香竹日記

書道の奥深さを楽しんでいます

何君閣道摩崖碑 拓本

2021-07-01 00:06:06 | 拓本
実は私は、、、
2014年5月にこの碑に会いに現地に行っておりまして、
その際、縁あってこの拓本を入手することが叶い
この度の第六回光晨書展を開催するにあたり、ご披露させて頂くことにいたしました。

         

【釈文】
蜀郡太守・平陵何君、
遣掾臨邛舒鮪、将
徒治道造尊楗
閣。袤五十五丈、用
功千一百九十八日、
建武・中元二年六月就。
道史・任雲、陳春主。

【書き下し文】
蜀 郡太守 平陵何君、
掾 臨邛の舒鮪を遣わし、
徒を将いて道を治め、尊き楗  
閣を造らしむ。袤は五十五丈、
用功 千一百九十八日、
建武より中元二年六月もて就る。
道史 任雲 陳春 主す。



蜀郡太守の何君が部下の舒鮪(じょゆう)を派遣して道路を工事させ、桟道をつくった。
その長さは五十五丈(126.7メートル)、要した日数は1198日であり
建武に始まり、中元二年(57年・漢の時代)六月に完成した。
という内容であります



さて何君閣道摩崖は、四川省の成都から南西におよそ200キロの山岳地帯、
更に南東に行ったならば、峨眉山の霊峰が聳えている。
そんな位置にひっそりと佇んでいます。



この碑は2004年3月15日のこと、地元、民建小学校の教員である劉大錦先生はこれまで急流であった滎河の流れが、花難ダムが出来た事によって穏やかになり、そこで春まだ早いのに水泳に興じた。
ふと、河岸の切り立つ岸壁を見上げると、崖の途中に刻まれている文字らしいものを発見し、急ぎ当局へと報告したという・・・・・・。


では実際、中国に旅して見学した時の写真を見てください
こんなところでしたよ



すぐ下には流れる川が迫る せまいところを行くと





崖のところに鉄格子で囲まれて 厳重に鍵が掛かっておりました




見上げる高さにしっかり、くっきり見えました



近づいて拡大写真を ハイッ!




※「墨」184号 髙澤浩一先生の記事を一部参考にさせて頂きました、謝々

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