 

最後は1979年12月スペインのバロセロナでの演奏、最後のトリオの演奏です。
      
    ビル・エヴァンス(P)
   マーク・ジョンソン(ds)
    ジョー・ラバーべラ(b)


     
     亡くなる9ヶ月前・・・身体はもうボロボロですが、素晴らしい演奏です・・・



          素晴らしいトリオです!!!




【 青函帯 】

2009-08-15 | JAZZ・コンサート



お盆前の毎年恒例のゴタゴタですっかりご無沙汰してしまいました。

今日の函館は今までのぐずついたお天気も一休み、久し振りに夏らしい太陽が顔を
覗かせています。
今年は夏が来ないうちに空も秋の空、秋風が吹きそうな気配です。

巷は夏休み、事務所は電話も鳴らずに静かで朝から『ロッドスチュワート』の
スタンダードナンバーを聴きながらぼへ~としています。

今函館は開港150周年記念のイベントの真っ最中です。
先日、その共催事業として【青函帯】とタイトルされたイベントがありました。

サブタイトル『温めの燗と、炙ったイカでswing』例の『大石学』のトリオを
バックに『八代亜紀』がJAZZを歌うと言うやつです。

午後の部と夜の部の2部構成。
JAZZの野外コンサートは本当に久しぶり、函館ではこの規模のコンサートは初めてでは
ないでしょうか?
アイスボックスにビールとワイン、チーズを詰め込んで出掛けました。


JAZZの最初は『渋谷毅オーケストラ』



渋谷毅(P)
古澤良治郎(ds)
外山明(perc)
峰厚介(ts)
松風紘一(as)
石渡明弘(g)
上村勝正(b)
津上研太(ts,ss)
林栄一(as)
松本治(tb)                   

それにしてもま~凄いメンバーです。
野外はやはり、ラッパが最高!!  5本のラッパはまさに圧巻、みんなが思いっきり
吹きまくってくれたお陰でどんより雲もすっ飛んで、太陽が顔を出し顔も腕もヒリヒリ状態。

中でも林栄一と津上研太、二人のサックスバトルは中々のもの、聴いているこちらも
ついついヒートアップ、缶ビールの空き缶が増えて行きます。


1部のラストはいよいよ、『大石学トリオ』の登場。



新譜『steppin'up』のタイトルチューン『steppin'up』でのスタート。
セシル・モンローのラップに米木康志のグルーヴィーな太いベースが絡んで行きます、
今回はPAも地元ではないらしく、米木のベースのマイク拾いが少し悪いのを除けば
文句無しでした。

2曲目も大石学のオリジナル『Peace』 9.11の事件をテーマしたとても美しい曲、
大石学の美しいピアノが会場に響き渡りました。
野外で反射音が無い分、ストレートに入って来る感じで、演奏を終えた『渋谷毅オーケストラ』
のメンバーが後ろで真剣に聴いていたのがとても印象的でした。

本当にこのトリオは、素晴らしい!!


最後はお待ちかね『八代亜紀』の登場です。

『大石学 トリオ』+片山広明(ts)と言うメンバー、片山の図太いテナーをバックに
大石学のアレンジで『雨の慕情』・・・『雨雨降れ降れ、もっと降れ』での登場です。

片山広明のテナーがまた、合うのですよ~

それにしても八代亜紀はさすがプロ、失礼ながらスタンダードを歌ってもちゃんと
歌になっています。
本人曰く、昔からクラブなどでは良くJAZZも歌っていたそうで、良く「英語の発音がど~の」
「JAZZ心がど~の」などと言う人達もいますが、彼女のうたにはそんな事を越えた
深い味わいとオーラがあります。

   『八代亜紀』・・・流石です!



全盛期、全国であれだけあったJAZZフェスティバルも今はもう、数える程になって
しまいました。
北海道だけでも、4カ所もありましが今は札幌と後発の室蘭だけになってしまい、
JAZZファンとしては、寂しい限りでした。

こうして、日本のJAZZの一時代を築いて来た名プレイヤー達の素晴らしいインタープレイを
目にすると、これを期に函館でのJAZZフェスティバル、『青函帯JAZZフェスティバル』を
是非、開催して欲しいと切に願ってしまいます。



   Schiyoさん、素晴らしい企画をありがとう、  感謝です!!

   次を楽しみにしています。


   是非、『青函帯JAZZフェスティバル』の実現を!!!











【 大石 学トリオ 】

2009-06-15 | JAZZ・コンサート




先日、二年振りに『中本マリ』のコンサートがありました。
会場は、函館山山頂の『クレモナホール』、お天気が良ければ夜景が見えて最高の場所です。

春から首を長~くして待ちにまっていました。
当日は朝から雨と風、ロープウェーが止まるのではないかと一日、気がきでありません。

バックはもちろん『大石 学』トリオですが、ドラムがレギュラーの「原 大力」から
「セシル・モンロー」にスイッチしています。

      大石 学 (ピアノ)
      米木康志 (ベース)
   セシル・モンロー(ドラム)

どうやら、5月20日に発売されたトリオの新譜【 Steppin' up 】の記念ツアーも兼ねて
いるようです。

コンサートは前回と違いミディアムテンポからのスタート、いつものハスキーボイスは還暦を
過ぎたとは思えない声量と声の張り艶、最初の一曲で自分の世界を作ってしまいます。

今このような説得力のある歌い手は中々いないですね~・・・『マリちゃん』流石です!  

所が、一曲目から「セシル・モンロー」のドラムがどうにも気になってしようがありません。
どうも他の三人の音と違和感を感じるのです・・・一人だけ浮いているよな・・・・?

原因の一つはPAのバランス調整の不足が影響しているようでした。
元々「セシル・モンロー」はハードアタッカーですから、少しレベルを下げないと全体のバランスが
崩れてしまう様に思います。

ミキサーが徐々に修正するだろうと思っていたら、終わるまで変わりませんでした。
このバランスの悪さは「マリちゃん」も感じたらしく歌いながらミキサーにアピールをして
いましたが、ミキサーには意味が分からなかったようです。(笑っしまいます)

個人的にはマリちゃんの歌には「原 大力」のドラムの方が合っているように感じますが、
内容的には申し分の無い、最高に素晴らしいコンサートでした。

特に注目だったのが「米木康志」のベース、決して歌い過ぎず確かなテクニックに裏付けされた
「いぶし銀」のようなベース、深~いマリちゃんの歌とのインタープレイは素晴らしい内容、
今迄聴いた中で一番ではないかと思います。





帰りに購入した新譜【 Steppin' up 】・・・  いゃ~驚きました!
今迄のトリオの音楽とは一線を画する内容で、ラップは出てくる、シンセは出て来る、このアルバムを
聴いてドラムの「セシル・モンロー」の意味が良く分かりました。

まるで水を得た魚のように縦横無人なドラムに「米木康志」の太いグルーヴィー
なベースが絡み合、それに大石学のメロディアスなピアノが重なり歌い上げていきます。

ちょっとフュージョン的なにおいもありますが、中身はそんな甘っちょろい物ではなく
れっきとした「JAZZ」、トリオの新たな世界へのチャレンジ的内容でタイトルの
『 Steppin' up』が頷けました。

折しも函館は今年、開港150周年を迎えますが、情報によると8月12日この「大石 学」トリオを
バックにあの「八代亜紀」がJAZZを歌うと企画があります。

http://www.seikantai.jp/

八代亜紀がJAZZを歌ったのは、何度か聴いた事がありますが、中々の味わいでした。
「大石学」のトリオをバックにどんな歌を披露してくれるのか、今から大変楽しみです。


普段、私の周りのJAZZが好きな若い人達には、昔のJAZZはいつでも聴けるので今の時代のJAZZを、
聴くように勧めていますが、案外一番そうしなければならないのは私の方かもしれませんね~・・・

・・・・・・・ちょっと反省です!






【Everything・Happens・to・Me】

2009-04-25 | JAZZ・コンサート




桜前線もようやく津軽海峡を越え、北海道も桜の季節を迎えようといています。
函館も、ちらほら咲き始めて来ました。


今日はとても嬉しい日、ず~と待ちに待っていたCDがアメリカからようやく届きました。
アマゾンに注文してからこの20日、待ち焦がれていました。

1991年に「BLUE NOTE」から発売された、『リック・マーギッツア』の『ディス・イズ・ニュー』
と言うアルバムです。
       
RICK MARGITZA(tenor sax)
JOEY CALDERAZZO(piano)
ROBERT HURST(bass)
JEFF "TAIN"WATTS(drums)


その当時「BLUE NOTE CLUB」と言う東芝EMIで運営する会があり、年に何度か会員に
サンプルCDを配布していて、その中に入っていた私の好きなバラードです。





しかし所詮、サンプルCDなので全曲は入っておらず、「これからいい所なのに~」って所で
終わってしまい、先が聴きたくてしようがなかったのですが、何故か購入のタイミングを
逸してしまい、何時のまにか廃盤になってしまいました。

それ以来、たまにこのサンプルCDを聞く度におも想いが募り、ず~と探していたのですが、
先月ネットで偶然見つけ、18年振りに全曲聴く事ができました。

この曲【Everything・Happens・to・Me】は、1941年にトミー・ドーシー楽団のピアニスト
だったマット・デニスが作った曲で、フランク・シナトラが歌って有名になったバラードです。
それ以来、色々な人が取り上げていて今やスタンダードを代表する名曲ですが、
私のお気に入りは何と言っても『バルネ・ウイラン』と『チェット・ベーカー』です。


  



今も【Everything・Happens・to・Me】が流れています。

このいきなりシンバルの微かな音と共に頭から入るリックのサックスの音色には、
いつも遣られてしまいます。

特にバラードの場合には、この出だしの一音が演奏のすべてを語ってしまうように思います。

リックのサックスは素直にメロディーを歌い上げていきますが、これをサポートするジョーイの
ピアノがまた最高で、素晴らしいカルテットです。

実はこのアルバム、【Everything・Happens・to・Me】一曲だけで良いつもりで購入した
のですが、のっけからの凄い演奏、ゴリゴリのJAZZに全曲しっかり聴き込んでしまい、すっかり
遣られてしまいました。

もう~完全に脱帽です。


『RICK MARGITZA』の『This is NEW』・・・  これは『名盤』だと思います!!