明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

市道を新設改良する時の優先順位は?

2010-06-21 | 事業仕分け
愛知県高浜市の事業仕分けが6/19~20で実施されました。
仕分け人が議論をし、その議論を聴いた市民のみなさんが事業の適否を判断する「市民判定人」方式も、
高浜市で3回目。

そのなかから、わかりやすい事例 「市道新設改良事業」 の議論をご紹介します。

市道改良は、限られた財源の中からなんとか捻出し、工事個所を決めていきますが、
この採択の基準が明確ではないのです。
(高浜市の名誉のためにも、他市でも多く見受けられることと補足しておきます)

救急車や消防車が進入できない狭隘道路の改良がまだ終わらず、
整備すべき道路の総延長や、年度ごとの整備計画もできていませんでした。

緊急の道路が予算措置されず、今年度予算では国や県の補助金がつく道路が採択されました。
市民の方からは、「危険な道路よりも、補助金がつく道路を優先させるのか?」と疑問の声があがりました。
整備方針をしっかり持ち、年度計画をキチンと備えないと、
必要な費用が確保されない、財源見合いの予算となってしまいます。

2日間を通して、市民の方たちからは、ごく自然な声が多く寄せられました。

とかく、住民は恣意的な情報をうのみにするとか、
感情に左右されやすいとか・・・悪く言う人もいますが、
市民判定人方式で事業仕分けを実施すると、
やはり、みなさんは自分の住んでいる町だから、真剣です。
自分の子供や孫に負担をかけるのは良くない、と必ず言われます。

受益と負担が直結しているから、自分だけの欲求を制御する意識が働く!
これが本来の住民自治なんだなぁと、再確認しました。

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