BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

キソ,キホン

2021-10-29 | #日本語教育

基礎は知っておくこと、基本は何度も使うもの、この区別でよい。
基礎となること、知っておかなければならないレベルの段階はいくつもある。基礎レベルに、入門、初級、中級とするべきで、その段階にある。上級は日本語教育が設ける、いわばより高級のことで、その上限となるレベルは設定することは難しい。学習が進めば、中級あたりまでで基礎段階とすべきであろう。するとその基礎事項はなんであるか。
基本となることは、その基礎との関連で見れば、そこでよく使うもの、繰り返し出てくるものとなる。それは学習内容、教材に拠るし、基礎と言っても必ずしも習得しよいとは限らないから、基本事項にして習得の便を図ることになる。基礎であって基本であることは修得度合い、熟達度による。さらに基本はその学習分野によって、その違いを見せることになる。繰り返し学習する基本はそこに特異性を見出しことになる。
よく、わたしもそう言ってきたのであるが、基礎となる学習語彙は主観に拠る選定で、基本となる語彙は資料、分野によって客観的に選ばれたもの、多くは重要度となる
使用頻度の高いものである、とされてきた。これを学習者に沿ってとらえるならより修得しやすいものとそうでないものとがあって、そのいずれもが基本となる事柄となる。基礎があって基本を重ねる、くりかえし基本を練習して基礎となるということである。


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