ほどほど親子

私の住む町は「海老園」という -------------

（エビエン）と書いて（カイロウエン）と読む。
手紙をもらった人はきっと、「いったいどんな町だぁ？」と思うことだろう。

確かに海のそばだが、決して海老の産地という訳ではない。
もしかしたら・・・・・
昔、海老が捕れていたのかもしれんナッ・・・・（ホントかッ？）



最寄りの電停は「楽々園」---------------
これまた、この世のパラダイスか、老人ホームの名前のようだが
いたって、ごくごく普通の住宅街だ。

昔は邸宅の並ぶお金持ちの街だったが、世代が変わり邸宅が売られ、
今ではマンションや、元々一つの敷地を４つ位に分割して建てられた
建て売り住宅が並ぶ街に変わってきている。

もちろん・・・・・
”小梅家”は、そんな賃貸マンションの一つに暮らす、あくまで
「庶ッ民～～」な一家である。



昔、昔・・・ちょっと昔・・・・・・
広島ではまだジャックが珍しく、この街にもジャックが一頭しか
いなかった頃のお話です・・・・・・・・

お父さんと犬はお散歩に出掛けます。
ある朝・・・・・・
ゴミ出しの奥様達から「海老一（カイロウイチ）かわいい～ッ・・・・ 」
と言われたとかで、親子は鼻息も荒く帰ってきました。


「海老一？」と呼ばれていた頃の小梅さん

犬は、もーッ天下を盗った勢い・・・・・・

　

自慢げに鼻をフガフガ言わせながら、そのままお昼寝してしまいました。

　

お母さんは、そんな様子を見て「バカだなぁ～」と思いました。

この街はお金持ちの街・・・・・
ちょっと通りの向こうに行けば、かわいいチワワやプードル、
上品そうなボルゾイやフラットコーデットなどなど・・・・
たくさんのセレブ・ワンコがいることを知っていたからです。

多分・・・・・
ジャックと言う目新しさが、奥様達にそう言わせただけでしょう。
残念だったなッ、小梅・・・・・

それから３年・・・・・・・
この街には、たくさんのジャックが住むようになりました。

お父さんも、お母さんのやっている「ブログ」というもので
全国には、ビックリする位かわいいジャックがたくさんいることを
知りました。

そして・・・・・・
「海老一」と言われた犬は、今やただの「ダラケ犬」となり下がり・・・・

　

そっくりな寝方をする「ダラシない」娘もできました・・・・・

　

お母さんは、お前達のこと。。。。。。
　「不細工」・・・・ではないけれど
　「とびきりかわいい」・・・・訳でもないような気がします。

「ほどほど」・・・というところでしょうか？


ほどほど親子・・・・

「ほどほど」・・・でいいと思います。

それでも、お母さんとお父さんにとっては、
　　「世界一」愛しいワンコ達ですから・・・・・・　　




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「海老一」じゃなくても「世界一」・・・・・？？？
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