とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

宮沢賢治童話集(岩波書店、1963年)

2016年12月13日 00時26分54秒 | 小説、文学、一般書

先日家の掃除をしていたら、子供の頃に読んでいた本を見つけた。

銀河鉄道の夜 宮沢賢治童話集 II、岩波書店

1972年に買ったもので初版が刊行されたのは1963年。小学生当時、学校の図書館には必ずこの単行本があった。

最近はこういう立派な装丁の児童文学書がほとんど見当たらない。そういえばピンク色の表紙の「風の又三郎」もあったっけと思い、古書を探して買い足しておいた。

宮沢賢治の小説には現代の児童文学や小説にはない、独特な言葉づかいで語られる物語は、じわじわとあたたかいものが心に残る作品ばかり。いまどきの子供に理解できるのだろうかと思いつつ、やはり読んでほしいという気持ちにさせられる。

風の又三郎  宮沢賢治童話集 I、岩波書店(1963)
銀河鉄道の夜 宮沢賢治童話集 II、岩波書店(1963)

 

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表紙2 挿絵1 挿絵2


?風の又三郎 宮沢賢治童話集 I (1963) 岩波書店?

雪渡り
よだかの星
どんぐりと山ねこ
狼森と笊森、盗森
注文の多い料理店
からすの北斗七星
水仙月の四日
かしわばやしの夜
鹿踊りのはじまり
シグナルとシグナレス
ざしき童子のはなし
祭りの晩
虔十公園林
なめこと山のくま
オッペルとぞう
北守将軍と三人兄弟の医者
セロ弾きのゴーシュ
風の又三郎

?銀河鉄道の夜 宮沢賢治童話集 II (1963) 岩波書店?

やまなし
ふたごの星
貝の火
ツェねずみ
月夜のけだもの
気のいい火山弾
土神ときつね
カイロ団長
洞熊学校を卒業した三人
雁の童子
銀河鉄道の夜
グスコーブドリの伝記


賢治の作品はすべて著作権が切れているので「青空文庫」で読める。特に「青空 in Browsers」からパソコン、スマートフォン、タブレット端末を使って本のように縦書きで読めたり音声読み上げが使えたりするのがよい。

でもやはり市販本で読みたいという方もいるだろう。僕のお勧めは次のとおり。

新編 風の又三郎 (新潮文庫) 」(Kindle版
新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)」(Kindle版

 

参考: 「銀河鉄道の夜」の新潮文庫版角川文庫版の違いはこの表で確認できる。

宮沢賢治の作品: Amazonで検索
風の又三郎の朗読CD: Amazonで検索
銀河鉄道の夜の朗読CD: Amazonで検索


そして次はKindle版でしかでていないのだが、大量の作品を読める。しかもたった200円。(2016年12月16日に追記:コメント欄を通じて「宮沢賢治 274作品⇒1冊に収録 Kindle版」という99円の本があることを教えていただきました。TimeCommさん、ありがとうございました。)

『宮沢賢治全集・283作品⇒1冊』【直筆水彩画・関連作品つき】




ちなみに宮沢賢治は現岩手大学農学部に首席で入学しているので理数系である。そして法華信者でもある。

【 あの人の人生を知ろう~宮沢賢治 】
http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/kenji.html

宮沢賢治記念館(岩手県花巻市)
http://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/501/miyazawakenji/p004116.html


朗読サイト:

作品を朗読してくれるサイトを3つ紹介しておこう。

宮沢賢治作品の朗読
http://www.kitagawatakurou.net/roudoku/

青空文庫(朗読)
http://aozoraroudoku.jp/kensaku/kensaku-02.html#magyo

宮沢賢治全作品朗読
http://www.haizara.net/~shimirin/radio/kenji/

宮沢賢治の作品朗読: YouTubeで検索


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4 コメント

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274作品99円 (TimeComm)
2016-12-16 10:33:26
私はkindle版「宮沢賢治 274作品」99円(下記URL)を読んでいます。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KAGGH8S/ref=oh_aui_d_detailpage_o08_?ie=UTF8&psc=1
返信する
Re: 274作品99円 (とね)
2016-12-16 10:45:37
TimeCommさん

お久しぶりです。教えていただきありがとうございました。記事に追記させていただきました。この99円のKindle本には気づいていませんでした。

この記事を投稿してから有名な作品から少しずつ読んだり、朗読を聞きながらウォーキングしています。
返信する
「物質全部を電子に帰し 電子を真空異相といへば」 (T_NAKA)
2016-12-17 10:44:33
標題のような不思議な言葉が賢治さんの詩にはあるんです。
http://teenaka.at.webry.info/201203/article_27.html

まるで、場の量子論の粒子の生成消滅を知っているようですね。
賢治さんは普通の人には見えないものが見えているのかも知れません。

「銀河鉄道の夜」は言ってみれば死に行く人との別れの話ですが、科学者賢治の中では死後の世界と科学は繋がっているように思えます。
又三郎も異界から来た転校生かも知れず、やはり常人とは違う感覚があって人を惹きつけるものがあるんでしょう。

ときどき読み返してみたくなる作家ですね。
返信する
Re: 「物質全部を電子に帰し 電子を真空異相といへば」 (とね)
2016-12-17 14:25:32
T_NAKAさん

記事を読ませていただきました。これはまた不思議ですね。銀河鉄道の夜の執筆、発表はディラックの海や陽電子の発見の時期に重なりますし。

> ディラック理論の以前にこういう自然観が花巻在住のインテリにも周知しているものだったのか?

相対性理論や量子力学の個別の理論が一般の人がいつ頃知ることができたのかなというのは、以前から思っていました。1922年にアインシュタインは来日して新聞で大きく報じられましたからほとんどの国民が知っていたわけですが。

そして(科学者ではない賢治のような)インテリ層が知りえた最新科学の知識についても同様です。

同時代を生きた寺田寅彦の著作を賢治がどれくらい読んでいたのだろうかというのも気になります。
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