![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/72/2a/900394497e0557650aeb969e6f27a81f_s.jpg)
紙媒体はこれまでの新聞購読による。そこへデジタル版はデジタル読みになる。スクロールしてスルーする。タイトルも横並びになるから平板な字面にまたそこをスクロールする。活字の斜め読みとは異なる。こうして、しばらく購読を中止してデジタルも読まずにいて、いま、それを再開した。1月からデジタル版は契約していない。デジタルはアナログと違って、何がどう違うかわからないのだが、記事の見つけ方ができなくなる。タイトルを眺めていてリード様になるものを、そんなに詳しい頭出しはないが、結局は眺めてしまうから量的な読み取りにならない。紙による活字メディアに慣れてしまったからだろう。
話題を読むためにはやはり画面の平板さがあって、何も新聞の組み版につられていたわけではなかろうに、デジタルとするパソコンのディスプレーではいくら画像があってもその印象を得られない。メディアが取り上げる話題が何かについてはポータルサイトの小見出しを眺めるだけでよい。そこでは大体提供される記事が制約によって似たり寄ったりなのである。活字媒体でどれを読んでも配信会社のニュース記事と写真であったりしたかつてから比べると選定するサイトのスタッフによって少しは変わるだろう。そういってみても今はデジタルの配信を読むためにはそれなりの対価を求められて情報は途中で有料サイトへの導入となる。
どこもかしこもデジタル記事はそれを読まない。ポータルサイトが転載するニュースの全文になると、それを見る。大手新聞社のすべてでサンケイよみうりウエブの一部を除いてサイト上の情報伝達は途切れるからその記事見出しも見なくなってしまった。つまりは新聞記事に向わなくてもニュースはほかのチャンネルから受け取ることができる。むしろリードも本文もでデジタル記事の新聞とそのサイトにあらわれるありようにはネットの限界を示している。広告の煩雑さだけ、ポップアップの見苦しさ、これでは紙媒体を入手した方がよほど読むことになるだろう。というわけで、日経購読を再開したわけで、中日新聞と合わせて新聞は新聞となるもとの読みように戻ったのである。いずれふたつもいらないのでひとつになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5e/c3/ef56377b062164026f30b28bbc86cb06_s.jpg)