香竹日記

書道の奥深さを楽しんでいます

吉田の火祭り2024

2024-09-05 20:48:43 | 香竹自詠漢詩
2024年8月26日の夜

日本三奇祭の一つで450年以上の歴史を持つ『吉田の火祭り』があります。

それまで雨が降っていて、今夜の火祭りはどうなりますかー
大丈夫でしょうか?
と心配しておりましたが

流石は『神事』ちょうど火を付けるころ雨は上がりました。

高さ3メートルの筍形に結い上げられた大松明100本以上が点火されます。

長さ2キロメートルにわたる道が松明の灯りに照らされ、
火の海となる幻想的な光景は、
思わず息をのむほどの美しさです。

松明は煌々と燃え続け、道の両側には屋台店が立ち並び
今年は外国の方々も増えて、行く夏を惜しみながら夜遅くまで盛り上がるのです。


そして、道路沿いのお宅では各家々が自分で組んだ松明を燃やして
お祭りに参加します。
この日の為に薪やらを準備して其々の表情をした松明を組み上げるのです。
富士吉田は富士山北麓の街故に道路が坂になっていて、
薪を組み上げるのに、
取り敢えず地面を水平に保つ工夫をしたり、
それなりに苦心がありますが、
それが又楽しいひと時なのです (⋈◍>◡<◍)。✧♡
  


ではKさん家の手作り松明を




久しぶりに自詠漢詩を一首

富士山火祭
雨霽良宵風又収
松明火激照高楼
六根清浄萬人願
仰拝富峰天上浮


富士山火祭り
雨霽れて良宵 風又収り
松明 火激しく 高楼を照らす
六根清浄は 萬人の願い
仰ぎ拝す富峰 天上に浮ぶ

※六根清浄 六根つまり人間の知覚である
      目・耳・鼻・舌・身・意(心)
      のことで視覚・聴覚・嗅覚
      味覚・触覚の五感に心を加え、
      穢れにふれた時に神徳を
      以って清浄に保って、
      救いを求めようとする
      祈願詞であり、
      富士登山をするときには
     「六根清浄」と唱えながら登ります。



松明 火激しく 高楼を照らす・・・
街の様子




お祭りはいつもこころ踊るのです♡
が、翌日は「ススキ祭り」

さぁいよいよ秋の足音が近づいてきました、

富士山も淋しいけれど お山じまい となります。
暑い暑いと言っているうちに、涼しくなって・・・・・・

弦楽器のメロディが恋しくなったりして🎵
  


    ー 吉田の火祭り 完 ー
       
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富士河口湖町へ作品寄贈

2024-07-09 22:26:37 | 香竹自詠漢詩
2024年4月19日(金)

奇跡のような出来事が起きました!!

   
 ※富士河口湖町広報誌より


先ずは話のプロローグから

今年の「 第55回現代女流書 100 人展 」
日本橋高島屋にて開催されたこの展覧会に
私は今年も出品しておりました。何とも忙しい日々が続いている最中での一大行事でありますが。

やはり特筆すべきは、秋篠宮皇嗣妃殿下にご高覽頂いたこと。
      




 さて、2024年2月17日(土)
友人や、いつも応援してくださる方々と一緒に東京日本橋の高島屋会場へ入り,
おもむろに自分の作品を捜して、、、ああ見つかりましたー

         
※ 写真は自宅で撮ったものを使用
(額に入れるとアクリル板で反射するので)

そこで仲間と作品を眺めておりましたら
毎日書道会のSさんに声をかけられました。

Sさん曰く「昨日、ある方が長い時間 香竹さんのこの作品を見て、非常に興味を持っておられました。それでお名前を伺いましたら冨士河口湖町の町長さんでした」とのこと。
それはそれは、隣の町ですよ・・・となりまして、

ー途中省略ー

4月19日ついに河口湖町々長室にお伺いして
我が刻字作品を寄贈することになりました。 
 
私ども家族にとりまして、非常に名誉あることとして受け止めております。
感謝申し上げる次第です。


作品に関しましては、今年の女流展出品のものでは無く、
第53回女流展に出品した作品にさせて頂きました。


何故第53回展の作品にしたのかと言うと、
こちらの作品は河口湖の逆さ富士の情景を自詠の漢詩にしたためたものを刻字作品にしたものだったからです。

この作品も、多くの皆さんが作品の前で足を止め、
漢詩を読んでくださっていたのが印象的だったのを覚えております。


この富士河口湖町に寄贈した作品につきましては
2022年3月14日のここのブログに載っておりますのでぜひ「河口湖夕景」の漢詩を読んでみてください。



書道をしているおかげで、愛ある多くの方々・場所・その他いろいろ とご縁を結ぶことが出来、有難いと思っております、感謝しかありません。
 
更に日々明るく楽しく精進いたします ✧♡
     
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富士桜 令和4年

2022-04-29 17:51:18 | 香竹自詠漢詩
山櫻                   ※ 香竹自詠詩
度谷軽風暁霧披
芙峰北麓探春遲
林間忽看山櫻発
恰似含羞少女姿


山櫻
谷を度る軽風 暁霧披く
芙峰の北麓 春を探ること遲し
林間に忽ち看る 山櫻の発くを
恰も似たり 羞じらっている 少女の姿のようだ




山櫻の好機を今年も又逃してしまったかしらー???
とは言えども行ってみましょうか例の場所へ

うっうん・・・麓は既に葉桜状態・・・やっぱりぃ


それにしても今年は旧登山道を奥の方までのんびり歩いてみますかね、、、



富士北麓の遅い春を探ります   




カラマツの林の間に忽ち出現 




近づくと視界の全てが さ・く・ら
 




何処を向いても さ・く・ら




下を向いて発き 羞じらっている少女の姿のようだ



良かった 今年も可憐な富士桜に会えたね (⋈◍>◡<◍)。✧♡





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第53回現代女流書100人展・自詠詩作品出品

2022-03-14 16:11:24 | 香竹自詠漢詩
第53回現代女流書100人展
期間:令和4年(2022)2月16日~21日
場所:日本橋高島屋

☆ 毎日新聞社『 書のひろば 』にて臨場感あふれる会場風景が見られますし、特筆すべきは、16日のオープンの日に高円宮妃久子さまが鑑賞されたことです。



         会場入り口(日本橋高島屋)             
    




 河口湖夕景   ※ 香竹自詠詩 
夕陽染出岸頭楓  
満目蕭条葉舞風  
湖面無煙蓮嶽映 
去来小艇入圖中  


  河口湖の夕景色   ※ 香竹自詠詩
夕陽染め出ずる 岸頭の楓
満目蕭条 葉 風に舞う
湖面煙無く 蓮嶽映り
去来する小艇 圖中に入る




     女流展出品作品
      

転句、結句が特に気に入っています

河口湖の湖面が透明になっていて靄のようなものも無く
鏡のような湖に、夕陽をうけた富士山が映っています(逆さ富士)
そこに偶々去来していた小さな舟が、美しく画かれた逆さ富士の中にすっと入って行った、 まるで一枚の絵のようだ。



という詩の中から『 湖面無煙 』という文字を金文にて大きく表現しました。
面 と 無 という文字の間の右側に游印『 物外心 』を入れたことにより作品の効果があったなら嬉しいのですが。



さて今回の展覧会には、コロナ禍にもかかわらず、遠路わざわざ会場まで足を運んでくださった我が師匠 安藤豐邨先生、
丁度いらした毎日書道会の専務理事と記念写真におさまったり、
毎日新聞社の桐山さんとも久しぶりにお会いできたり

世間に合わせてすっかりコロナ脳になっていた私には、良き刺激となったようです。


そして地元からは、よき理解者の白〇さん、幼馴染のトミーさん、、、
一緒に食事(豪華中華料理)をしたり、久々に高島屋の地下でのお買い物を楽しみました♪


我が教室からは可愛い生徒のMさん、やっぱり来てくれましたね♡


そして会場にてサプライズ!!!小・中・高校と教室に通ってくれていたFMちゃん、今は立派な主婦になって横浜から駆けつけて『 先生(私のこと)が会場にいる日時をMさんから聞いて』 と会いにきて
くれました、嬉しすぎて涙が・・・💛♪


コロナ蔓延中にも拘らず、わざわざ東京日本橋までお越しいただきまして、真にありがとうございました。
心よりお礼と感謝の意を申し上げます🙇



     ー記念に記しておきますー


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謹賀新年 令和3年(2021年)

2021-01-11 23:16:36 | 香竹自詠漢詩
謹賀新年🎍  
今年もよろしくお願いします🙇

 辛丑元旦試筆   (一先韻)
世事紛囂送舊年
新風吹到草堂前
平安祷願欲揮筆
旭日曈曈墨色鮮


 辛丑の元旦に 試筆する(一先の韻)
世事紛囂なれど 舊年を送り
新風吹き到る 草堂の前
平安を祷願して 筆を揮らんと欲すると
旭日曈曈として 墨色鮮かなり

辛丑(かのとうし): 今年 令和三年
紛囂(ふんごう): 乱れてやかましい
祷願(とうがん): いのり願う
曈曈(とうどう): 旭日のきらめくさま



今年の年賀状の漢詩には是非とも    世事紛囂送舊年 の一節を入れたかった、大きな時代の変わり目のような予感がして、
いつもの世間一般の騒がしさとは異質の気がしていましたので、記憶の中に留めて置こうと試みました。

そして、その騒々しさの後には何処からともなく新しい風が吹き
やがて来る春とともに違った空気に包まれる・・・と期待してみましたが。

そもそも世事などというものは詩情とはかけ離れている、と批判されようが良いんです、それどころではない程の潮目かなぁ とぼんやり感じてしまう今日この頃なのです。



☆ さてさて今日は2011年1月11日 鏡開きの日です ☆
お供えの餅を神棚から下げて、木槌で叩いて開きます(刃物で切ったり、割ると言ったりすることは嫌います) 

えっ あらっ なんて素晴らしい このタイミングで、友人Kさんが小豆を上手に煮て届けてくれました。
はい!今日はもちろんお汁粉を作らせて頂きます💛
Kさんいつもありがとう (⋈◍>◡<◍)。✧♡

    



 



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