組織設計。組織デザイン。これらを組織開発の範疇で述べて良いものかどうか分かりませんが、組織開発が組織の中の関係性の質の向上を扱う領域だと定義した以上、そもそもの組織をどう作るかというテーマもまた組織開発の領域の1つと考えるのはそれほど変ではない気がします。
機能別組織。事業部制組織。マトリクス組織。チーム型組織。組織論としては色々な組織形態がありますが、組織開発の視点からすると、組織形態そのものよりは、組織内部にどういう関係性を構築するかというポイントが非常に重要になってくるように思います。というときに、組織設計の基本が何かという話ですが、『組織デザイン』(沼上幹/日経文庫)では「「組織を設計する」という作業は、分業を設計し、人々の活動が時間的・空間的に調整されたものになるよう工夫を施すことであり、そのようにして出来上がった分業と調整手段のパターンが組織デザインである」とあります。分業と調整の設計。これが基本です。そのために必要なのが責任と権限の設計であり、KPIと評価の設計にも繋がってきます。
という風に書きましたが、日本企業では分業と調整の観点で業務の設計をするというよりは、そもそもヒトとヒトとの関係をベースに業務の設計をすることが多いように思います。だからあまり関係性の向上という意味での組織開発が求められないという話だったのですが、これって逆に考えてみるとどうでしょうね。つまり、関係性ベースで組織設計がなされていると仮定して、その関係性を良くするために、あえて分業と調整という機能の観点で組織を見直してみる。別の言い方をすると、ヒトに張り付いたり、ヒトとヒトのしがらみが関係性の質向上を阻害しているならば、本来の機能性の観点からそれらの関係性を一度整理してみてはどうか。そういう話です。
組織開発というと組織内部の関係性を作る方向に考えたくなるのですが、一方で「壊す」という行為も時に重要になってくる気がします。その1つの観点として、機能性の観点から、合理的な判断に基づいて、既存の関係性を壊す、というのもアリではないかと思うわけです。
機能別組織。事業部制組織。マトリクス組織。チーム型組織。組織論としては色々な組織形態がありますが、組織開発の視点からすると、組織形態そのものよりは、組織内部にどういう関係性を構築するかというポイントが非常に重要になってくるように思います。というときに、組織設計の基本が何かという話ですが、『組織デザイン』(沼上幹/日経文庫)では「「組織を設計する」という作業は、分業を設計し、人々の活動が時間的・空間的に調整されたものになるよう工夫を施すことであり、そのようにして出来上がった分業と調整手段のパターンが組織デザインである」とあります。分業と調整の設計。これが基本です。そのために必要なのが責任と権限の設計であり、KPIと評価の設計にも繋がってきます。
という風に書きましたが、日本企業では分業と調整の観点で業務の設計をするというよりは、そもそもヒトとヒトとの関係をベースに業務の設計をすることが多いように思います。だからあまり関係性の向上という意味での組織開発が求められないという話だったのですが、これって逆に考えてみるとどうでしょうね。つまり、関係性ベースで組織設計がなされていると仮定して、その関係性を良くするために、あえて分業と調整という機能の観点で組織を見直してみる。別の言い方をすると、ヒトに張り付いたり、ヒトとヒトのしがらみが関係性の質向上を阻害しているならば、本来の機能性の観点からそれらの関係性を一度整理してみてはどうか。そういう話です。
組織開発というと組織内部の関係性を作る方向に考えたくなるのですが、一方で「壊す」という行為も時に重要になってくる気がします。その1つの観点として、機能性の観点から、合理的な判断に基づいて、既存の関係性を壊す、というのもアリではないかと思うわけです。