山荘雑記  

 定年退職後 信州白馬の里山に小さな丸太小屋を建て、
その生活の様子や山や旅の思い出など、気ままに書き綴っています。

ETCの高速料金割引に思う

2009年09月16日 | 生活一般
 民主党が政権に就き、公約のひとつに掲げていた「高速道路無料化」が話題になりつつある。他の交通手段への影響、排出ガスの増大などいろいろ問題があり、実現するには時間がかかるだろうが、原則的には無料化に大いに賛成したい。丁度6年前(2003年)の9月に、1ヶ月近くかけてカナダのバンクーバーから、アラスカのフェアバンクスを回り、ヘインズまで、約7000キロの距離をハイウエイを使ってドライブしたが、高速道路が全区間無料であったことに驚き、ドライバーには有難かった。もし日本の高速道路並みに通行料を払っていたら、出費は大幅に増加したことだろう。
 ほとんど毎月最低1回は、白馬の山小屋に通っているが、長時間の運転が身体に堪え、一昨年から車を止めて、高齢者用ジパング割引で経済的にも安い電車に替えてきた。そのために現地の足を確保するためにわざわざ中古の軽トラまで買って備えた。
 ところが今年の始め頃、政府が休日の高速料金をどこまで行っても1000円という、びっくりするような割引を実施した。ただし、ETC利用者に限るというのである。通常自宅から白馬まで京滋、名神、中央、長野道経由で1万円近くかかる。それまでETC車載器を付けていなかった私は慌てて付けようとしたが、どこのカーショップに行っても売り切れで、入荷の見込みはないという。同じ時間に同じ道を走りながら、ETCのない車はETC搭載車の10倍近くもの料金を支払い、付けたくとも車載器は品切れという不条理に、何故もっと議論が沸き起こらないのか不思議だった。それほどETCが普及しているのであろう。
 今年の8月になってやっと私の車にもETCが付き、初めて土,日に山小屋往復に利用した。幸い往復とも渋滞がなく、今まで節約のため一般道など織り交ぜて片道9時間かかっていたが、高速通しでは6時間に短縮でき、疲れもかなり減った。
 苦労してやっとETCを付け、人並みに割引の恩恵に授かることになったが、近い将来、この車載器も不必要になるかもしれない。