日本近海産貝類図鑑には、オナガミクリとして2タイプの貝が載せられています。
通常は向かって左の個体がオナガミクリと呼ばれている貝だと思います。
右側の貝は、形は似ているものの、水管が短く表面に瘤状の縦肋が見えます。
水深は100m~200m、四国から九州に生息と書かれています。
日本及び周辺地域産軟体動物総目録では、伊豆半島以西と範囲が広くなっていますが、水深は同じ深さのようです。
模式産地は土佐湾となっているので、恐らく土佐トロールの貝だと推測されますので、画像の個体がオナガミクリと言う事だと思います。

Siphonofusus lubricus Dall 1918
エゾバイ科 オナガミクリ
高知県土佐トロール揚り 生貝個体 40.0㎜
串本周辺では、個体数は少ないけれど、向かって右に当たる貝が採集されていて、水深は40m~50m程度のイセエビ刺網です。
土佐湾の個体に比べると、やや小型で縦肋は周辺で瘤状になり、螺肋もはっきりと解ります。
一番の違いは、水管が短い事です。

Siphonofusus lubricus Dall 1918?
エゾバイ科 オナガミクリ?
串本町(旧古座町)津荷漁港 生貝個体 28.9㎜~32.6㎜
もう一つ標本があって、これは潮岬沖水深80m~100mのドレッジにより採集された死殻で、殻の形は津荷産の個体と同じでしたが、少し大きめです。

Siphonofusus lubricus Dall 1918?
エゾバイ科 オナガミクリ?
串本町潮岬沖ドレッジ採集 死殻個体 42.6㎜
この標本を比較すると、水深100mを境に殻の形状が変わる可能性がありますが、これだけの個体数では確定は出来ません。
ただ、今まで見た中では、中間に位置するような個体が見られないことから、水深のよる個体変異とするのは疑問があります。
通常は向かって左の個体がオナガミクリと呼ばれている貝だと思います。
右側の貝は、形は似ているものの、水管が短く表面に瘤状の縦肋が見えます。
水深は100m~200m、四国から九州に生息と書かれています。
日本及び周辺地域産軟体動物総目録では、伊豆半島以西と範囲が広くなっていますが、水深は同じ深さのようです。
模式産地は土佐湾となっているので、恐らく土佐トロールの貝だと推測されますので、画像の個体がオナガミクリと言う事だと思います。

Siphonofusus lubricus Dall 1918
エゾバイ科 オナガミクリ
高知県土佐トロール揚り 生貝個体 40.0㎜
串本周辺では、個体数は少ないけれど、向かって右に当たる貝が採集されていて、水深は40m~50m程度のイセエビ刺網です。
土佐湾の個体に比べると、やや小型で縦肋は周辺で瘤状になり、螺肋もはっきりと解ります。
一番の違いは、水管が短い事です。

Siphonofusus lubricus Dall 1918?
エゾバイ科 オナガミクリ?
串本町(旧古座町)津荷漁港 生貝個体 28.9㎜~32.6㎜
もう一つ標本があって、これは潮岬沖水深80m~100mのドレッジにより採集された死殻で、殻の形は津荷産の個体と同じでしたが、少し大きめです。

Siphonofusus lubricus Dall 1918?
エゾバイ科 オナガミクリ?
串本町潮岬沖ドレッジ採集 死殻個体 42.6㎜
この標本を比較すると、水深100mを境に殻の形状が変わる可能性がありますが、これだけの個体数では確定は出来ません。
ただ、今まで見た中では、中間に位置するような個体が見られないことから、水深のよる個体変異とするのは疑問があります。