山荘雑記  

 定年退職後 信州白馬の里山に小さな丸太小屋を建て、
その生活の様子や山や旅の思い出など、気ままに書き綴っています。

大型の貯水槽を設置する

2011年07月22日 | 小屋生活

(新しい大型タンクと今までのポリ容器の水槽)

  山里の不便な小屋の生活では、私よりむしろ経験の多い隣の「堀田亭」亭主のK氏によると、小屋の生活で何より重要なのは、生活用水確保と排泄物処理の2つだと言う。一緒に亭で小屋生活していた若い頃、K氏は毎朝起きると、8キロ離れた駅のトイレまで車で通っていた。私は専ら庭にある地下浸透式のいわゆるポットントイレで我慢していた。80歳近くなってきたK氏はさすがに毎朝のお勤めに疲れたようで、先月中古だが立派な洗浄式水洗トイレを調達し「亭」の近くに設置された。「山荘」の方は、3年前自作した半バイオ式のトイレが今のところ問題なく使えている。
 もう一つの水確保の方は依然未解決で永遠の課題である。裏山の小さな沢からわずかに流れ出る水を、100メートル離れた小屋までパイプで引くという単純なことであるが、雨降りや日照りによる水量の変化。パイプに詰まる土砂とそれを押し流すパイプの口径と必要な傾斜度の関係。現在の小屋建造以前から10年以上も試行錯誤を繰り返して改良を加えてきたがいまだに解決していない。
 今度2つの新しい試みをした。雨降り後、直ぐにパイプが小石や泥で詰まるのは、パイプが細過ぎるためと考え、再びS工業社長のW氏に口径25mmの太いパイプを提供してもらい全長80mを交換した。それと、今までの小さなポリバケツを止めて、全容量300Lという大型ローリータンクを購入し設置した。これが満タンになれば、たとえ流れが止まっても2-3週間の生活には十分である。問題は冬の凍結であるが、ロシアの北部でもない信州の里山で、300Lの水が氷化することはないだろうと甘く見ている。