「若おかみ」は噂に違わぬ佳作

お久し振りです。実はちょっと鬱ってました。

さて、劇場版アニメとしては本年ナンバーワンの呼び声を耳にして、立川シネマシティ（シネマ・ワン）で「若おかみは小学生！」を見てきました。噂に違わぬ佳作でした。いや、実に良かったです。

物語はオムニバスっぽく、エピソードの積み重ねで進行します。何だか「花咲くいろは」と「妖怪ウォッチ」を足して二で割ったような設定で始まりますが、交通事故で両親を亡くした主人公に、温泉旅館で出会う母親を亡くした少年、恋人に捨てられた占い師と、登場人物が出揃って、これは間違いなく「喪失からの回復」の物語なのだなと勝手に合点していました。
ところが最後のエピソードで、単なる「癒やし」を遙かに上回る「赦し」の物語であったことが判明します。正直に言って、これには椅子からずり落ちるほどの衝撃を受けました。

子供向け家族向けの体裁はしていますが、いやいやどうして、普遍性に届くテーマを扱った考えさせる作品に仕上がっていました。
見ないと損、と言い切れる作品です。

上映期間中にもう一回くらい観に行きたいですね。
いえね、実は途中で、誰かの携帯電話が鳴って集中力が切れたのですよ。
あと、CGで作られた動画の処理がとても巧みだったので、今日よりはもう少しスクリーンから離れた席で鑑賞したいな、と思いました。