
昨日砥鹿神社の帰りはF氏の車で名古屋まで戻る。が、途中同乗の皆さんで
豊川稲荷に行こうとなっていたらしく、母もそこに参加しました。
実は行ったことなかったです(°▽°)そしてしっかり神社と思っていました。
だって鳥居もあるじゃない!? でもここは妙嚴寺という曹洞宗のお寺らしい???

よくわからないけど建物の造りはお寺!?
そしてご本尊さまはいったいどなたなんだろう??? 稲荷??? お狐さま???
じゃなく豊川吒枳尼眞天=とよかわだきにしんてん という女神さまでした。
ダキニテンはもとはインドの人肉を食べる夜叉で、カーリー女神の侍女だった
そうです。密教の中では大日如来の化身である大黒天によって調伏され仏道に
帰依して善神になった!! ということで白狐に乗った天女になったそうな!!
インドから伝播していった神々にはほんと!! いろんな姿がある。
インドネシアに渡るとカーリー女神はランダという魔女。そのランダの子分は
ラルン。墓場で死んだ赤児の肉を食む。師匠のお婆さまの十八番だったなぁ。
この墓場のシーンはゾッとするほど凄かった。このランダとラルンの出る
チャロナラン劇もいろんなバージョンがあった。もとはジャワ島クディリ王朝の
魔力を持った王妃チャロナランと聖者ウンブー・バラダの終わりのない戦い。
日本に来ると白狐に乗る天女なのか〜??? ←母はとてもビックリです。

奥には霊狐塚という首筋がヒヤッとする場所がありました。この写真は
オヤジが行った時のものです。母は写真という気分にならずでした、トホホ。
豊川稲荷のダキニテンは病気平癒や開運出世の福徳神として誰の願望も叶え
る人も選ばない神として広く信仰され、明治の廃仏毀釈の神仏分離も免れた
寺院として残りました。ということで明治以前の民衆の信仰の形を残して
いるのやもしれないと思うと興味深いです。一見訳がわからない形が案外
当たり前だった時代があったということで、頭を整理してもう一度出かけて
行こうかと思います。歴史はいろんなものを書き換えてきたのでネ。