明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

ヘリコプター欲しい?

2010-01-25 | 事業仕分け

 今日、傷害事件が発生し、私の職場のビルの上ではヘリがずっと大音響でホバリングしていました。下から見ているだけでは、警察ヘリなのか民間ヘリを借りて飛ばしたのかわかりませんでしたが

それを見ていて、ある県の事業仕分け 「防災ヘリコプター」 を思い出しました。

その県では、防災ヘリ1、県警ヘリ2、計3機を所有しています。その県庁所在地の政令市にも1機、隣接の各県もすべて配備。ほかには近くの自衛隊(陸、海)がもちろん配備。こちらの県民は大規模災害があっても、すぐにヘリが出動してくれ、安心です。

しかし・・・・ ヘリが出動するような大規模災害は、そうそう発生するわけもなく、この防災ヘリ1機が20年度に働いたのは、48日のみ。

ほかのヘリの状況は把握されていませんでしたが、みんなが持っているヘリの待機時間を寄せ集めたら、1機くらい不要となってしまうのでは?と思ってしまいます。

住民の安心はもちろん重要です しかし、そのためには一体、何機あればよいのでしょうか?自衛隊などの高度なシステムなどが搭載されていない一般仕様のヘリでさえ、2億円以上かかるそうです。さらに、購入後は、メンテナンスや飛行士の確保など、年間に1億円以上かかってしまいます。

どこまで安全を確保するのか、そのためにはどのような手段が最適なのか、さらにそこにかかる費用はどの程度に設定するのか・・・明確な答えは出てきませんでした。「何億円かけても、うちの県で自前のヘリを持つ」ことが、県民にきちんと説明され、理解されて、はじめて「必要」という判断ができるのだと思います。

ちなみに、首都圏の自治体ではヘリ未整備県が多く、(政令市が消防ヘリを所有してはいますが)、ヘリの共有による共同運航、民間機委託など、さまざまな工夫がされているようです。

あなたは、「安全」をどこまで確保すべき、と考えますか?

 


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