読書物語335

もどりました

「逝年」 石田 衣良

2008-11-03 12:13:17 | 考えさせる本

「娼年」の娼夫リョウの続編。

高級娼夫クラブ「パッション」が摘発されて

オーナー美咲が逮捕されてから、1年。

リョウがオーナーとなって、「パッション」を

再開し、美咲も戻ってくる。

 

誰かが性描写で泣けるというのは初めてと

ありましたが、確かにそう思います。

はっきり言って娘の前でするとか、ありえない設定ですが

性欲は食欲と同様、人間が動物である限り、無くならない

欲望なんでしょう。

      

人間関係というより恋愛関係で疲れきりました。

昨日で、多分お終い。

あっちは屁とも思ってないでしょうけど、私は・・・

 

誰とも話したくないし、布団にくるまって引きこもりに

なりたいけど、明日は会社です・・・。


「和宮様御留」  有吉 佐和子

2008-11-02 23:38:22 | ほろりの本

天璋院篤姫をも手を焼いた和宮の本。

 

全く知らなかったのですが、

将軍家に来た和宮は偽物だったって説があるらしく、

この本はそれを元に書かれたもの。

 

最初の偽玉となる女中フキの話から始まる。

和宮にさせられても、結局道具でしか無いから、

孤独・不安から江戸への道中で狂ってしまう。

結局お役御免として打ち捨てられ、第二の替え玉と

なるのは豪農の左手のない娘。

 

この人は教養も礼儀もあるため、つつがなく代役を

務めたこととなっているがこの人の胸中は一切出てこず、

世話をする少将の回顧としてあっさり終わる。

 

小説としては、手紙とかに文語体がバンバンでてきて

すごく読みにくいし、公家のずるさがよく出ていて

最初は気力が必要。

でも、フキが狂ってしまうところから引き込まれる。

 

和宮替え玉は設定としては、面白いけど、

あり得ないでしょうね。

恐らく戦時中、天皇家が徳川に負けたと

したくなくての作り話ではないかと思いました。

 

この話でも、14代将軍亡くなった後、和宮が京都に

戻るところは胡麻化してました。

行ったところもない京都へ替え玉和宮が帰りたいなんて

言わないでしょうからね。

 

      

風邪をひいたらしい・・・

熱は出ないのに、先週から咳が止まらない。

布団に入るとすごくて、ほとんど眠れなかった。

 

医者に行っても特に問題はないと、いつも

言われるけど、私の咳はみんなびっくりする位

深い咳。薬もらっても対してかわらない。

でも、まずいって思うとますます止まらなくなる。

 

今日はよく眠れるといいのですが。