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Beerかた手に独り言

建築とJAZZと酒をこよなく愛するオヤジの想い

【秘 湯】

2009-01-30 | アウトドア・ドライブ
この処、函館は厳しい冷込みが続いています。

毎年、この時期になると二三日のんびりと温泉に浸かって、ボケ~としたいものだと
常々思っていますが、中々時間の余裕と懐具合が合致しません。(笑い)

ご存知の通り北海道は温泉天国ですが、そもそも私は温泉と言うものがあまり
好きではありませんで、温泉宿にいっても部屋の内風呂で済ませる事が多く、
変人扱いをされていました。

そんな私が温泉に目覚めたのは、7年程前になるでしょうか、リゾートマンションを
持っているクライアントさんに誘われて行った、草津温泉でした。

マンションから温泉街を抜け、川沿いに山道を登って行くと、『西の河原露天風呂』
と言う町営の大きな温泉がありました。

その温泉は、それまで経験した事のない、なんとも気持の良い、優しいく絡み付く
ようなお湯で、腰痛持ちの私には効果的面、あまりの気持の良さに普段は烏の行水の
私がず~と入っていれたのでした。

それ以来、ドライブやキャンプの時は必ず「温泉セット」を積んで出かけるようになり、
いまではすっかり温泉にはまっています。

それからと言うもの道内の色々な温泉に行きましたが、それぞれに一長一短があり、
また行きたいと思う所は以外に少ないものですが、そんな中でまた是非行きたいと
思った温泉が何ケ所かあります。

その中の一つが、道南の八雲町は上ノ湯にある【銀婚湯】言う温泉旅館なのですが、
とにかく「お湯」と「ロケーション」が素晴らしいのです。

その宿は、5000坪の敷地の中を流れる清流沿いに、木立に囲まれてひっそりと
建っていて、まさに「隠れ家」と言う感じです。

5本の源泉から生るお湯は、今迄体験した事のない位にしっとりした優しいお湯、
川のせせらぎと鳥の声を聞きながらの露天風呂は、時間がゆったりと流れ、最高に
贅沢な時間でした。

宿の方の話しでは、歴史は古く、箱館戦争の折りは榎本武揚率いる旧幕府軍、負傷者の
湯治場だったそうです。

お風呂も館内のお風呂の他に、敷地内の遊歩道沿に沿って3ケ所の貸しきり野天風呂が
あるらしいのですが、残念ながら宿泊者専用だそうです。

帰りに庭を散策しながら思ったのは、この温泉は宿泊してゆっくりしないと本当の良さ
は分らないかも知れないと言う事でした。

頂いたパンフレットには、「日本秘湯を守る会」の文字、間違い無く、春夏秋冬
四季折々に満足出来る温泉宿ですが、人には教えたく無い『秘密の宿』でもあります。

今度は是非、宿泊をして3ケ所の野趣あふれる野天風呂に入ってみたいと、思って
いますが・・・ やはり紅葉の季節にしましょうかね~ ・・・


  
       道南の仙境 温泉旅館 【銀婚湯】
         http://www.ginkonyu.com/


【天の川】

2008-08-15 | アウトドア・ドライブ
函館もここの所、夏らしく毎日のように夏日が続いていますが、朝晩は秋の気配を感じる
様になりました。


今、巷はお盆休み・・・

事務所は電話も鳴らず静かな毎日、お陰で朝から仕事が捗っています。

休憩を取りながら、恒例のキャンプを何処でしようか考えている所ですが、北海道地図を
眺めていると、今迄に行った色々な場所や景色が浮かんできます。

私のキャンプの楽しみ方の一つに「星空」を眺めると言う事があるのですが、最近は
山間のキャンプ場でも中々スッキリと「星」を見る事が出来なくなりました。

無論、天候の影響もあるのですが、それ以前に「夜空」が近郊の街の灯りの影響で明るく
なった事が影響しているように思いますが、最大の原因は私の眼にあるようにも
思います。(笑い)

小学生の頃から「星」が好きで色々な「星空」を眺めてきましたが、その中でも何度か
忘れられない「星空」があります。

その一つが20年程前に友人家族と行ったキャンプ場で見た「星空」です。

場所は富良野の「太陽の里」と言う芦別岳の裾野にあるキャンプ場なのですが、その当時
としては古いのですが良く整備されたキャンプ場でした。

着いてまず驚いたのは、草むらを歩くといっせいに「殿様バッタ」が飛び出すのです。
田舎育ちの私でも、さすがにあれ程の「殿様バッタ」の数は見た事がありません。

一斉に飛び立つ姿は、もの凄い光景!・・・もう~子供達は大喜びでした。


美しい夜空を表現する言葉に「満天の星」「星が降る」など色々ありますが、あの時の
「星空」は今迄、体験した事のない光景でした。

芝生に寝転がり空を見上げると、真に「満天の星空」、それは私が幼い頃に見た雲のような
「天の川」とそれに浮かぶ「白鳥座」に「こと座」と「わし座」、よく「夏の大三角形」
と言われる夏の代表的な星座達です。

その頃は私の眼もまだ大丈夫で、等級の低い星も見分ける事ができました。
天の川を挟んで明るく輝いているのは、織姫(琴座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)
の「七夕」の星、極め付けは物凄い数の「流れ星」、真に星が降るようでした。

あれから、あの「星空」をもう一度見たくて何度か出掛けているのですが、毎度天候が
悪くていまだに実現しておりません。

度々行きたいのは山々なのですが、何せ片道600Km、いくらドライブが好きな私でも
おいそれとは行けない距離なのであります。(笑い)


    さぁ~、今年は何処に行きましょうかね~・・・





【新 緑】

2008-05-08 | アウトドア・ドライブ
今日も穏やかな一日、窓から駒ヶ岳が綺麗に見えています。

例によって忙しさにかまけてしまい、すっかり御無沙汰してしまいました。
函館は例年より大分早い桜の時期も終わり、野山は新緑の季節を迎えています。

先日、バタバタとした連休の合間をぬって所用で札幌へ行ってきました。
行きはお天気も良く少し時間に余裕があったので、国道からそれ峠越えをしてみました。

この国道5号線、仁木町は銀山からスキーで有名なキロロリゾートのある赤井川村を通り、
小樽の朝里川温泉に抜けるこの峠越えの道はお気に入りのコースで札幌に行く時は
良く通るのですが、景色の良さもさる事ながら気持の良いカーブが続き、飛ばし屋の
私にはたまらない道路なのです。
おまけに途中には、お気に入りの小樽ワインの醸造所があり色々なワインを購入する事が
出来るのです。(車なので試飲が出来ないのが残念!)

この時期の峠超えの魅力は芽吹きを迎えた新緑の木々にありますが、これが本当に美しく
エネルギッシュで、真に生命の息吹きを感じます。

新緑と言っても樹種によって葉の色が異なり、一般的なグリーン系の物から茶系や赤系の物、
黄色系など様々あり、遠くに見る山々はまるで紅葉したかの様にも見えます。

まだ雪の残る山の頂きと、新緑の蒼や赤や茶、黄色のコントラストの美しさはこの時期の
北海道ならではのもので、山歩きの好きな人やドライブが好きな人達にとっては最高な季節、
食べ物だけではない本当の北海道の魅力はここにあるのです。

今、話題の洞爺湖サミット(7/7~7/9)、そのメイン会場が北海道のバブルの象徴たる
ホテルだと言うのも皮肉なもの、年度末でもないのに最近の高速や国道のやたらと多い
道路工事、これもサミット効果でしょうか。(笑い)

この北海道の自然をこよなく愛する私としては少々複雑な気持でして、サミットに参加する
G8の首脳の方々には、建前や駆け引きではない本質的な議論を期待しています。

この素晴らしい自然を目の当たりにすると孫の孫達に残してやりたいと思ってしまう
オジサンなのであります。




【LOTUS・SEVEN】

2007-11-07 | アウトドア・ドライブ

『コーリン・チャプマン』

この名前を聞いてピ~ンときた方は相当、車が好きな方だと思われます。

イギリスの名門、ロータスの創始者であり、私の憧れ【ロータス・セブン】
の生みの親です。

若い頃から車が好きな私は、『CAR GRAPHIC』が愛読書で、その当時
オープンカーの特集で取上げられていたのが、【ロータス・セブン】でした。

編集長の小林彰太郎さんのロードインプレッションのとても刺激的な内容と、
そのスパルタンな姿に、すっかりノックアウトされてしまい、それからと言う
もの憧れの的で、ジジイになったらぜったい乗ってやろうと決めています。

走る為に必要な最低限の装備、それはまるで四輪のモーターサイクルで
本当のライトウェイト・スポーツ、真にスポーツカーの原点でした。

チャプマンの手によってレースにも、普段の足としても使える車と言う
コンセプトで開発された【ロータス・セブン】はイギリスの高い物品税を
免れる為に、キットとして販売された為に価格も抑えられていて、車好き
には人気で、チャプマンのもくろみは大成功だったようです。

昔~し、一度だけコックピットに座った事がありましたが、とてもタイトで
足を伸ばしたドライビングポジションは、まるでフォーミュラカーのよう
で、地面に手が着く程低いシートポジションに驚いた事を覚えています。

かつては日本車にもワクワク、ドキドキする車がありました。

それは、ハンドリングだったり、キャブレターの吸気音だったり、エンジン音
だったり、エグゾーストノートだったりする訳で、それをジャジャ馬馴しの
ごとく乗りこなす事の喜びがありました。

最近の車はそう言う車が好きなオジサンをワクワクさせてくれません、何もかも
コンピューター制御され黙っていてもちゃんと曲ってくれますし、まるで白物
家電のようで、車に乗っていると言うより乗せられている感じがしてしまいます。

何事も『便利は不便』でして、車好きなオジサンには大きなお世話なのです。

確かに、性能も乗り心地も耐久性も格段に向上しましたが、スポーツカーとして
大事なスピリッツ、【車を駆る】と感覚が亡くなってしまったように思います。

こんな事を言っているオジサンですから、当然のごとくゴールド免許証とは昔から
縁のない生活を送っております。(笑い)

そんな訳で今夜もまたほろ酔い気分で、昔作った【ロータス・セブン】の模型と
ケーターハム・スーパー・セヴンのカタログを眺めながら悦に入り、気分はすっかり
ワインディングロードをカッ飛ばしているのでした。























【キャンプ】

2007-08-15 | アウトドア・ドライブ
巷は夏休み、現場も休み、業者もメーカーも休み、お陰で事務所は電話も鳴らず
毎日、仕事とビールが捗っています。

函館は連日の真夏日で暑さでボ~とした頭で夏休みのキャンプ地を何処にするか
考えています。

キャンプはキャンプでも話題のビリーのブートキャンプではありません。
私は入隊を断念してしまいました。(笑い)

毎年夏休みにキャンプに行くようになって何年になるでしょうか?
かれこれ20年ちょっとでしょうかね~?

キャンプ場も道北を除いてかなり廻りましたが、最近は道の駅や設備の整った
オートキャンプ場が増えたおかげで、スケジュール的にも装備的にも格段に楽
になりました。
最近は温泉巡りも楽しみの一つで、オートキャンプ場ばかり利用しています。

その中でも何ケ所かお気に入りのキャンプ場があるのですが、その中の一つが
黒松内町の歌才にある『L`PIC』と言うオートキャンプ場です。

この名称、フランス語でキツツキを意味するそうで、町のシンボルマークの
「クマゲラ」を表わしているようです。

このキャンプ場の魅力は林間の緩やかな傾斜を利用してテントサイトが設置されて
いて、サイトの間隔が非常にゆったりとしていてとても静かな所です。

決して欲ばらず、バランスの良いサイト数で場内の配置バランスも良く考えられて
おり、自然と言うものをちゃんと分かっている人達の仕事のように思います。

そう言う所ですからとても管理が行き届いていて、何回いってもイヤな思いをした
事がありません。

もっとも感心させられるのは、ここへ来るキャンパーのマナーの良さです。

前に行ったときも、早起きをして散歩をしていたら、あちらこちらで犬を同伴して
いて驚きました、鳴き声を一度も聞いていなかったものですから。

最近は若い家族を多く見かけるようになりましたが、虫取りなどで上がった歓声も
9時を過ぎればピタット止んでしまいますし、花火など有り得ません!

それからは満天の星空の元、炭で暖をとりながら静かに大人の時間が始まります。

こんな事は当たり前のマナーですが、最近は何処へ行ってもあたり前でなく
なってきています。

あまりにも簡単にキャンプが出来るようになった影響でしょうか?
あるオートキャンプ場では、ハイヒールで来ていた人を見かけました。
それはそれで、別に良いのですがね~ ・・・
そんな所には二度と行きませんがね~!

今年もまたブナの巨木を見に歌才に行こうと思っています。
もちろん、ベースキャンプは『L`PIC』です。












世界自然遺産

2006-09-26 | アウトドア・ドライブ
先日、少し遅い夏休みを取り、前々から行きたかった道東へキャンプに
出掛けました。
行きは寒冷前線の影響による大雨で鵡川で足止めをくいましたが、迂回で辛う
じて切り抜ける事が出来ました。

私の住む道南とは違い、その景色の雄大さには驚かされてスケール感が狂って
しまいました。
釧路湿原、霧多布、納沙布、風蓮湖、野付半島など、その中で人々の生活が当たり
前の様に営まれていて、自然に対する【畏敬の念】からなのでしょうか、ちょっと
控えめな印象の生活の様子に自然との共存を感じてちょっと感動しました。

世界自然遺産の知床も元々の経済基盤の違いなのか、羅臼側と斜里側とでは大分
印象が違い驚きました。

遺産指定後は観光客も一気に増えたようで、知床五湖の遊歩道はミュールやパンプス
を履いた人達で溢れ、みんな平気で木の根を踏み締め、暑さに顔を歪めて、まるで
何かに追い立てられるように歩いていました。
そこには、自然を愉しむと言うような雰囲気など何処にも有りません。
人から伝え聞く、同じ世界自然遺産のヨセミテ国立公園の様子とは大分違う
ようです。

その日は余りにも安直に立ち入る事の出来る世界自然遺産に驚き、痛し痒しの
複雑な気持でキャンプ場に着きました。

今また、南の沖縄もまたリゾートバブルに沸いているようですが、自然界の
浄化能力、再生能力には限界があり、それを超えた時に崩壊は一気に進み二度
と元には戻りません。
自然と付き合う為には【畏敬の念】の気持が必要で、これが最低限のルールの
ような気がします。


今、本当に守るべき物は何なのか、真剣に考えなければならない時期に来ています。