Beerかた手に独り言

建築とJAZZと酒をこよなく愛するオヤジの想い

【ミズーリの空高く】

2009-03-31 | JAZZ・コンサート


私のお気に入りのアルバムのひとつ『beyond the Missouri Sky』




「チャリー・ヘイデン」と「パット・メセニー」により、1997年に
「ヴァーヴ」レーベルから発売されたアコースティクなデュオアルバムです。

何故かお決まりの「ECM」レーベルでない所も、ベースとギターの弦楽器同士
のアンサンブルと言う変り種のアルバム。

初めて聴いた時の、パット・メセニーのギターの弦が指で弾じかれた時の音圧を
感じるクリアーな音とチャーリー・ヘイデンのゆったりとしたベースの胴鳴り音
に背中がゾクゾクしたのを覚えています。

このアルバムは二人の故郷である、「ミズーリ」がテーマになっているのですが、
二人のシンプルで深い音の重なりは、まるで雄大な大地をゆったり流れる風のようです。



チャーリー・ヘイデンの決して多くを語り過ぎないシンプルで深い音に、
良く「印象派的音楽」と称される、パット・メセニーのアコースティック
ギターが重なり、優しく、温かくメロディーを歌い上げ、とにかく美しい
アンサンブルで、独特な空気感が漂います。

このアルバムには3曲の映画音楽が収録されています。
ひとつはオードリー・ヘップバーン主演の『いつも二人で』の中から、
「Tow for the Road」と言うヘンリー・マンシー二のとても美しいバラード、
後の2曲は私の大好きな映画『ニュー・シネマ・パラダイス』からエンニオ・モリコーネ
親子の「愛のテーマ」と「メインテーマ」です。

今迄、何度となく聴いてきましたが、聴くたびにこの二人の奏でるシンプルでありながら
深い音の世界に引き込まれてしまうのですが、いつも聴きながら実際に「ミズーリ」の
大地の空の下で聴いたらどんな感じだろうなどと想像してしまいます。



そう言えば昔~し、オーディオ仲間と野原でスピーカーを鳴らしたらどんな
風に聞こえるのか実験した事があるのですが、反射音がない分幾らでもボリューム
が上がり、ついには「ブッ」と言う音と共にスピーカーがパンクしてしまった
のを思い出しました。

そんな馬鹿げた事も、「やって見ないと分からない」などと、真剣になって
色々やった事に今は苦笑いをしてしまいますが、どれもこれも懐かしい思い出です。






【旨いはなしー6】

2009-03-19 | 旨いもの
今日も函館は暖かな一日、三月なのにこの気温、オホーツク海の異常に早い
海明けなど・・・いったいどうなってるのでしょう・・・?

今年も年度末の煩わしい事務作業が終わり、ほっとしたのもつかの間、
集計した数字を見て溜息をついたところに、栃木からこの時期恒例の
「春の恵み」が届きました。

「かき菜」に「小松菜」、「ケール」に「ホーレンソー」「長ネギ」etc・・・
有機無農薬、土付きの青々とした元気一杯の野菜たちです。

食せば一目瞭然、この時期の野菜には、見た目にも、味にもにも勢いを
感じ、栄養素まで違うように思ってしまいます。

この度もひと通りの調理でいただきましたが中でも、ホタテとホーレン草の
「キッシュ」は最高でした。

ひと足早い「春の恵み」に感謝です。


先日、所用で元町に行った折、丁度昼時だったので噂に聞いていて前から
行ってみたかった蕎麦屋に行って来ました。

その蕎麦屋は元町の大三坂にあり、大正時代の民家を改装した店で
昨年7月にオープンしたそうです。

    蕎麦彩彩 『久留葉(くるは)』

    函館市元町30-7   TEL 0138-27-8120

    営業時間 11:30~14:30
         17:00~20:00(蕎麦が無くなり次第終了)
      コース18:00~22:00(要予約)

      定休日  不定休(要確認)

その無農薬栽培された蕎麦は毎日、石臼で自家製粉して打った艶々の
見事な更科です。

あまりに美味しそうだったので、最初は塩で頂いてみましたが
細切りされた蕎麦は、香りも味も繊細で最高の喉ごしでした。

そば汁も見た目は濃いのですが、カツ節のエグ味もなく、スッキリした味で
蕎麦の香りと味を良く引き立てていて、素材の良さと店主の自信を感じます。

その素材の良さは、蕎麦湯にもでていて香りのあるとても美味しい蕎麦湯です。

暖かい蕎麦は「鴨南蛮」を頂いたのですが、冷たい蕎麦と麺の感じが違うので
伺ってみると、打ち方を微妙に変えていると言う拘り様で、汁との相性が良く、
全然焼きねぎや鴨肉に負けていません。

「いい仕事してますね~」と言いたくなる、見事な一杯で、写真を写すのを
すっかり忘れてしまいました。


「百聞は一見に如かず」久々に感動した、本当に美味しい蕎麦でした。


今度は是非、コースを頂いてみたいものです。













【相棒-2】

2009-03-11 | Weblog

早いもので三月も半ば、函館もこの処暖かで春の足音を感じる毎日、海の色も
心なしかやわらかくなったように感じていた矢先、今日は一変、
真冬に逆戻りです。

先日、永年の相棒だった「PowerBook」が勇退し、新しい「相棒」がやって
来ました。

その梨地のシルバー色のアルミボディーをまとった心臓には、永年Macの相棒
だった[IBM]に変わり[Intel]Inside!
切り替えでWindowsもサクサク走ると言う代物で、二刀流のMacなのです。

今迄の頭の良いMacには無関係で、Windowsとのデータのやりとりの時以外、
気にもしなかった「拡張子」が今は必須になり、未だ戸惑う始末・・・
二つのボタンのネズミにもようやくなれてきました。

やはり、「便利は不便」と言う事でしょうか・・・

そもそも、この度の世代交代の要因のひとつは、Webの管理にあるのです。

三年前、事務所のホームページを立ち上げるにあたり、知人から古いWindows
マシンを譲り受け、制作と管理をしていたのですが、止せば良いのにMacと同じ
調子でハードディスクの掃除をした際に、どうもパスワードの管理プログラムを
捨ててしまったらしく、開けなくなってしまったのです。

その時はこんな大事になるとは思ってもいず、譲ってくれた本人にパスワードを
聞けばいいやと安易な考えていたのでした。

ところが、受話器越しの彼から返ってきた答えは、『えェ~~忘れちゃったよ!』

後悔しても後の祭り!

それからと言うもの聞き出したキーワードをもとに、自分のミスを棚に上げ

『なんでパスワードなんか入れるんだ!』

などとやり場の無い怒りに、ブツブツ言いながらパスワードを打ち込む毎日、
ホトホト困り果てパソコンに詳しい友人に訪ねると、可能性はあると言う答え。

がしかし、色々試してみたのですが、何れも条件が合わず駄目でした。

そんな状況のまま時間だけが過ぎ、諦めの境地の所に大幅にスペックアップ
した新型Macの話題、「地獄に仏」、まさに「渡りに船」と言う訳です。

そんな訳で、ず~と更新されないままのホームページをサーバーの
メンテナンスと自分の気分転換を兼ね、先週からリニューアル作業を開始、
すったもんだの末にようやくアップする事が出来ました。

http://kukan-kobou.com


私はやっぱり「スティーブ・ジョブス」派、「ビル・ゲイツ」とはどうも
相性が悪いようです。

いつもWindowsは使いづらい!、頭が悪い!、嫌いだ!と散々文句を言って
いるので、「ビル・ゲイツ」の祟りでしょうかね~・・・?

今デスクの上には、新旧2台のBookが並んでいます。

たかがコンピュータではありますが、たまにイジケテご機嫌斜めになり、
手こずらせられる事もありますが、私には血の通った「相棒」たちなのです。