本堂の建て替え工事に伴なう石塔の移転で、一時的にあまった土を欅の根本に盛っていたところ、キノコの菌で腐敗して洞と呼ばれる穴ができてしまったことが発見されました。このままでは倒木の恐れもあるため治療をやっていただきました。
左が盛ってあった土で、それをどかして腐敗した部分を少しとったところです。欅のように根の一部が地上に出ているような樹木は、根回りを埋めてしまうと呼吸が出来なくなるそうです。
作業は木守新宿(こもりしんじゅく)さんで、ぎんなんが沢山生った銀杏などに栄養をあたえるため、木のまわりに腐葉土を埋める作業などもしていただきました。
この状態では腐った部分がまだあります。
洞をチェーンソーと大きなのみで削り、腐った部分を完全に除去しています。
腐った部分を除去したあとに詰めるキノネデールです。以前は穴に発砲材を入れていたそうですがそれでは根が出ないため、北海道の泥炭から新しく根が生えるように開発したそうです。撮影時に気がつきませんでしたが、キノネデール=木の根出るです。
キノネデールを手で木に密着するように充填しています。腐敗部分が完全に除去され、洞はかなり大きくなっています。また、右側にも腐った所があったようです。
充填が終わり、カバーをしています。
完全にカバーされました。新しく芽が出るように、腐敗部分を除去した幹から新しい根が出るということを、初めて知りました。
昨年枝の整理を行った違う木ですが、新しい芽が出てきています。
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