Beerかた手に独り言

建築とJAZZと酒をこよなく愛するオヤジの想い

【 夜明けまえ 】

2008-12-31 | 社会


函館は今日も雪、今年も終わりです。

最近は一年が本当に早く感じるのです。・・・やはり、時空はスパイラルなのでしょうか。

今年の年末は、どうも何時もの年末と気分が違います。
生れ付いての「反体制」のオジサンとしては、この状況に対してどうにもやり場のない
【怒り】が沸々と沸いてきてしまうのです。

あの総理大臣の『アホウ~』?・・・オ~ット!間違えました・・・『麻生』でした。
実は私もあの人同様、「漢字」が苦手なものですから~・・・(笑い)

しかし、まあ~あそこまで勘違いしていると、怒るより笑ってしまいます。
余程、「無意味」な時間を過して来たのでしょう~
総理としての資質と言うよりはむしろ、人間としての資質の方が問題だと思いますがね~
今日本で一番『KY』な人ではないでしょうか。

何よりも私が一番腹がたつのは、この様な結果を招いておいて行政も企業も誰一人として、
『責任』を取らないと言う事なのです。

それにしても「日本人」とは本当に平和ボケしていると言うか温厚な民族だと
つくづく思います。
乱暴な言い方ですが、他の民族で今の日本の状況下であれば間違い無く暴動が起きて
いると思います。

小泉と竹中が「グローバル・スタンダード」の旗印の元、追い求めたアメリカ型経済、
規制緩和で壊したセーフティーネット、全てはその結果なのは明らかなのに誰一人と
して責任を取らない人達。

ノーベル賞を貰った経済学者の理論の元、実体の見えない数字を追い求めた証券会社や
投資銀行、「もの作り」を忘れ、それに走ったアメリカの自動車産業。

これは真に「もの作り」を忘れた、国の末路です。

それは、日本も同じ!!

これ迄、日本の「もの作り」を支えてきた町工場などが年を越せない状況になっている
にも関わらず、銀行の貸し渋りと貸し剥がし、あれだけ税金で助けてもらったはずなのに!
この状況を見て社会的な責任を感じないのでしょうか。

世界的不況と為替の変動が原因とは言え、軒並みの企業の減収、挙げ句には従業員の首切り、
減収減収と言いつつも、株主のために内部留保分だけはしっかりと溜め込んでいる企業。
『もの作り』にとって「人は技術」です、「首切り」=「技術の流失」なのです。
技術を育てるには時間が掛ります、そんな事も分らないのでしょうか?

「内部留保」分を雇用に当てたら企業イメージが上がるのは間違いないと思いますがね~

これを期に政治や銀行、企業には自分達の社会的責任について再認識して貰いたい
ものです。


2009年は厳しい一年になる事が予想されますが、「明けない夜はなし」とも
「夜明け前が一番暗い」とも言います。

今はそれを信じて、新年を迎えたいものです。



今年も一年、『Beer片手に独り言』にお付合いいただき、ありがとうございます。
どうぞ来年も宜しくお願いいたします。




























【 炎 】

2008-12-07 | 建築・デザイン・アート

函館は先週末から毎日、雪です。

先月、15年前に設計をさせて頂いた住宅の改装工事が終了しました。

夏の終わり頃、お子さんの独立による生活の変化と外装や水廻りのメンテナンスの件
で、お話しを頂きました。

時はおりしも、石油の高騰時期、何度かの打合せの中でもガソリンや灯油の値段の事が
話題になり、冗談半分でした話しから「薪ストーブ」を設置する事になりました。

私自身の経験も含め、メリット、デメリットの話しをさせて頂いたのですが、どうしても
「薪ストーブ」を使いたいとの事で急遽計画変更です。

機種を選定し、設置プランを作り、専門業者に見積りを依頼すると、とんでもない数字!
それからは毎夜、クライアントさんとネット画面をみながらの電話の毎日。

何とか気に入ったストーブを見つけ、煙突やその他パーツをネット購入しましたが、
輸入や部品在庫の関係などで物が全部揃ったのは、先月の20日でした。

毎度、暖炉でもストーブでも始めて火を入れる時は、とても緊張するものです。
ちゃんと燃えるかどうかが心配な訳で、火種が薪に燃え移り、炎が綺麗に立上がる
のを見ると正直、本当にホッとします。

最近の薪ストーブは性能も良く、煙突の性能も良くなったお陰で、燃焼効率が非常に
良く煙突からの排気も少なくなっています。

今日、屋根の雪割りの状態や煙突の状況を確認がてら、お宅にお邪魔してきました。

お二人とも、とても満足している様子、私もお話を伺いながら窓から見える炎を眺めていると
何故かとても懐かしい気持になってきました。

それは決して他の暖房では味わえない、「炎のゆらぎ」や「じんわ~り」とくる柔らかな
暖かさで、幼い頃の囲炉裏や薪ストーブのある原風景、始めて「火」を操った人間の遠い
記憶が蘇るせいかも知れません。

薪ストーブの静かにゆらぐ炎と音は、いつもの同じ時間がとても豊かに感じられ、幸せな
気持で帰ってきました。

今夜も外は雪、今年の冬がお二人にとって身も心も暖かな冬になる事を願っています。