少しはビジネスの本も取り上げてみたいなということで、4冊目は『ストーリーとしての競争戦略』(楠木建著/東洋経済)にしたいと思います。ビジネス分野ではかなりベストセラー的になっている本なので読まれている方も多いのではないでしょうか。いつだったか週刊東洋経済でも特集記事が組まれていましたよね。なかなか興味深く面白い本なので、少々厚めですが、気になる方は是非ご一読されることをお勧めします。
で、こちらの本ですが、タイトルを読んで字のごとく、「戦略はストーリーである」という観点から書かれているものです。これで全てと言ってしまってはこれで終わってしまうので、何かしら自分なりに考えたところを少し書いてみたいのですが…。別に本の解説をしようと思っているわけではないので、内容をきちんと理解されたい方は原書をお読みください。以下、あくまで私の読後録なので参考まで。
まずは「ストーリー」というキーワードから考えていきましょう。この「ストーリー」というワードに著者が言いたいことが全て含まれているように思えます。いい戦略は、よく書かれた物語である。逆に言えば、面白い推理小説も、よくできた戦略も、本質は同じである。そんなことを言っているかのようでもあります。面白い物語ってどんなものか。そもそも、絵でも写真でもなく、物語であることの意味って何だ?。そんなことを考えてみることが、この本で著者が言いたいことを読み解くヒントにもなるのではないか。なんてことを考えてみた次第です。
面白い物語を考える前に、物語が持っている特性から考えてみましょう。著者はなぜ企業の戦略を絵や写真ではなく、物語(=ストーリー)と言っているのか。物語って何なのか。あまり難しいことではないので、通り過ぎてしまいそうなポイントなのですが、あえて1回立ち止まって考えてみたいと思います。絵や写真と物語の決定的な違いは何か。それは「静的」か「動的」かという点に集約されます。当たり前すぎて、だから何だと言われそうですが、これが結構重要なポイントだと著者は指摘されているのです。続く。
で、こちらの本ですが、タイトルを読んで字のごとく、「戦略はストーリーである」という観点から書かれているものです。これで全てと言ってしまってはこれで終わってしまうので、何かしら自分なりに考えたところを少し書いてみたいのですが…。別に本の解説をしようと思っているわけではないので、内容をきちんと理解されたい方は原書をお読みください。以下、あくまで私の読後録なので参考まで。
まずは「ストーリー」というキーワードから考えていきましょう。この「ストーリー」というワードに著者が言いたいことが全て含まれているように思えます。いい戦略は、よく書かれた物語である。逆に言えば、面白い推理小説も、よくできた戦略も、本質は同じである。そんなことを言っているかのようでもあります。面白い物語ってどんなものか。そもそも、絵でも写真でもなく、物語であることの意味って何だ?。そんなことを考えてみることが、この本で著者が言いたいことを読み解くヒントにもなるのではないか。なんてことを考えてみた次第です。
面白い物語を考える前に、物語が持っている特性から考えてみましょう。著者はなぜ企業の戦略を絵や写真ではなく、物語(=ストーリー)と言っているのか。物語って何なのか。あまり難しいことではないので、通り過ぎてしまいそうなポイントなのですが、あえて1回立ち止まって考えてみたいと思います。絵や写真と物語の決定的な違いは何か。それは「静的」か「動的」かという点に集約されます。当たり前すぎて、だから何だと言われそうですが、これが結構重要なポイントだと著者は指摘されているのです。続く。