今回は、1月20日(月)の日経新聞の経済教室「就業支援は「性格力」重視で」の記事に遅ればせながら反応してみました。慶大の鶴教授の記事ですが、ポイントの欄には「学力より性格が職業人生に大きな影響」「性格スキルは成年期以降も向上が可能」「企業外の訓練より職業実習で高い成果」と書かれていました。
就業力を考える際にスキルに注目するとした時、シカゴ大学のヘックマン教授の研究ではいわゆる学力のような認知能力(=認知スキル)と個人的な形質としての非認知能力(=性格スキル)のうち、後者の影響、その中でも「真面目さ」が職業人生にかなり大きな影響を与えているとのことです。で、その時、性格スキルは必ずしも先天的なものでは無く、仕事を通じて向上させることが可能だという点がポイントです。
ただ、本文中にも書いてありますが、複雑な仕事になると性格スキル以上に認知スキルの影響が大きくなるそうです。また、失業者や低賃金労働者にとっては性格スキルがより重要だが、熟練労働者や高賃金の人は認知スキルの影響が大きいということです。
つまり、この記事では「仕事を得る」という点に関して考えると、従来の職業訓練的なものよりも、「真面目に働く」「一緒に働く」という性格スキルの向上を考える必要があるのでは?ということを仰られている理解です。
で、私が反応したのは、研究成果は確かに上記のとおりなのだとしても、実際に人事の仕事をしている実感値としては、より上位層の方でも「性格スキル」の方が重要なのでは?と思うことが多いからです。「仕事はできるけど性格が…」という話は良く聞きますが、その人が本当に仕事ができるのか、もちろん、突き抜けて仕事ができる人が必ずしも性格的にいい人ではないことも多々ありますが、通常組織で仕事をしていることを考えると、性格スキルが弱くていい仕事ができるようには思えないのです。これは人間関係を重視する日本企業をベースに考えるからでしょうかね?。
もう1つ、これが後天的に訓練して獲得可能だとすれば、失業者向けの職業訓練という話ではなく、企業内の一般的な育成プログラムにこそ織り込めないか?と思った次第です。昨年の組織開発の話ではないですが、関係性の質を高めるために「性格スキル」って重要では?と思えるからです。
就業力を考える際にスキルに注目するとした時、シカゴ大学のヘックマン教授の研究ではいわゆる学力のような認知能力(=認知スキル)と個人的な形質としての非認知能力(=性格スキル)のうち、後者の影響、その中でも「真面目さ」が職業人生にかなり大きな影響を与えているとのことです。で、その時、性格スキルは必ずしも先天的なものでは無く、仕事を通じて向上させることが可能だという点がポイントです。
ただ、本文中にも書いてありますが、複雑な仕事になると性格スキル以上に認知スキルの影響が大きくなるそうです。また、失業者や低賃金労働者にとっては性格スキルがより重要だが、熟練労働者や高賃金の人は認知スキルの影響が大きいということです。
つまり、この記事では「仕事を得る」という点に関して考えると、従来の職業訓練的なものよりも、「真面目に働く」「一緒に働く」という性格スキルの向上を考える必要があるのでは?ということを仰られている理解です。
で、私が反応したのは、研究成果は確かに上記のとおりなのだとしても、実際に人事の仕事をしている実感値としては、より上位層の方でも「性格スキル」の方が重要なのでは?と思うことが多いからです。「仕事はできるけど性格が…」という話は良く聞きますが、その人が本当に仕事ができるのか、もちろん、突き抜けて仕事ができる人が必ずしも性格的にいい人ではないことも多々ありますが、通常組織で仕事をしていることを考えると、性格スキルが弱くていい仕事ができるようには思えないのです。これは人間関係を重視する日本企業をベースに考えるからでしょうかね?。
もう1つ、これが後天的に訓練して獲得可能だとすれば、失業者向けの職業訓練という話ではなく、企業内の一般的な育成プログラムにこそ織り込めないか?と思った次第です。昨年の組織開発の話ではないですが、関係性の質を高めるために「性格スキル」って重要では?と思えるからです。