すでに予告しているように、受かれば冬コミ新刊の一冊は最上と三隈がデートをする話で、そのデートコースは現代日本文学のとある小説から借用する予定です。そのルートを実際に歩いてきました。そのルートとは、東京の山の手というだけで今のところまだ内緒。
手元のGoogle Fitの記録によると、
歩行時間:135分
距離:9.63km
歩数:13,521歩
この歩数、10キロ近くも歩いてこんなものなんですね。ちょっと意外でした。2時間強の散歩でしたが天気も良く、さすがに疲れました。前半はちょっとしたハイキング気分。しかし後半は道筋はほぼ真っ直ぐだし、東京の中心部らしい起伏にも乏しく退屈なだらだら歩きでした。ただの散歩としてこの道を歩くのは、少々苦痛でしょう。
小説ではこのルートについてわずか数行でしか触れていないのですが、実際に歩いてみると、目印になる建物、施設一つとっても作家が如何に多くのことを敢えて語らず、いわば無視する格好で叙述したのかがよく分かりました。
創作、という言葉の意味を改めて考えさせられます。現実をベースにして小説を書く場合(まあ、ファンタジーもきっと同じでしょうが)、何を書くのかと同じ程度に何を書かないのかが意味を持つ、または持たずにはいられない、ということだと思います。
私が書く予定の小説でも、実際の道程を一部ご都合主義的に改変する予定です。これも実地で歩いてみて「さすがにこれは書けないな」と気が付いたことがありました。
その改編を踏まえて、また今回道を間違えてしまったのを訂正しつつ、あと数回はこのルートを歩いてみるつもりです。季節も、もう少し秋らしくなってからの方が都合が良いのです。
とにかく疲れました。
体力の衰えを強烈に自覚する昨今であります。