明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

熊本観光 勝手にリサーチ

2011-02-25 | 猫な日々

 18日(金)の夜から20日(日)は熊本に行ってきました。

事業仕分けがない今の時期に、できるだけ地方を巡ろうと思っているんです。(ちなみに、去年は島根県と鳥取県に行ってきました。)

 
大手旅行会社などの観光ガイドやパンフレットには「阿蘇山」、「熊本城」、「水前寺公園」・・・昔からの有名観光地が前面に出ていますが、メジャーなスポット以外にも魅力的な場所は多いのに、あまりPRされていないというのはいつものこと。とりあえず県や市、観光協会のHPなどをチェックしてから現地入りしました。

 結論としては
1 建物や景観が秀逸
2 野菜や果物が美味
3 幻想的な古い町並み など、魅力が満載でした。

 事前のリサーチで
気になっていたのが、くまもとアートポリスKumamoto Artpolis,略称:KAP
建築や都市計画を通して文化の向上を図ろう、というコンセプトで実施されている県の事業だそうで、当時知事を務めていた細川護煕さんが、画一的になってしまった日本の町並みを反省し「熊本らしい田園文化圏の創造」を目標として掲げ、後世に残し得る文化を熊本県で実現させることを目指していたそうです。くまもとアートポリスによるプロジェクト施設は67件以上も竣工しており、海外メディアには「県全体が建築博物館である世界にも類を見ない地域」として紹介されているんだそうです。とてもすべては回り切れませんでしたが、素晴らしい建築物ばかりでした。

 
そのマインドが浸透しているからなのか、実際に足を踏み入れた熊本市内には、個性的なお店が沢山あり、街中は路地歩きが楽しかったです。写真はセカンドサイトというレストランやイベントスペースを備えた空間です。こちらも
「くまもとアートプロジェクト」の受賞作品です
 

ほかにもお洒落なカフェや凝ったディスプレーで溢れた街。

それから、野菜や果物が本当に美味しかったのです。素材がよいからお料理もおいしい!

八代産の塩トマトはデザート感覚で食べられるし、五木・五家荘などの味噌豆腐は和風チーズといった味わいでワインにもぴったり、野菜は味が濃くてスチームしただけでおいしいし、でこポンや晩白柚、いちごなど新鮮な果物もたっぷり。ビタミン補給の旅になりました。

 

また、山鹿灯籠まつりで有名な山鹿は、妻籠や高山の風情です。
 
冬のイベント
百華百彩を観てきましたが、竹を利用した灯り、お寺の境内でさえ静かな音楽が流れ、とっても幻想的で街全体がアートという雰囲気。これも「くまもとアートプロジェクト」の1つでした。 
 
   
 いたるところに灯りのアート

  
    歌舞伎が上演される「八千代座」

 

その山鹿の路地で、「千代の園」という造り酒屋をみつけました。ほのかな灯りの中に雛人形を飾り付けた広間、火鉢がそっと置かれ、フィリップ・スパークのイーナの歌が流れ、まるで異次元の空間に迷い込んだような錯覚を起こさせます。

 店主は山鹿の街づくりに関わっている方だそうで、新しい食の提供についてや、町並みの魅力などについて、しばらく話し込んでしまいました。「金柑」や「竹」がものすごく豊富で、酒と味噌の店が並んで立地しているのだから、竹の器に金柑味噌を作って酒のつまみはどうか、など提案しましたが、いつも地元の方(それも商工関係者)だけで話し合っていたため、旅行者の私からみた「山鹿の魅力」は新鮮だったようです。しばしば、観光のPRには「よそもの・わかもの・ばかもの」の意見を取り入れろ、といいますよね。地元の学生、主婦、他県の人など観光分野以外からの意見を聞くのもよいですよね

 

今回の熊本は、期待以上の発見があって充実したものでした。新幹線の開通も間近だし、多様な魅力をPRしてほしいですね。
 
熊本サプライズキャラクター「くまモン」も灯籠でPR


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