Beerかた手に独り言

建築とJAZZと酒をこよなく愛するオヤジの想い

【縁はいなもの】

2008-03-02 | Weblog

早いもので、今年ももう三月。

「逢うは別れの始めなり」といいますが、毎年この季節は、色々な所で卒業・転勤など
別れや出逢いがあり、この歳になってもちょっぴりもの淋しい気分になります。

つい先日も若い友人夫婦が、故郷に旅立って行きました。

彼との出逢いは、往きつけのBarでした。
たまたま隣り合わせ話をする内に同業と言う事で、建築のこと、JAZZのこと、酒のこと
など色々話をするようになりました。

そんな彼とはひと回りも違うのですが、全く歳の差など感じずに不思議なほど自然に
話ができました。(もっとも、自分の歳なんか忘れていますがね~ 笑い)

そんな事があり少しセンチになっていたある日、思わぬ品が届きました。

その送り主を見てビックリ!!

つい半月前、お気に入りの寿司屋で隣合わせた御夫婦からの物だったのです。
箱を開けてみて思わず、ニンマリ・・・中身は限定1000本の純米酒!
私も、こちらの地酒を送ったばかりだっただけに二度ビックリ!!

偶然、私達の隣に座ったそのお二人は、長野県上田市から観光でみえたご夫婦で、
湯の川温泉に滞在とのことでした。

その日のカウンターは同年代のカップルが多く、とても良い雰囲気で、寿司ネタの話や
お酒の話など、皆さんと色々な話題で盛り上がり、どの御夫婦もとて愉しそうでした。

私達も、自然に歴史の話や地元の旨いもの話に華が咲いたことは言うまでのありません。
たいへん楽しいひと時でした。

翌日、市電とバスを使って観光したいと言う事でしたので、私の独断函館お薦め
スポットを紹介し、最後に『アドレス』の交換をしてその夜は別れました。
(普通は、ここで終わってしまうんですよねぇ~。)

あの時、自慢しあった『地酒』の事、交換し合った『アドレス』、他愛もない
よくあるひと時でしたが、私たちにとって素敵な友人との出逢いとなりました。

旅立った若い二人、偶然出逢った長野のご夫婦、これからも永くお付合いして行きたい
方々です。

この様な経験をするにつけ思うのは、なんの店も『良い店は、客を育て、良い客は、店を育てる!』と言う事です。
(自分達も、そうでありたいと思っていますが・・・)

【縁はいなもの、味なもの】

人の出逢いと言うのは本当に不思議なものです。

「一期一会」の言葉が身にしみる今日この頃です。