明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

行政事業レビュー公開プロセスに出席します

2012-06-17 | 事業仕分け

 「行政事業レビュー」の公開プロセスは、3週目、いよいよ最終週になります。連日、ネット中継は5万人ほどの視聴者とか。驚きの数値ですが、それだけ多くの関心を寄せていただいているんですね。
 
 行政事業レビュー公開プロセスは、平成22年度に試験的に導入され、昨年度は震災対応で実施できず、今年度から本格的に実施することになりました。
 行政が行う様々な事業は、国の発展や経済の活性化によって、国民の繁栄につなげるためのとても重要なものですが、それがきちんと機能するためには、事業が効果的に、効率的に執行されているのか、そもそもに立ち返ってチェックすることが重要で、事業仕分けもその一翼を担っていると言えるでしょう。
 
 今まで政府が行った事業仕分けは、外部から特定の事業を取り上げてチェックしてきましたが、この 「行政事業レビュー」では、全ての府省に設置されている「予算監視・効率化チーム」が中心になって、自らの事業をゼロベースで点検し、事業の拡大、改善、縮小、廃止などを決めるというもので、自ら行うことから各省版事業仕分けともいいます。
 地方自治体の事業仕分けでは、同業者・当事者である仕分け人が事業を見るので、どこが良くてどこが悪いかよくわかります。
 国も同様で、当事者である府省の「予算監視・効率化チーム」がチェックするのですから、機能すれば、こんな頼もしいことはありません。

 また「予算監視・効率化チーム」のリーダーは各省の副大臣などが担当しており、この何日かのネット中継でも、最後の判断は副大臣がしていました。当事者が判断したのだから、よもや覆ることなどないでしょう。政治の責任は重大ですが、それを受け、官僚たちが真摯に受け止め、改善に取り組んでくれることを期待しています。

 現在、各省庁のHPで、全ての事業シートが国民に公開されています。
その一部の事業について、今回、外部有識者を交えた「公開プロセス」として実施されるのです。なかなかシートだけ見ても分かりにくいですからね。事業説明や疑問点を整理し、議論することは、わたしたち国民の理解につながりますね。

 私は火曜日の財務省関税局、国税庁に出席します。
関税局の事業は、密輸事犯などを水際で防ぐための「大型X線検査装置」の整備等経費です。
モノがモノだけに、秘密にしなければマズイ内容が多いです。
もしかしたら、麻薬密輸組織がネット中継を熱心に見ているかもしれないし・・・
というわけで、オブラートに包みながらの議論をどう進めるか考えています。

 2つめの事業は国税庁の広報活動です。
 先日、事前の説明会がありましたが…
なんというか○×△  事業が該当したことがよほどご不満なのでしょうか。説明された方からは、「気にくわない」オーラがものすごく出ていました。終始不機嫌、書いてあることを下を向いて早口で読み上げる、説明を求めても「それは当日に説明する」
シートの記述は形だけで、かつての官僚たちが説明用に使ったポンチ絵で説明していました。

 国の仕分けも回数を重ねるたびに説明が上手になり、またせっかくの機会だからメディアを上手に活用しようと、説明責任を果たすような良い資料、真摯な態度が示されるようになってきていたので、この対応には驚きました。
まぁ、それはそれ。問題は、事業内容です。

 国民に租税の重要さを理解してもらう広報とは?  難しい問題ですね。
広報はやってもやらなくても、すぐに効果は表れません。だから、ヤル気がない人ほど去年と同じことをやっていればよい、と考える。どれほど真剣に考え、取り組んでいるのか、税金が使われているんだから、ちゃんとやってもらわなくちゃ!

というわけで、火曜日に参加してきます


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。