明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

図書館は便利ですが

2010-03-07 | 事業仕分け

先日までの安静に備えて、図書館でたくさん本を借りていました。

本当に図書館は「あると便利」ですよね~

でも、無くなったら、どのくらい困るのでしょうか…


事業仕分けでは、「図書館運営事業」がよく取り上げられます。
図書館は常に本を購入し続け、ビデオ・DVDを貸し続け、読み聞かせなどのソフト事業もニーズは高い、職員の人件費もかなりかかり、建物の維持管理費も莫大・・・
いままでと同じやり方で存続していくと、いずれくる老朽化や大規模修繕に対応が苦しくなってきます


でも、「不要」と思っているのではありませんよ。あり方を一緒に考えてほしいのです。

何年か前の事業仕分けのこと。

A市では「住民が望むし、借りる冊数が増え、実績数が上がる」という理由から、新刊本を次々と買う計画でした

それに対し、ある仕分け人は「出版社や街の本屋さんを追い詰めるような方針で、本当にA市に将来があるのか?住民のためになるのか?」と問いかけていました

ごく一部の心ない住民は、ただで借りることのできるものを大切に扱ってくれません。もっと新しいものを、もっと便利に・・・といった要望は高くなる一方です

図書館の職員も、より早く、より新しく、より専門的な本を、より多くの方に読んでほしいから一生懸命です。
でも、まち全体の事業を考えるとき、少し我慢して、もっとほかの事業ほかの困っている人たちに振り分けようと、立ち止まることも必要なのでは、と思っています。

広域でとらえ、それぞれの図書館の役割を分担してみるとか、
ソフト事業を図書館の職員だけでなく、住民の方にお手伝いいただくとか、今後増え続けるであろう補修経費の対策を住民に説明するとか、やらなくてはならないことは山積しています。(もちろん、図書館に限った事ではありませんが)
こんなことを考えて、図書館運営事業に臨むので、図書館応援団(?)の市民の方に嫌われてばかりですが・・・

でも、図書館という館で本を用意して待っているだけではなく、あらゆる場所に出向き、またはWEBを活用し、住民の知への欲求に応えようとする取り組みをしている自治体も多くて、がんばっているな~とうれしく思います


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