とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

1月4日の年越し派遣村レポート

2009年01月05日 01時33分37秒 | 日記

元日からはじめた「年越し派遣村」でのお手伝い。(お手伝い初日の記事はこちら。)1月4日の今日も再びこちらへお手伝いに行った。明日から会社がはじまるから僕にとっては派遣村最終日。今夜からはじまるNHKの「天地人」とテレビ朝日の「必殺仕事人2009」を楽しみに帰宅したのだが、ブログにコメントがたくさん入っていたので返信するのに大忙しになった。

せっかくアクセス数がアップしているので、このブログを宣伝してしまおう。僕のブログは物理学ブログだ。金融危機もそうだが「理科離れ」も昨年ニュースでとりあげられた問題のひとつ。自分自身が理論物理学を楽しく勉強していくかたわらで、中学生や高校生に理科や科学に興味をもってもらおうと、自分なりに面白そうな話題を提供している。「理系人口」が増えれば新しい発見や技術が進歩して、経済問題解決にもきっと役立つと思う。そのための種まきのつもりだ。

そういう意味で記事をいくつか紹介するとすれば、「どうして鏡は左右を逆に映すのに上下はそのままなの?」、「理科復活プロジェクト始動!」だ。(面白くなかったらごめんなさい。)高校生向きには「虚数は私たちの世界観を変えてしまった」と「複素世界は実世界とつながっている」、「僕が物理と数学にハマリだしたきっかけ - 重心と質点の話」がいいと思う。どれも高校の授業の内容より踏み込んだことを紹介している。そして小林先生や益川先生に至る道をちょっと覗いてみたいという方は「超ひも理論に至るロードマップ」をご覧になってみるとよい。

前置きが長くなったので「派遣村レポート」をはじめよう。

1月5日以降、Tさんがどのような生活を送るのかは知り合ったその日に聞いていた。派遣村本部にいらっしゃる弁護士に相談し、生活保護と住居の提供を受けるための申請をするということだ。Tさん本人はこの件についてはどうしてかわからないが楽観視していた。

Tさんはしっかり者だ。住基ネットカードや運転免許証そしてTASPOまできちんと持っている。日本中を渡り歩くのに乗った自転車もちゃんと防犯登録してあるのは意外だった。そういった彼の所持品は派遣村に来る前に住んでいた田園都市線沿いにある神奈川県の、とある公共施設の一角。(屋外です。)

おそらく住居が決まるだろうということで1月3日、彼は荷物を取りに住まいに戻る予定をたてていた。片道の電車賃だけ弁護士さんにお借りして自転車で神奈川県から派遣村に戻ってくるつもりだったのだ。

そりゃ大変だろうと思い、一昨日の朝に僕は自転車や所持品を僕の車で運んではどうかと提案したのだ。体臭はきついだろうが、僕の車もオンボロのワゴン車だし、後でファブリーズを吹きかけておけばすむだけのこと。

というわけでTさんには1月3日は派遣村で過ごしてもらい、今朝10時(1月4日)に僕の家の最寄り駅(京王線笹塚駅)で待ち合わせすることになった。Tさんは携帯電話を持っていないので、待ち合わせ場所と時刻はしっかり念を押した。もし来なかったら2時間待ってから派遣村に向かおうと思っていた。

Tさんは待ち合わせ時刻の30分前に到着。そのまま助手席に乗り込んで出発。風呂に入っていないから体臭がきついと思い、シートには風呂敷を何枚か敷いておいたが、そういうことで気を悪くさせる心配は全くなかった。だって臭いのは双方が暗黙的に了解していることだから。

ところがどうしたわけか臭くなかった。鼻がバカになってしまっていたわけではない。他の物の臭いは嗅ぎ分けられたから。1時間ほどのドライブ中、ずっと臭わなかった。これは今でも謎である。

Tさんは一昨日僕が帰ってから今朝までの派遣村の様子についてこと細かく話してくれた。人数が増えてきたのは予想どおりだが、秩序がだんだん出来上がってきていることがよくわかった。村民有志が公園のトイレの清掃と確認をし、炊き出しの配給を受け取るマナーも向上している感じ。お互いに顔見知りになっているから、小さな社会ができつつあった。村民たちに緊張感がないように見えるとすれば、これまでの悲惨な生活から逃れて派遣村にたどり着き、やっと命拾いして安堵しているからなのだ。やる気がないからではない。

Tさんからの話でないが、問題が少しずつ大きくなっていたのは、お手伝いに来てくれるボランティアの中にマナーが悪い人がでてきたのと、メディアの中に無理に写真を撮ろうとして村民とトラブルをおこすケースがでてきたのと、ボランティアではない「見物人」のマナー悪化だった。そういうトラブル解決は実行委員の仕事だが、絶対的に人数が不足していた。

環七から国道246号を通って公共施設の脇にあるTさんの「住まい」に到着。畳2枚ほどのスペースで、風雨が避けられるようになっていた。毛布が4枚くらい敷き詰められ衣類はきちんと「アキバ系バッグ?」3つくらいに入れられていた。あと、文庫本が10冊くらい。チャンバラ物と夢枕獏の小説があった。

精密ドライバーセットと自転車の荷台に使うゴムバンドは、もう使わないそうなのでTさんからもらった。(帰宅してから撮った写真)



僕は着なくなった自分のダウンジャケットと太ってはけなくなったズボン、そしてワンセグ携帯になったので使わなくなったアナログ携帯液晶テレビ、それに使う単三の充電池と充電器をあげた。Tさんの唯一の情報源は小型ラジオで、電池を節約するために毎日1時間しか聞かないということを話していたからだ。おそらく今度の住まいでコンセントから電気を使えるだろうということで。

国道246号を東京へ向かって走り、派遣村についたのが午後12時半ごろ。大勢の村民が昼食の列をつくっていた。Tさんのテントに荷物を運んで僕は帰宅しようと思っていたが、やはり今日も様子を見てみたい。JR新橋駅近くの100円パーキングに駐車して派遣村へ戻った。

Tさんは相変わらず食事の列には並ばず、知り合いのボランティア2人と合流してしばし歓談。そして僕も含めて4人で公園のトイレの清掃確認をしてまわることになった。のどかな冬の昼下がり。途中の屋外ステージで東京ディズニーリゾートで耳にするような生演奏が行われていた。

その後Tさんは昨日、湯浅さんの要求を受けた大村秀章副大臣(自民)が決断して開放された講堂を案内してくれた。派遣村から道路を渡って3分くらいの場所にある厚生労働省の敷地内。入り口のガードマンに会釈して目的地へ。

ひっそり静まり返っていた。扉を開けるまでは休日の小学校の体育館という雰囲気。廊下をする自分の靴音が気になった。こっそりと扉を開ける。そこには大勢の村民が休んでいた。きっと疲れているのだろう。誰も話をしていなかった。やはり足を伸ばして寝れるとちゃんと休息が取れるからなのだとわかった。邪魔してはいけない。すぐ扉を閉めて派遣村に戻った。

相変わらず炊事場は僕の居場所ではないようなので、ぼーっと立っていたら顔見知りのHさんという女性の委員が外国人のカメラマンへの説明のために「通訳ボランティア」がいないか呼びかけていた。彼女は炊事場担当としてボランティアや他の委員に対しても休みなく指示を与えている頼れる存在。「英語の授業は英語で - 新学習指導要領案」の記事で書いたいきさつのように僕は英会話が「普通に」できる。ちょうどよいタイミングなので「は~い!」と立候補。

イタリアの新聞のジャーナリストだった。今日の記事で写真が少ないことからおわかりのように、派遣村では写真撮影が禁止になっていたのだ。撮影できるのは本部前の限られたスペースだけ。昨日ボランティアやメディアのカメラマンが無理して写真を撮ったために一部の村民とトラブルになっていたからだ。

Hさんが炊事場は撮影禁止だということを説明するのを僕が通訳する。彼は別のスタッフから撮影許可を取ったと主張。村民の顔は撮らないから炊事鍋や食材の写真だけでも撮らしてほしいとねばる。仕事は仕事として遂行したいのがプロだ。

彼女は炊事場の担当なので撮影許可についての責任者の男性を呼んで、ふたたび交渉になった。かなり強い調子のやり取りの通訳となった。僕は通訳なので自分の意見を差し挟んではいけない。一部の村民は過敏になりやすいので鍋や釜の撮影でも許可できないのだ。もしトラブルになったら責任をとれるのか?という問答が続いた。

けれども大人どうしの交渉ごとである。Win-Winの解決法を見つけられればベストだ。Win-Winとはお互いにとって利益が得られるという意味。撮影許可責任者は言った。「もし、村民と個別に交渉してOKがもらえたなら、その人と少し離れたところで取材や撮影をしても構わない。」という案。僕も「それだ!」と思った。イタリア人記者もしぶしぶ納得して、その場を去っていった。

その後30分くらいしてから僕は別の場所で彼が村民2人に交渉して困っているのを発見。外国人慣れしていない村民は戸惑っていた。僕はすぐそちらに向かい、村民に事情を説明。彼がイタリア人記者であること、写真撮影をしたいがイタリアの新聞とホームページにしか掲載されないので、日本では公開されないことなどだ。そして、もし自分が写真に写ってみたいなら撮影を許可してほしいと。

村民にもいろいろな人がいるはずだ。みすぼらしい姿をさらしたくないだろうというのが常識的な先入観だし大方の村民がそうだろう。それはわかる。しかし、中には目立ちたがり屋さんがいるかもしれない。僕はそれに賭けた。大切なのはイタリア人記者にも配慮を求めること。村民を「かわいそうな人」というレッテルで撮るのではなく、人格のある個人として撮影したもらいたかったのだ。

だから撮影する前にその村民(Sさん)がこれまでしてきた仕事のことや労働時間、どうして仕事を辞めたかを僕は質問して記者に説明した。そして記者自身のことも同じように聞いてSさんに説明した。その記者の労働時間は週50時間だった。Sさんは空調設備の技師として週70時間働き、低賃金のために働き続けて身体を壊したから自分から仕事を辞めたという。(後日談:Sさんは大卒、法学部卒だということが後でわかった。)

僕は思った。村民の中にはすごい技術をもった元町工場の社長さんもいるかもしれない。どん底から這い上がれた人はきっとパワーアップしているに違いない。そして村民の多くが元熟練労働者だ。つまり即戦力ということ。お風呂に入って身奇麗になってさえもらえれば村民集団は最高の人材バンクだと思うんだけどなぁ。

撮影もスムーズにいった。一緒にいたもう一人の村民は照れてしまって撮影には加わらなかった。

こういう仕事も面白いなと気づき、僕はその後は村で取材している外国人ジャーナリストに話しかけて回った。イタリア人記者のほか、アメリカ人記者、フランス人記者と名刺交換して、労働運動の違いについて日本と彼らの国の状況を確認し合った。(といっても僕は労働運動自体に興味を持っているわけではないのだが。。。)友達になれたとまではいかないが、「貴重な知り合い」を作ることができた。

その間、野外音楽堂では村民と主催者、委員による合同集会がずっと行われていた。労働環境の改善はとても大切だとは思うが、僕の気質はどうもこのような「戦い」に向いていない。主催者には「情けない!」と叱られてしまうだろうけれど、僕の気質なのだから仕方がない。困っている人が目の前にいるから助けるだけ、というスタイルが好きなので初日からずっとこれを通している。

日本の報道関係者は前よりずっと村民を撮るようになっていた。明らかに距離が縮まっている。でも僕が感じたのは映像だけでなく、ちゃんと村民の言葉を聞いていたかどうかである。表面だけで撮影すれば「気の毒な生活困窮者」というわかりきった姿しか出てこない。話をちゃんとすることで村民の中から時には個性豊かな人物像が、あるいはこれから頑張ろうとしている心が浮き彫りになってくるかもしれない。

カメラマンがインタビューしたっていいはずだ。レポーターがほとんどいないのだから。カメラマンがボランティアを一生懸命やって村民の信頼を得てから撮影をお願いしたっていいと思う。そうやって撮影した意外性のある音声付き映像がその記者の手柄になると思うのに。質問する側もよく考え、ひとりの人間として自分の言葉で質問をすれば村民も質問に対する返事以上のことを語ってくれるかもしれない。ウソではないリアルな意外性が視聴率を稼ぐのだ。僕はそういう番組が見たい。記者がそういう機会を活かせていないのがもったいないと僕は思った。

みすぼらしい姿をさらしたくないから写真に写りたくない村民は多いだろう。顔の写真撮影と公開の禁止はもっともだ。だがここにもいろいろな人がいる。中には目立ちがり屋の村民、男はつらいよの寅さんのような村民もいることだろう。(例えばだが。)実行委員会にしてもあらかじめ取材をされたい村民を募っておけば、活動のポジティブキャンペーンになるし、記者にとっても手柄になるから、これもまたWin-Winになると思うのだ。

支持政党についても同様だ。大方の村民は野党びいきだと思うが、自民党支持の強い地方から来ている村民も必ずいるはず。彼らはもちろん有権者なのだから、自民党の政治家にとっても次の選挙をにらんで村民の意向を実行する価値は十分ある。(自民党の肩を持っているわけではないが。)与党にとっても野党にとっても、この集まりはチャンスだったのだと僕は思う。

麻生総理も「日本がこの経済不況から脱却する最初の国にしたい。」とおっしゃっていた。元旦からのこの経験を通して、僕は派遣村の村民の生活を救済することが世界で最初の経済復興の原点になるのだと感じた。もしNo.1の経済回復ができたとしたらアメリカのオバマさんも「そのコツ僕にも教えてよ!」と麻生さんに電話してくるかもしれない。A-Oペアの誕生だ。

「お年寄りや弱い立場の人は大切にしなくてはいけません。」

僕たちは子供のときに親からそう躾けられた。麻生さんや菅さんも含め、おそらく現在45歳以上の人はそういう教育を受けた世代だ。それはそのままこの村にいる村民にも当てはまる。風呂に入れないから彼らは不潔だ。けれども汚いから不要な存在ということは科学的に言っても全く正しくない。能力の優劣にしても統計的に有意差が顕著なほど村の外の労働者と違いはないだろう。村民は生きる元気を失っているだけなのだ。

性格の良い村民も、ひねくれ者の村民も、いろいろな人格がそこに集合している。村の外の労働者や政治家、役人、教師、警察官...と同じだ。だから僕には村民のひとりひとりの「心」に耳をかすことが、この国の経済を底上げすることに通じるような気がしてならなかった。

講堂を開放したことでこの国には少なくとも「命のセーフティネット」ができつつあることを国民は理解したはずだ。安心して暮らせる確信が持てれば自然と国民の財布の紐は少しずつゆるんでいくと僕は思う。その経済効果は定額給付金交付による効果よりははるかに大きいだろう。


その後Tさんと合流し、僕は帰宅することを告げた。早く帰る理由が「必殺仕事人2009」を見るためだとは恥ずかしくて言えず、家の用事があるからだとぼかしてしまった。

帰りがけに派遣村出入り口のところで蓮舫さんと会ったので「風邪ひかないようにしてください!」と言ったら握手してくれた。蓮舫さんの手も温かかった。(菅さんの手のほうが柔らかだった。)僕はTさんと一緒に駐車場へ向かった。振り返ると横断歩道の向こう側で蓮舫さんが秘書(?)の人とサヨナラしているのが見えた。

明日から会社の仕事がはじまる。頭を切り替えて今年も頑張ろう!

今日の記事は写真が少なくてすみません。せめてこちらだけでも。。。



この記事は「おまけ話」に続く。


追記:

この記事を投稿してから思った。派遣村の記事3つを英訳してみようかと。英語と日本語のブログを書き続けるのは大変なので僕の英語ブログはこのような有様だ。(笑)でも、英語で書けばせっかく知り合った外国人記者にも伝えられるしな。。。。とりあえず、これは検討中ということにしておこう。


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40 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読者の方へ (とね)
2009-01-10 20:44:00

世間の多くの人が元派遣労働者やホームレスの「自己責任論」を主張したり、総務次官は撤回したとはいえ多くの人が「ホームレスはやる気がない」と信じているようなので、初日と最終日の記事に文章を挿入しておきました。
返信する
Hazzさんへ (とね)
2009-01-10 11:51:14
新年明けましておめでとうございます。

Hazzさんが歌っている動画の件、年末まではいろいろやり方を調べていたのですが、年が明けて派遣村へ行ってからドタバタしてしまい、すっかり忘れていました。。どうもすみません。

でも、ご自分の動画を入手できたようでよかったですね。動画形式の変換とかをする必要があったらお手伝いしますので、またご連絡ください。(こちらのほうは普段していることなので簡単にできます。)
返信する
いつか (Hazz)
2009-01-10 06:51:44
お願いしたものなんですが、手に入りましたので
お知らせいたします。お騒がせいたしました。
今は亡きパレフランスの画像が少し入っていたんです。
皆さん喜んでくださってます。
ありがとうございました。
返信する
なすさんへ (とね)
2009-01-09 21:25:19
なすさん

いえいえ、どういたしまして。
社会が不安定だから犯罪が増えて、簡単に他人を信用できなくなってしまったのですね。昔からそうですけど、その度合いが増えてきているのです。

gmailからはYahooのメール送るとエラーになってしまうのでしょうかね?? tonejiten@gmail.com も以前公開していたアドレスですが今でも使っています。公開したくない感想やご質問とかございましたら、こちらに送っていただいても構いませんよ。

今日のような冷たい雨の日は、お家でのんびりテレビを見て過ごすのがいちばん快適ですね。
返信する
ありがとうございます (なす)
2009-01-09 21:01:21
わかりました。
私の考えすぎだったようですね。
意味不明な質問に、ご回答いただきありがとうございました
m(- -)m
返信する
なすさんへ (とね)
2009-01-09 20:33:54
なすさん

再びコメントいただき、ありがとうございます。

「新年のあいさつ」や1月1日の記事で僕が「人間不信」と書いた意味は、秋葉原での事件などに代表されるような不特定の人をターゲットをする犯罪や金銭がらみの詐欺事件が増えてしまったので、無条件に他人を信じてはいけない状況になってしまったことを言いたかったわけです。

周りの友人や同僚に不信感を抱いているわけではありませんよ。(笑)

> 多くの人が”守り”に入っているようにみえます。

まったくなすさんがおっしゃるとおりです。
返信する
この記事には直接関係ないのですが・・・すみません。 (なす)
2009-01-09 19:59:14
3日の記事にコメントさせていただいたものです。再び失礼いたします。ぶしつけながら、メールを差し上げようと思ったのですが、私はgmailなの使えませんでした。

1日の記事の
>昨今の人間不信、社会不安を解消する力は僕やこのブログには全くありませんが、

の”人間不信”ということにつき、自分なりに考えたのですが、
わかりません。

社会が不安定だから(?)、”人間不信”につながるのだと思いますか?

その2つはつながるような気がしますが、

多くの人が”守り”に入っているようにみえます。
あまり認めたくないので、そう思わないことにしてましたが、実際そうかもしれないので、こういった考えとも共存していくしかなさそうなので、ここ最近根拠を考えていた最中でしたので、
過剰に反応してしまいました。
返信する
いるかさんへ (とね)
2009-01-09 02:03:43
熱意に満ちたコメントありがとうございます。

記事からもおわかりだと思いますが僕は「温かい」性格ですが「熱く」はなかなかなれないのです。じんわり効いてくるタイプですかね。

記事本文では省略しましたが、知り合って間もないTさんというホームレスの人を信頼することができたから僕は自分の車に彼を乗せることができたのですが、そこまで信頼できるようになるまでにはいくつかの確認の段階が必要でした。

万が一、危険な人だった場合は僕自身もあぶない目にあう可能性だってあるわけですから。詳細は彼のプライバシーに関することを含むので明らかにできませんが、テントの中で彼の生い立ちから現在までに至る話を聞き、その中に彼の人格を十分信じるに足ることが含まれていたからです。ジョークも交えながら五感のすべてを使って僕も彼のことをわかろうとしましたがら、それが彼にも通じていろいろなことを喋りたいという気にさせたのだと思います。また、お互いに肩書きや所属組織などの壁や利害関係がなかったからこそ、何にも制限されずに心を開き合えたというのも実際のところです。

初日に派遣村に着いてすぐの頃、炊事や調理の仕事にあぶれた後に僕は喫煙場所にタバコを吸いに行ったのですが、そこにいたホームレスの方々はみんなごく普通の人たちばかりでした。ひねくれた感じの人は喫煙場所にいた7~8名の中にはいませんでした。どうしてこの人たちが排除されなければならないのだろう。。。派遣切りされたばかりの人たちが集まる村ということと実際は違っていたわけですけれども、その違いにこだわり続ける必要がないことは、この喫煙場所の人たちを見てすぐ納得できたのです。

村民の中には悪い人や怠惰な人も少しは混じっているのは当たり前です。でも、大多数はごく普通の人たちだと僕は喫煙場所で感じました。

> いつから日本人はこんなに
> 情けの無い民族になってしまったのだろうと
> 思いました。

そうですよね。同感です。その理由と過程は思い当たることがいくつもありますが、逆戻りをさせることは難しいでしょうね。別のルートから取り戻すしかないと思います。

> 派遣村のニュース関連記事を見れば、
> ほとんどが批判ばかりで、

批判記事を書くタイプの人は攻撃的な人が多いですから、余計にそういう記事が目立ってしまいます。心優しい人や良識のある人は、積極的にコメント投稿する率が小さいですから、目立ちません。
でも、両者の数を比較することがもしできたとしたら、良識的な人の人数のほうが圧倒的に多いと僕は思いますよ。

とりとめのない返信になってしまいました。
今年もがんばっていきましょうね!
返信する
ブログ読ませて頂きました (いるか)
2009-01-09 01:17:54
とねさん、はじめまして
ブログ読ませて頂きました
久しぶりに人の温かみを感じた様な気持ちです。

Yahoo!の派遣村のニュース関連記事を見れば、ほとんどが批判ばかりで、
正直同じ日本人として情け無いと感じると共に
憤ってたとこです。
彼等はニュースで見た一部分や
ネットでの一部分の情報だけを元に
派遣村の人々を批判、非難しています。
真実が何なんなのかを自分の目で見てから
批判、非難するならばともかく
証拠も無いのに憶測だけで悪く言う連中ばかりで、
いつから日本人はこんなに
情けの無い民族になってしまったのだろうと
思いました。

口だけでは無く、実際に派遣村へと行き
ボランティアとして人助けをした
とねさんは立派だと思います。
そういう人助けを受けた人は、
心底感謝するだろうし、今度は困ってる人を自分が助けようと思う気持ちにもなると思います。
そういう心が今の日本には必要なんだと思います。
人が居てこその社会、
人を切り捨てて人として扱わない社会を
私は認める事が出来ません。

私は東京には住んで居ないので、
派遣村のボランティアには行けませんでしたが、
もし、近くでそういう集まりがあれば
とねさんの様に
ボランティアとして参加して
従事したいと思っています。

労働環境の改善を国に求める事も
戦いでしょうが、
ただなりふり構わず困った人を助ける事も
けして情けなくはなく
立派な戦いだと私は思います。
むしろ助けを求めてきてる人を
助ける事の方が大事な事です。

私の様にここを見て勇気づけられてる
人間も居ますので
とねさんはとねさんに出来る戦いを続けてください
私もまた口だけでは無く行動に移したいです。


返信する
ボラさんへ (とね)
2009-01-08 22:42:46
再びコメントしていただきありがとうございます。

周囲に理解者、共感者がでてこなくてもそう悲観的にならないでくださいね。

人は先入観や固定観念を変えることは本当に難しいことなのですから。自らの体験でもなかなか変わることができないのに、他の人の体験談や、ましてその体験談を読んだ人の話を間接的に聞くだけでは「ああ、そういう話もあるのですね。」くらいで終わってしまうのが普通です。

他人の命のことを無条件に大切に思えるかどうかは、その人が育った環境や親の躾、その人自身の体験に大きく左右されてしまうものです。

僕の書いたような記事を読もうとする人は、読もうと決めた時点で既に50%以上は共感ができている人なのだと思います。

不思議と、僕のほうのブログには批判的なコメントが入ってきませんね。(そういうのが入ってきて僕が削除しているわけではないです。)誘っているわけではないですが。

> 会社を辞める事は、死ぬことと言っています。

極端な考え方ですが、一部の人にとってはそうなのかもしれません。

> 私のあらゆる人生観を変えた経験でした。

派遣村でのことは貴重な体験だったと思いますよ。

返信する
その後 (ボラ)
2009-01-08 22:15:47
一般のブログでは、派遣の人批判が多いようですね。
また、派遣切りの人も自分も悪かったと反省したとか。。。
会社の人に言っても、いいとか、悪いとか、視点が違う。
人道支援、困っている人がいたから、助けた。それだけ。その雰囲気が漂って、感動した。という話は、通じないのです。
私の会社でも、リストラがありました。幸い、社長初め、幹部等が反対してくれ、助かりました。じゃあ誰がリストラしたか?権限のない人です。あるって、本人は言うけど、あるなら、社長にナイショでリストラする必要はないわけで。。
正月明け、その人にさりげに派遣村の話をした。イノチの重さについて。
次の日、その人は、リストラをするとさらに公言。
その人は、会社を辞める事は、死ぬことと言っています。
だから、他の人をリストラするのでしょう。
人事担当者は、リストラしないから、安心していいよ。といってくれています。
私は、仕事を誠実にするだけです。
今までは、会社に行く。でしたが、仕事に行く、に変わりました。
私のあらゆる人生観を変えた経験でした。


返信する
Nさんへ (とね)
2009-01-08 00:37:42
こちらこそ、はじめまして!
僕の記事をNさんのブログで紹介していただき、ありがとうございました。じっくり読ませていただきました。

「閉村」ではなく現時点では「引越し」が正確な表現ですね。僕の記事にもその説明を追記させていただきました。

引越し先の状況が報道されているのをニュースで見れていなかったので、ありがたかったです。都のほうも急な引き受けだったので、混乱しているのは無理もないでしょう。僕がいちばん共感できた箇所は『「彼らはひとりひとりの人間としてそこに存在しています。あるのは「500人分の悩み」ではなくて「500人それぞれの悩み」です。』という部分でした。本当にそのとおりだと思います。

> すばらしい行動力と洞察力と文章力に感服しています。

僕流に翻訳すれば「すばらしい軽率力と好奇心とお喋り力」になりますかね。(笑)褒めていただき、なんだか照れくさいです。

> ※鏡の話の記事、大変面白かったです。

どちらかというと、こちらの記事にウケていただいたのが、僕としてはもっと嬉しいです。

同じようなユーモアをわかってくれる人がいることを期待して、実はくだらない記事も「とね日記」にはいくつか書いてあるのですよ。(笑)たとえば。。。

主観的と客観的の違い:
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/a7a1dfb7fd357ef1538d377dcb648ece

使い捨て剃刀を長持ちさせる方法:
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/b5ca491daceea82d46f7c842e28b755a
返信する
はじめまして ()
2009-01-08 00:02:34
はじめまして。

すばらしい行動力と洞察力と文章力に感服しています。
当方のブログで紹介させていただきました。

※鏡の話の記事、大変面白かったです。
返信する
gottuさんへ(2) (とね)
2009-01-07 20:07:07
> 後ほど、gottuさんのほうのブログに
> お礼とコメントを書かせていただきますね。

gottuさんのブログはコメントを受け付けていらっしゃらないようなので、こちらに書きます。

僕の記事を好意的に取り上げていただき、ありがとうございました。

僕の「カメラマンがインタビューやボランティアをしたっていいはずだ。」についてgottuさんが「賛成できないなぁ。」とおっしゃっているのはよくわかりました。この点についてはgottuさんと同じ意見の人が大半だと僕も思います。
なるべく現地の生の姿を伝えたいと思い、僕は気持ちが高ぶっている状態で派遣村から帰宅してすぐ記事を書いてるから、いつもの自分よりずっとホームレス寄りの文章を書いています。カメラマンさえもボランティアをしたほうがいい、というのもそのような感情に流されていますね。冷静になって考えると、気持ち的には考えは変わりませんが、給料をもらって公の立場で仕事をしている状況でボランティアをしてはいけないというルールにも従わなくてはならないかなというのも納得しています。どっちつかずですみません。この件については、この一連のコメントの上のほうにある「ニュースワーカー2」さんという通信社の記者が、ご自分の考えをご自身のブログで書かれているので、よろしかったらお読みになってください。ニュースワーカー2さんのお名前のところがリンクになっているので、そこから辿ることができます。
返信する
znkkさんへ (とね)
2009-01-07 19:55:03
> 安心したというのが率直な感想です(変な感想ですが)。

変な感想じゃないと思いますよ。(笑)僕もTV報道を見て少し安心しました。

> 上記については存じておりませんでした。

たぶんご存知だと思います。選挙活動のときに政治家は金品を特定の個人や団体に配ってはいけませんよね。それのことです。選挙のときだけではなく、いつもそのルールは守らなくてはいけません。
返信する
ありがとうございます。 (znkk)
2009-01-07 19:06:58
わざわざのご回答ありがとうございます。
個人的には派遣村に疑問視していたのですが、『派遣村のおかけで助かった』という人がいらっしゃることが分かり、安心したというのが率直な感想です(変な感想ですが)。

>支援(お金)については政治家は特定の団体にお金を渡してはいけないのが法律で定められているので行っていないと思います。
上記については存じておりませんでした。
勉強になります。
他の疑問にも解消されました。
ありがとうございます。
返信する
gottuさんへ (とね)
2009-01-07 18:56:26
コメントおよびご自身のブログに僕の記事を紹介いただき、ありがとうございました。

TBについては、承認したものを公開するようにしていましたが、確認したところgottuさんのサイトは承認待ちの一覧にも入ってきていませんでした。どうしてエラーになってしまうのかわかりませんが。何度もTBを送っていただければ1つくらいはこちらに届くかもしれません。複数届いたら1つを残して残りは消すようにしますので大丈夫ですよ。

後ほど、gottuさんのほうのブログにお礼とコメントを書かせていただきますね。
返信する
ご意見を (gottu)
2009-01-07 17:48:06
こんにちは。
はじめまして。とても興味深く、一連の記事を読ませていただきました。
TBがエラーになってしまいますので、こちらにご報告させていただきますね。
とねさんの日記の話題をエントリーに書かせていただきました!
返信する
znkkさんへ (とね)
2009-01-07 13:13:06
コメントいただきありがとうございます。またznkkさんのブログにも私の記事を紹介していただき、ありがとうございます。

znkkさんのブログで疑問に思われていた点について、私の知る限りでご返事を書かせていただきますね。

疑問点。
1.ハローワークによる派遣労働者の住居確保支援を何故受けていないのか。
→既に満杯? 年末年始によるハロワ休業のため?
とね: ハローワークから受けられる支援情報はホームレスの方々にほとんど伝わっていないことを実際にいらっしゃった方々から聞きました。路上生活を強いられている人には情報を得る手段がものすごく限られています。

2.派遣元会社からの救済措置は無いのか。
→有無に関わらずマスメディアで派遣元の責任に言及していないのは不思議。
とね:そうですね。私もznkkさんのこの疑問を読んではじめて気がつきました。同感です。

3.民主党の菅直人さん、及びマスメディアの方々からの支援の有無について
(支援はボランティア含め一般の方々からのみなのか)。
→ただ行っただけ?
とね:菅さんは村民と直接話しをされていたのを僕は見ました。支援(お金)については政治家は特定の団体にお金を渡してはいけないのが法律で定められているので行っていないと思います。
マスメディアが支援をするかどうかは、記者個人より会社の判断となる思いますので、私はその点については知らないです。ただマスメディアが派遣村や村民をどう取材し、報道していくかということについては、znkkさんのコメントのひとつ上の「ニュースワーカー2」さんのブログに私が質問し、ご返事をいただいたのでそちらをご覧になってみてください。ニュースワーカー2さんはマスメディア(新聞系)で働いていらっしゃる方です。

4.派遣村にある就職相談等の窓口を利用した人数
→実際に機能しているのか?
とね:実際に機能していると思います。あと経済的余裕が十分もしくは少しはある中小企業の経営者が直接村民に声をかけて求人しているのを何度か目撃しました。
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美浦さんへ (とね)
2009-01-07 12:41:42
美浦さんのブログにわざわざ新しいエントリーまで立ててまでご返事いただき、ありがとうございます。
今、会社の昼休み中に返信を書いています。

今朝、美浦さんのご返事はじっくり読ませていただきました。今日の仕事が終わってからよく考えてそちらのブログに感想を書かせていただきますね。

取り急ぎ、ご連絡させていただきました。
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はじめまして (znkk)
2009-01-07 08:16:24
はじめまして。
派遣村に関する記事を興味深く拝見させていただきました。
テレビや新聞だけでは伝わってこないことが多く、考えさせられる内容でした。
特に心の貧困というのは派遣村の方々に限らず他の方々(例えば外国人労働者さんとか)にも当てはまるかもしれないという考えが浮かびました。

寒い中、お疲れ様でした。体調にはお気をつけください。
駄コメント失礼致しました。
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新しいエントリーです (ニュース・ワーカー2)
2009-01-07 03:56:02
美浦@ニュース・ワーカー2です。
新しいエントリーをアップしましたのでトラックバックいたしました。ご質問の答えになっているか、少し自信がないのですが。感想など聞かせていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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まいふれんどさんへ (とね)
2009-01-07 00:30:10
教えていただき、ありがとうございます。

これのことですね。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/hodo/presssoumu090106/index.html

過度な心配は混乱を引き起こしますが、集団感染がおきるとやっかいですね。
結核は昔は恐ろしい伝染病でしたが、免疫力が強くなっている現在では感染率は低いですし、感染したとしてもちゃんと治療すれば治る病気です。

今後、派遣村の滞在者が感染していないか都の保険局の発表を注意することにいたしますね。

こういうページも結核についての知識を得るには有効です。
http://www.kaimayo.com/tb/vision.html

昨年までのことを考えると、僕としては結核感染そのものよりも、その風評被害のほうを心配します。風評被害によって派遣村の村民への差別意識がおき、彼らの再就職率低下につながらないことを願っています。

過去の例を見ると残念ながら日本は風評被害(人災)と差別意識による影響を受けやすい国だと僕は思います。

正しい知識と情報によって感染症と風評被害は最小限に抑えることができるものです。
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まいふれんど (だいじょうぶですか?)
2009-01-06 23:21:49
日比谷の派遣村で結核患者がいたという話を耳にしました。
感染拡大の恐れは無いとの見解らしいのですが、一応病院に行かれたほうがいいかもしれませんね。
ご無事を祈っております。
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ニュースワーカー2さんへ (とね)
2009-01-06 08:37:44
ありがとうございます。
僕は今回の派遣村のようにプライバシー保護の観点から顔を撮影できない状況で、ありのままの派遣村を視聴者に報道することの難しさを昨日TV報道を見ていて気がつきました。内容は2つ上のIskwNTさん宛ての返信のようなことなのですけれども。僕も頭を整理してから、この件についてもう1つ記事を書いてみようかと思うようになりました。
ご返事を急いでおりませんので、お気になさらないでください。
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コメントありがとうございます (ニュース・ワーカー2)
2009-01-06 02:24:23
美浦@ニュース・ワーカー2です。拙ブログへのコメントありがとうございました。ご質問に答えさせていただきたいのですが、考えを整理する時間が必要かなと感じています。少し時間をいただきたいと思います。ご容赦ください。
コメントは新しいエントリーで紹介させていただいています。
http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20090106/1231175890
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IskwNTさんへ (とね)
2009-01-06 01:58:58
感想を書いていただき、ありがとうございます。

昨日まで僕は昼間は派遣村でお手伝いしたり、夜はそのレポートを書いて過ごしたので、今夜やっとニュース報道や他の人のブログや2ちゃんねるなどでの心無いコメントなどをじっくり読むことができました。

ニュースの映像から受ける印象は僕が実際に見た印象と少し違っていました。ニュースでは30歳代の派遣切りされたばかりの人がインタビューされていて、講堂などの映像は後ろから撮影しています。
正面から撮影する場合も胸から下だけを撮影します。
だからそのような映像だけだと視聴者はどういう年代、雰囲気の人が中心かよくわからないから想像するしかありませんよね。

実際のところは40代後半から60代までの人が多かったと思います。放送禁止用語ではありますが「乞食」という言葉から連想されるようなボロボロの服を着た人は数名だけ見かけました。

あとテレビカメラが撮影する人は、見るからに不潔な服装の人を避けているように思いました。実際は不潔な服装の人のほうが多かったのです。(不潔なのは風呂に入れない状況だから、仕方のないことだと理解した上で僕は書いています。彼らを嫌っているわけではありません。)

ですのでカメラをどこに向けるか、誰にインタビューをするかによって視聴者の受ける印象は全然違ったものになるということが今日実際の報道を見てよくわかりました。また悲しい曲をBGMに使いながら報道しているニュースも見ましたが、より悲惨さを強調しているようにも感じました。カメラマンは映像だけを局に持ち帰りますから、あとは彼らがどう報道したいかによって視聴者の印象を左右してしまいます。

僕の文章は文章でTさんという特定の人物にフォーカスをあてていますが、個性がかなり強い人という点を除いて彼は平均的な村民だと思うのです。彼は50代半ばです。

業種によって派遣労働者のイメージもだいぶ違いますよね。(建設現場に派遣される人とパソコン事務に派遣される人は平均年齢や雰囲気が全く違いますし。)

「派遣社員」という言葉に対して抱いている人物像が人によって千差万別なので、派遣村に来た村民が元派遣社員なのかどうかは、人によってかなり違う判断になると思いました。

「困っている人を助ける。」ということ自体はシンプルですが、いざこの問題や派遣村のことを正確にブログの記事にしたり、報道したりするのはとても難しいと今日あらためて思いました。

でも、彼らがどんな年齢、タイプ(雰囲気)の人であっても、生活困窮者であることには違いないので、僕としては支援すべき人たちだと思うのです。

いただいた感想と関係ないことを書いてしまいました。。。。
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おつかれさまです。 (IskwNT)
2009-01-06 01:13:14
おつかれさまです。派遣村のレポートにとても感動しました。
私は東京から遠く離れた地に住む者です。そのせいか、このレポートを読むことがなければ派遣村の出来事も新聞を読み流していただけだったと思います。
私の住む町でも、この不況のタイミングで大手デパートの閉鎖とか大手メーカー工場の大規模な派遣切りが行われおり、決して他人事では無いのですが、それでも自分の身に降りかかっていないだけに多少楽観視しているところもありました。
ただ、それではいけないと考えさせられました。今の状況や現実をきちんと受け止めて、正しいことをしないといけないですね。私がこの派遣村のような機会に出会ったときには、なにかできることをしたいと思います。
このたびは、とても良い勉強をさせていただきました。ありがとうございました。
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内山さんへ (とね)
2009-01-06 00:41:35
コメントありがとうございます。
長文コメント消えてしまったのですね。もったいない!
僕もたまに同じ失敗することがあります。

あの後、紀伊国屋で「重力波とアインシュタイン」の本を買って帰りました。「アインシュタイン選集2」の論文と見比べながら読んでみたいと思っています。

> 質点の話面白かったです。

あ、そうですか!よかったです。(笑)
このテーマは一般の人はもちろん、物理好きの人にもあまり関心がもたれませんから。。。

ところであの近くにネットカフェってありましたっけ?
おそらく、既にお帰りになっていると思いますが
風邪ひかないようにして勉強頑張って(というより
楽しんで)ください。
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Unknown (内山)
2009-01-06 00:22:43
久しぶりに失礼します。

実は先ほど長いコメントを書いて投稿したのですが、どうやら投稿されていない、消してしまったようです・・・
結構たくさん書いたのに、流石にまたあの長文を書く気が起こらず、ネットカフェの料金もやばくなってきたので書けません、残念です


質点の話面白かったです。

これからもご自愛なさって、楽しい物理の話をたくさん書いてください。
僕も覗かせてていただきます。
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桑原さんへ (とね)
2009-01-05 19:03:47
桑原さんへ
あ、本当ですね。見つけました!
もうすぐ下のほうに消えそうです。(笑)
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>とねさんへ (桑原)
2009-01-05 17:29:08
>ライブドアのトップページで探しているのですけど、僕には見つかりません。
<トップからトピックスへ移動してますね。
http://news.livedoor.com/topics/detail/3962551/
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まさんへ (とね)
2009-01-05 17:25:20
見つからないです。もう下のほうに行ってしまったのかもしれませんね。

みんなのニュースというところに、こういう感じで載せていただいているようです!
http://hotnews.rakuten.ne.jp/entry?url=blog.goo.ne.jp%2Fktonegaw%2Fe%2Ffda4acfc1777ebe89bb54c4b4e22064b
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ないですか? ()
2009-01-05 14:44:05
トップページの下の方にいくつかブログが紹介されてるコーナーがあったのですが…。

私が見た時は、とねさんのは、そこから(一番目のブログの次に)…続きを見るみたいなリンクの次のページにありました。
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まさんへ (とね)
2009-01-05 14:08:27
読んでいただきありがとうございます!

ライブドアのトップページで探しているのですけど、僕には見つかりません。
僕のはgooブログですけれど、ライブドアのサイトでも紹介されるのですね。

村民の顔写真の撮影の件が一般のニュース記事でかなり問題視されているようです。初日と2日目の記事には顔が判別できないように配慮した写真を掲載していますが、これは今後の成り行きを見て削除してしまうかもしれません。
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yuki_beeさんへ (とね)
2009-01-05 14:03:37
コメントありがとうございます。m(_ _)m

ミツバチのyuki_BEEさんということなのですね!いくつも僕と共通点があるそうで。

僕は数学専攻でした。物理はここ3年くらいに趣味で始めたのですよ。テレポーテーションの実験が既に成功しているということに衝撃を受けたから、急に意欲が沸いてきたのです。

英語ブログはエネルギー使いますよね!(笑)だいぶ前にマメに記事を書いていたのですが、そのブログサービスの有料化に伴い、知らないうちに全部消されてしまったのです。それにアクセス数も1ヶ月に10回以内でしたから。。。

どうしても英語で海外に発信したい内容を思いついたら書いてみる、というのがいいかもしれませんね。

yuki_beeさんとは派遣村ですれ違ってしまったようですが、もし来年も同じ企画が行われるとしたら、今度こそすれ違わないようにしたいですね!
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早速… ()
2009-01-05 13:37:35
拝読させていただきました。

livedoorのトップに本当に載ってましたね☆
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auspicious_dayさんへ (とね)
2009-01-05 13:33:47
auspicious_dayさんへ

コメントありがとうございます!
人生の智慧の輪というブログタイトルにしても、その目的にしても素敵ですね!
派遣村についての記事、拝読させていただきました。

今朝から「撤収」で大忙しの状態です。できれば僕も行って手伝いたかったですが、自分の役割は役割としてちゃんと本業の仕事もスタートさせることが大切だと思い、業務開始いたしました。

auspicious_dayさんがおっしゃっているようにブログに個人情報を書くのはとても危険です。ときどき「友達とパーティしました!」とか書いて友人と撮影した写真をばしばし公開されている方がいますよね。僕は「大丈夫なのかな~。。」と思ってしまいます。

僕の場合、このボランティアの件は出発直前に同居している両親に伝えました。「ボランティアはいいことだから。アンタみたいのはもっと積極的に参加すべきだ。」と言っていたのですが、これは労働運動でもあるよ!と言ったらYesでもNoでもなくなってしまいました。(笑)

今年もお互い楽しいブログ記事を書きましょう!

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はじめまして。 (yuki_bee)
2009-01-05 12:53:17
はじめまして。
私は1/3の朝から14時までお手伝いさせていただいたので、
おそらくとねさんとはすれ違いですね。

数日にわたる日記を拝見いたしました。
お手伝いの内容やお互いのバックグラウンドの違いで、
こうも見方が違うものかと(私の文章力のなさが一番ですが。笑)
考えさせられました。

私も失業者の方以上にホームレスの方が多いことには気付いていました。
けれど、おっしゃるとおり、ホームレスの方も【元来】ホームレスだったわけではないんですよね。
そう思うのでブログでも、実際のお手伝いのときにも、
敢えてそのことには触れないことにしました。

他にも
「目の前に困ってる人がいるから助ける」こと、

理科的なところ
(私は理学部卒で(職業は全く違うことをしていますが)、
たいしたことはしていませんが、
科学館のボランティアをしています)、

英語のブログ
(今年の私の予定の一つです!
英語力も私と同じくらいかもw)

等、いくつかの点に勝手に共通点を覚え、
初めて【トラックバック】に挑戦させていただく原動力を頂きました!


とねさんがこうして年越し派遣村のことを書いていただいたことで、
人の「輪」が拡がった事が嬉しくて、
思わずコメントさせていただきました。

長文失礼いたしました。

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同じ日に近くにいたようですね (auspicious_day)
2009-01-05 12:01:05
こんにちは。

ひっそりと書いている私のブログのアクセスが、派遣村のことを書いた途端に跳ね上がり驚きました。ある所でこちらのブログと私のブログが並んで紹介されていたので、こちらへ来て、とねさんの現場レポートを拝見しました。ボランティア、お疲れ様でした。

私は1月2日に派遣村へ行っただけですし、あちらで周りの方と交わした会話などは細かく書きませんでした。私のブログは試験運営中…と言いますか、家族にも友人にも話さず書いているところで、なるべく個人が特定されるようなことは書かないでいます。でもああいう現場では、やはり新しい出会いや周りの人との会話が面白いんですよね。

トラックバックを送らせて頂きました。これからも覗かせていただきます。
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