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「ロゼットとは」今さら聞けな~い!花や植物の話!

2017年11月20日 | 花や植物の話
「ロゼットとは」葉っぱの状態!花や植物の話!


タンポポ

ロゼットやロゼット状という言葉に出会いませんか。
地べたから直接葉っぱが出てることを、ロゼットと言います。

草花には、地面から茎を伸ばし、葉っぱが付いてくるタイプと、
茎がなくて、放射状に葉っぱが広がるタイプがあります。
タンポポやスイセンを思い浮かべて下さい。
茎がなくて地面から、直接葉っぱが出てるように見えますね。
その葉を根生葉(こんせいよう)、根葉(こんよう)、根出葉
(こんしゅつよう)と言いい、植物の葉っぱの形態の一種です。

良く見ると見えないけれど、葉の付け根に極短い、数ミリの茎があったり、
なかったりで、地面から生えているように見えます。
特に秋に発芽して春に咲く多年草や越年草が、
冬越しのために、冬の根生葉だけの形態をロゼットと言います。


イチゴ

なぜ、ロゼット植物になるか。
茎をつくるためのエネルギーが節約でき、そのエネルギーを葉や根に回して、
光合成によるエネルギーを、子孫を残す栄養補給をしている。
ロゼット植物は茎が短く葉が密集するので、
葉っぱが重なるのを防ぐため、放射状に配置しています。

冬の間に光合成によるエネルギーを蓄え、
春に花を咲かせて子孫を残すのが、ロゼット植物の生き方なのです。
そして昆虫に授粉してもらうために花を目立たせ、
風などで種子を遠くに飛ばしたりするためには、
花の位置は高くないと困るので、花を咲かすときには茎を長く延ばします。

ロゼット植物には大きい植物がありません。
河原や砂丘などの荒れ地の過酷な環境で生き延びるためです。
過酷な環境では、種子から芽生えて何年もの間、ロゼットの状態で、
少しずつ成長し栄養を蓄えたのち、茎をのばして花を咲かせます。

またヒマラヤやアフリカなどの高山帯や砂漠地帯では、
葉っぱのサイズがメートル単位になる大型のロゼット植物が存在します。


多肉植物

いかがでしたか?
花の楽しみ方は、色々ありますね。
自然界や植物を知る事も、そのひとつです。

ロゼット植物のロゼットは、バラの花の形を現す言葉だそうです。
形が八重のバラの花に似ているからでしょうか、
あまり似てもいないように思います。

ロゼット植物の生き方は、自然環境から生まれたのでしょう。
子孫を残す方法として、機能的だと思います。

ダイコンやカブは太い葉柄(ようへい)(水分を送る)に葉を付ける
代表的な根生葉の植物。ダイコンやカブは根から直接葉柄を伸ばし、
茎がないように見えるが、白い部分は根ではなく、胚軸(はいじく)
と呼ばれ、上部が茎で下部が根です。不思議ですね。
胚軸は胚軸で、茎でも根でもありません。




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