散歩はさらに難しい！

　ニコニコ顔の小梅さん！　
　

　今はゴキゲンで散歩する小梅さんだが、最初の頃は随分苦労させられた。

　来た当初は、散歩に出ても「魔物がおりますから！」とばかりに怖がって
　まともに歩くことすらできなかった。
　這いつくばって、まるで“犬の開き”状態だ。
　

　飼い主への信頼同様、まずは散歩を“楽しい”と思わせることから始めようと
　思った。
　今思えば、とりあえずコイツの好きなよ～ぅにさせたのが、いけなかったのか
　もしれない・・・

　１度、散歩が楽しいとわかるや、好奇心旺盛で暴れん坊のJRTの本領が一気に噴出！
　飼い主などおかまいなしの大暴走が始まった！！！

　西にネコがいると気付かば、西へ出向き、ネコとたわむれ（しかられ？）・・・
　

　東にボールを発見すれば、「これは私のですかね？！」とガン見する・・・
　

　子犬特有の好奇心で、興味の対象が一時も落ち着かない！
　その変わり方たるや、もうグルグルも、グルグルさッ・・・！！！
　リーダーウォークって何？！　そんな言葉、忘れてしもうたワ・・

　特に、においを嗅ぐことへの執着はすごかった！！
　常に匂いっぱなし！　散歩中、頭を上げることがない。
　お前は、捜査中の警察犬か・・・？！
　
　
　下を向いて歩くので、結果、どうしても拾い食いも多くなる。
　しかろうと思った時には、もう飲み込んでる ・・・・これにも参った・・・！

　これらのことを止めさせようとした途端、強硬なストライキが始まる！　
　

　何をどうしても、絶対動かない！　
　

　これには、本当に悩みましたヨ・・・！！
　犬って、何があろうと散歩の時は歩くもんだと思ってた！
　引っ張り癖で悩むことがあっても、
　まさか歩かないことで悩むことになるとはね・・・
　本を何冊も読んだけど、やはり引っ張り癖の解消法がメイン。

　衝撃が加わるようリードを強く引く・・・ってのを、まずやってみましたが、
　転がるほど引っぱってみても、悲しいかな、効果がみえませんヨ・・
　
　こうなった小梅は非ッ常～に頑固で、しかっても、褒めちぎっても、一切効果なし。
　エサにも、大好きなおもちゃにも、決して誤魔化されることもない・・・

　タヌキの騙しあいか、はたまた、腹を探りあう策略家達の抗争か・・・
　楽しいはずの散歩が、恐ろしい戦いの様相を呈してきた！（そんなオーバーな・・）　
　そして私は・・・
　再び、ジャックラッセルの我の強さを思い知らされたのでした
　・・・

　結局、知らん振りして背中を向け、向こうが根負けするのを待つ。
　少しでも動いた瞬間に無言でリードを引いて歩き出す・・・
　・・・というのが、１番効果があった気がする。（但し、小梅の場合ですヨ！）

　エサは食うだけ食っちゃって知らんふりきめるし
　　　　　　　（もらえるものは食っておけ！・・by小梅）
　なまじ声をかけたりすると、どうもつけいるスキを与えるようで、
　　　　　　　（人の足もとを見よ！・・by小梅）
　叱る・褒める含めて声かけもダメでした。

　おかげでこの頃は、まあ～ッ散歩には無駄に時間、かかってましたワ！！！
　家から２０mの距離を１時間ってこともあったナ・・
　きっと見る人には、ストライキする犬の横で、
　なす術もなくたたずむおバカ飼い主に見えてたろうな・・・
　自分では、それなりの覚悟を決めてつきあっていたけれど、
　ったく、泣きたくなってましたヨ・・・

　まっ、そんなこんなで、なんとか散歩をこなせるようになった小梅さん
　今もリーダーウォークにゃほど遠いが、
　歩くようになっただけでもヨシとするか・・・・
　

　・・・って、ぬるい態度の飼い主 が、１番マズイ・・・？！！
　ただ一つ、そんな飼い主も学んだことが・・・！
　教訓：「何ごとも、ジャックの躾は忍耐ダ！！！」



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