前回の記事の中で「組織能力」という言葉を使いました。「組織能力」。なんとなく語感から意味は伝わるのですが、ちゃんとした定義があるのかと言えば結構曖昧な言葉だと思います。経営学や組織論といった分野の中でもちゃんと定義されているかは疑問です。でも、個人的にはこの「組織能力」こそが企業の戦略の実現を左右する重要な要因の1つだと思っています。じゃぁ、「組織能力」って何なのでしょうか?。
私の個人的な理解では、組織における仕事の仕方や人々の振る舞い方、意思決定の仕方などに埋め込まれた、その組織特有の組織成果に繋がる行動様式、のようなものではないかと思っています。という風に書くと、組織文化や組織風土に近い感じもしますが、より組織成果の達成という観点が含まれている理解です。少し短期的な議論を含むイメージとも言えるでしょうか。組織能力を獲得した結果、それが組織風土に繋がっていく。そういう関係性はあると思います。
例えば、ルートセールスを中心に既存顧客との関係性を深めていく営業組織と、新規開拓を中心に新規顧客との関係性を築いていく営業組織では求められる組織能力は全く異なります。また前者であっても、正確なオペレーションで信頼を獲得するのか、迅速かつ柔軟な対応で信頼を獲得するのか、では必要な組織能力は違うように思います。同様に、同じ後者の組織であっても、顧客接点を広げて多数の見込顧客の中からターゲットを絞るのか、最初にかなり絞ったターゲットを徹底して攻めるのか、で必要な組織能力は違います。
要は、至極当たり前なのですが、その企業が取る戦略に応じて必要な組織能力は変わるということです。その意味で、短期的に戦略が変わるならば、新たな組織能力を獲得、構築する必要があるということでもあります。このとき重要なのは、個人のスキルや能力の変化や獲得とは必ずしも同じではないということです。例えば、英語が堪能な社員が増えても、それによって組織の成果に繋がる人々の行動が変化しない限りは組織能力とは言えません。仕事の仕方や手続き、プロセス、判断軸といった組織全体の行動まで落ちる必要があると思っています。
という話を、実務レベルで上手く展開できないかなぁと思っているのですが。
私の個人的な理解では、組織における仕事の仕方や人々の振る舞い方、意思決定の仕方などに埋め込まれた、その組織特有の組織成果に繋がる行動様式、のようなものではないかと思っています。という風に書くと、組織文化や組織風土に近い感じもしますが、より組織成果の達成という観点が含まれている理解です。少し短期的な議論を含むイメージとも言えるでしょうか。組織能力を獲得した結果、それが組織風土に繋がっていく。そういう関係性はあると思います。
例えば、ルートセールスを中心に既存顧客との関係性を深めていく営業組織と、新規開拓を中心に新規顧客との関係性を築いていく営業組織では求められる組織能力は全く異なります。また前者であっても、正確なオペレーションで信頼を獲得するのか、迅速かつ柔軟な対応で信頼を獲得するのか、では必要な組織能力は違うように思います。同様に、同じ後者の組織であっても、顧客接点を広げて多数の見込顧客の中からターゲットを絞るのか、最初にかなり絞ったターゲットを徹底して攻めるのか、で必要な組織能力は違います。
要は、至極当たり前なのですが、その企業が取る戦略に応じて必要な組織能力は変わるということです。その意味で、短期的に戦略が変わるならば、新たな組織能力を獲得、構築する必要があるということでもあります。このとき重要なのは、個人のスキルや能力の変化や獲得とは必ずしも同じではないということです。例えば、英語が堪能な社員が増えても、それによって組織の成果に繋がる人々の行動が変化しない限りは組織能力とは言えません。仕事の仕方や手続き、プロセス、判断軸といった組織全体の行動まで落ちる必要があると思っています。
という話を、実務レベルで上手く展開できないかなぁと思っているのですが。