Kudou's blog

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社長、土下座は靴を脱いでするものである。

2011-05-21 20:44:20 | 世相爆言
社長、土下座は靴を脱いでするものである。

上場会社でも株式会社は株主のモノだという(というか株主が会社の頂点に存在するのだ)。それならば東京電力の株主にも責任があろうから、可能なら株主にも責任を取って欲しいものだと素人は思う。ちなみに東京電力の筆頭株主は外国ファンドだという。
もっとも、株主に経営責任が無いのはいうまでもなく、株主の責任はその投資額を上限として責任を負う株主有限責任制度だけである。

さて日本の電力はアメリカの数倍という高額らしいし、利益も莫大になっており、電力各社の内部留保のお金がうずたかく、巨額になっているという。

その高額電力料金の結果、東京電力の昨年の資本剰余金は6300億円ほど積み上がっているのに、いきなり賠償金を電力料金に転嫁するという国民負担の東電発想は、あまりに腹黒すぎる。

それにもまして昨年三月で、利益剰余金は驚くことに一兆八三〇〇億円。使用済み燃料再処理資金が一兆二千百億円貯まっているなどなど、東京電力だけでも4兆2660億円も使える金があると経済ジャーナリストの町田徹氏がPodcastで説明していた。
それらを使い果たして,なお足りなくなるなら電力料金への転嫁も仕方が無いのだが自分たちは余裕を持っていながら,金が足りないとはどういう魂胆なのだろう。

それにも増して、ご存知の通り東京電力は役員報酬50%カットの3600億円で終らせようとした。役員報酬だけ100%削減してしてくれると単純計算で7200億円にのぼる。なんと素敵な額なんだろう。その削減を毎年原発が終息するまで続けてくれたらどんなに素晴らしいのなんだろう。
他に善意の社員が何割かもでも自主返納してくれたら、どれだけ人助けの話になるだろうか。

避難所の話である。
東京電力の社長は避難者に謝罪していたと報道があったのはだいぶ前だ。
そのときの東電の社長、下げた頭に隠れて舌を出して被災者を愚弄しているような印象さえ持ったのは私だけでは無いだろう。なぜそう思ったのか。
ドラマで土下座する時は路上でも靴は脱ぐのが日本の古式伝統であるのだ。それを知らないほどの年齢でもない社長なのに、それをしなかった違和感だと気がついた。
本文タイトルをそれにちなんでしてみただけあるので悪意は無い。

しかして東京電力の現状は、すべては
「原発は安全です」
という嘘の一言から始まったとしか言いようはない。

嘘は恐ろしい因果をもたらすものであった。

追記
清水正孝社長(66)が辞任し、築舘勝利常任監査役(69)が後任になるようだ。
今度こそ、誠実さを期待したい。



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