ビジネスシステム(BS)とビジネスモデル(BM)。似たような言葉ですが、意味は全く違います。今日は、この2つの言葉の違いを簡単に整理しておきましょう。というのも、最近取り組むことになった課題が、BSに大きく関係してくるものだからです。
とりあえず、参考文献は次のものです。伊丹敬之+一橋MBA戦略ワークショップ『企業戦略白書Ⅴ』東洋経済新報社。この第2部がBS分析になっていて、第4章で今回の話題が触れらています。ですので、よく知りたい方はこちらをお読みいただければ良いかと。05年の日本企業の戦略の傾向やら何やらを知るには面白い本だと思います。
まずは一般的に使われるBMからいきましょう。BMとは「利益を上げるための仕組み」と解されているはずです。製品やサービスを提供する一連の流れの中のどの部分で自社が利益を上げるか。例えば、デルの事例が紹介されています。デルコンピュータは、PC販売を直販で行い、個別受注生産でカスタムオーダーに対応するBMを築いたことで有名です。デル・モデル。これがいわゆるBMです。
では、BSとは何ぞや。簡単に言えば、「実際の仕事の仕組み」のことです。こうすれば利益が上がるという絵を描いたものがBMだとすれば、どうすればその絵の通りに利益が上がるかという実行プロセスを仕事の仕組みとして実現したものがBSとなります。これについても、やはりデルで説明がされています。PCの基本デザインと開発を自社で行う一方で、部品生産は他者に任せ、でも生産、販売、サポートは自社で行う。生産の中でも組立とソフト組み込みを効率的に行うために、市場の近くに生産工場を立地する。こんな感じで、BSとしての実際の仕事の仕組みもまたBMに沿って組まれていきます。
このようにBMの有効性を担保するものがBSだという説明がなされます。そして、良いBSを組むと単に利益が上がるだけではなく、継続的な優位性も確保されます。そのあたりの詳細は本書を読んでもらいましょうか。
今日の要点は1つ。BSとBMとは違うと言うこと。言葉は正確に。学校でいつも注意されるポイントでした。
とりあえず、参考文献は次のものです。伊丹敬之+一橋MBA戦略ワークショップ『企業戦略白書Ⅴ』東洋経済新報社。この第2部がBS分析になっていて、第4章で今回の話題が触れらています。ですので、よく知りたい方はこちらをお読みいただければ良いかと。05年の日本企業の戦略の傾向やら何やらを知るには面白い本だと思います。
まずは一般的に使われるBMからいきましょう。BMとは「利益を上げるための仕組み」と解されているはずです。製品やサービスを提供する一連の流れの中のどの部分で自社が利益を上げるか。例えば、デルの事例が紹介されています。デルコンピュータは、PC販売を直販で行い、個別受注生産でカスタムオーダーに対応するBMを築いたことで有名です。デル・モデル。これがいわゆるBMです。
では、BSとは何ぞや。簡単に言えば、「実際の仕事の仕組み」のことです。こうすれば利益が上がるという絵を描いたものがBMだとすれば、どうすればその絵の通りに利益が上がるかという実行プロセスを仕事の仕組みとして実現したものがBSとなります。これについても、やはりデルで説明がされています。PCの基本デザインと開発を自社で行う一方で、部品生産は他者に任せ、でも生産、販売、サポートは自社で行う。生産の中でも組立とソフト組み込みを効率的に行うために、市場の近くに生産工場を立地する。こんな感じで、BSとしての実際の仕事の仕組みもまたBMに沿って組まれていきます。
このようにBMの有効性を担保するものがBSだという説明がなされます。そして、良いBSを組むと単に利益が上がるだけではなく、継続的な優位性も確保されます。そのあたりの詳細は本書を読んでもらいましょうか。
今日の要点は1つ。BSとBMとは違うと言うこと。言葉は正確に。学校でいつも注意されるポイントでした。
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